[te250] リバルビング

サスペンション

事の発端は去年秋の試乗会。買う気も無いのに冷やかしがてらYZ-250FXの試乗。今回試乗してみて驚いたのがサスの素晴らしさ。なんかもう「ふわふわギュッ」ってよく分からない表現だけれども,とにかくサスペンションが凄すぎ。というか2年前にも同じ車種に試乗してたけれど,その時はその違いに全く気付かず。それが分かる程度にはバイクのことが分かるようになったようです。で,自分のハスクは…というと,明らかにおかしい,あまりにもおかしい。ちょうど知り合いがリバルビングに出したのを聞いたんで,じゃぁウチも…と。

作業から帰ってきた時のメモを見ると,もともとリア側が減衰を大幅に上げる仕様にカスタムされてたらしい。ちっ,これだから中古車は…。今回は前後共に減衰を下げる方向だとか。

で,試走してみた。阪下のロングストレートにて戸惑いながらも思わず顔がほころぶ。すっげぇバイク速くなった(気がする)。要は,いままでリアサスが硬すぎて,ギャップでばんばん跳ねるばかりでタイヤが空転して全然路面を掴んでいなかったのが,しっかり路面をなぞるようになって加速が全然違う。ただ,それがリバルビングの効果なのか,減衰上げるカスタムが悪さしていたのが元に戻っただけなのか,その辺りは不明。

今までスタンディングで暴れるバイクにひたすら耐えるような所でも,涼しい顔して座りながら通過出来るように。そういえばレースの時も,こっちは振られるバイクに必死に耐えながらアクセル開けてるときでも,前走者は涼しい顔?してシートに座ったままちぎって行ってたなぁ…。

KLX140のリアサス付けたKLX125からTE250に乗り換えたとき,リアサスにすんごい不満あったけど「それはきっと気のせいだ(レーサーだし)」と思うようにしてたけど気のせいじゃ無かったです。

一方フロントはというと…,違いがよく分からないです。(‘A`)

ま,フロントの気になってたポイントは,ストレートでそこそこ速度出した時の高荷重時の振る舞いなんで,リバルビングの恩恵はあんまり出ないの…かも。減衰を1〜2クリック抜いてもリバルビング前より車体安定するようになった気がするんで,そのあたりで落ち着く。

買ってから5年もの間,硬すぎるリアサスでばんばん跳ねながらロデオにひたすら耐えてたのは何だったのかと…。初めて乗る車種で「本来あるべき状態」が分からないのに中古車に手を出すのは,やっぱり鬼門ですわ…。

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明けました

ひねくれもんなんで,お目出度いのかどうかはよく分からない。
後ろを見ることが多くなるお年頃ですが,それでも前を見る妄想に励みたいと思います。

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使い捨て手袋

使い捨て手袋整備作業やらなんやらで使い捨て手袋使ってるんですが,今回初めて買ってみたニトリル手袋の具合があんまりにも良かったんで,ちょっとまとめ。
(左からポリエチレン/ビニール/ニトリル)
<ポリエチレン手袋>
市販価格¥1〜¥3/枚くらい。
一番安くて,とにかく安いのが取り柄。でも水密性皆無,作業性もいまいち。形が大ざっぱすぎてブカブカ,指先めっちゃ余る。水作業に使おうものなら,圧着された縁の部分から水ダダ漏れ。
水密性要らんけど,洗っても中々落ちにくい汚れが付く作業用…ぶっちゃけ換気扇のフィルター交換作業専用として使ってる感じ。手洗いして落ちる&薬品関係じゃなければ素手で良いし,手先の細かい作業が不要なら台所用ゴム手袋で十分。
<ビニール手袋>
市販価格 ¥3〜¥5/枚くらい。またの名をプラスチック手袋。
ニトリルよりちょっと安い。手にフィットしてちゃんと水密性もあるんだけど「すぐ破れる」。ビニール手袋の上から軍手して作業するんだけれど,それでも破れる。外からの傷じゃなくて,手を動かすことによって破れる。少し引っ張るだけですぐ延びるんだけど伸びたら破れて終わり。伸性はあっても縮性が無い感じ。
ちょっと力の居る作業するだけで破れるし,指爪が中で引っかかっただけでも破れる。よく「穴が空いてて漏れた」ってレビュー見るけど,そうじゃなくて破れるんだわ。雑巾絞りなんてもってのほか,そんなに力込めたらほぼ破れる。耐油性もなく,10分もエンジンオイルで濡れながらの作業してたら,柔軟性を失ってパリパリになりさらに破れやすく。
<ニトリル手袋>
市販価格 ¥5〜¥10/枚くらい。またの名をゴム手袋。
ちょいとお高いけれど,水密・防水性よし,耐油性良し,伸縮性良し,パーフェクト。台所用の手袋の極薄版みたいな感じ。比較的尖った物を強く握っても,うまく延びて意外と破れない。ビニール手袋で1回の作業毎に破れて数回交換すること考えたら,こっちのほうがお得。
親父様の工場の手伝いしてたとき,常備してあったビニール手袋+軍手(切削油でびちゃびちゃになる)が標準装備だったんで,それを思い出してビニール手袋買ってたけど,ニトリルの良さを知ってから,ウチにとっては「ビニール手袋ってなんの為にあるの?」って感じに。
手袋したまましっかり握る&比較的長時間作業→ニトリル,作業は短時間で力が要らない軽作業&回数が多い(排泄介助とか)→ビニールって感じなのかも。

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428チェーン

125LCもKLX125も428チェーン。バイク界隈では蛇蝎のごとく嫌われる428チェーン,調べてみればみるほど嫌らしい感じ。

<428は切れる>

80ccくらいまでならまだいい。上はセロー225やXR230ぐらいまで使われているけれど,オフロードやトライアル的な使い方(クラッチあててフロント上げたり,スイングアーム沈む=チェーン張る瞬間にアクセル開けたり,泥噛んだりとか)すると,4st125ccでも切れるっぽい(スタンダードノンシールチェーンの場合)。ブログでの破断報告けっこう見かける。摩耗がどうとか寿命以前の問題。

そもそも428は,機械仕様として同じ仕様の520の半分〜6割程度の破断強度しかない。その上520チェーンより重量1割増し。一方,420比では1割くらいしか強度が稼げない。そりゃより軽い420コンバートか,或いは520コンバートしたがるわけで。

<428の意義>

じゃぁなんで428採用のバイクがあるのかというと,Fスプロケの事情と推測される。14Tとか15Tとかのごく少ない歯数で何十kWものパワーを伝達するのって,かなりシビアな条件。一定の回転数・伝動能力が求められる条件下で,かつFスプロケの直径に制限がある場合,520化して歯数が減るより428で歯数を稼ぐ方が機械的マージンが取れる模様。

ただでさえスペースに余裕の無い二輪車設計では必然的にFスプロケのスペースも限られてしまう。設計マージンとして,チェーンが切れる(428)のが先か外れる(520)のが先なのか,チキンレースしてるみたいな設計なのかも。

<ドライブチェーンの強化策>

で,520化するしかないのか?というと428のままでも手はある。一つは強化チェーン。チェーン内側の径はそのままに,一般的に1.5mm程度のチェーンプレート厚を2.0mm程度まで厚くしたもの。ただそれでもせいぜい1割程度の強化がいいところ。

あとは,今ひとつ原理が理解できていないのだけれど,江沼チヱンの資料見る限り,シールチェーンの428ZVXがノンシール比で3〜4割程度の強化。とは言え,和泉チエンの資料みると,シールチェーンだからといって特段の強度UPは見られなかったり…よく分からない。

シールチェーン+強化チェーンも良く見られる。そんなわけで,強度的には「シールチェーン?>=強化ノンシールチェーン>一般ノンシールチェーン」てな感じ。

<シールチェーンのフリクション>

パワーの無い低排気量では特に言われる「シールチェーンはフリクションガー」って,分かる人には分かるらしいけれど,厳密に比較したことが無いからウチにはよく分からんです。定常回転での燃費的にはシールチェーンに軍配が上がるようですが,急加速時のレスポンスに至ってはノンシール有利?

各社フリクション低減を謡ったシールチェーン出してますが,428でフリクション低減シール対応してるのは国内3社で今のところRKのUリングのみ。

ざっくり言うと,シール性能おとしてフリクション低減したっぽい。レース専用の428MXUに至っては,通常ノンシールの3倍以上の寿命を謡うところを,2倍程度の寿命しか謡ってない。

ただレースユースのインプレでは,ノンシール比のフリクションは遜色ないくらい好評らしい?(提灯記事かもしれんけど) ストリートユースも可とされている428MRUだと,ノンシール比3倍程度の寿命らしいので,フリクションもそれなりかも。

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