pH計とEC計

pH計とEC計

土壌のpHもEC(≒だいたいの肥料の濃さ)もほっとくとどんどん下がっていって,作物が育たなくなるから,pHとECの管理って園芸でわりと基本的だと思う。
本職の農家さんは,計器なんか使わずに長年の経験と勘で十分みたいだけど,素人こそ計器に頼るべきかと。
ここ数年,計器で測りながら庭いじりしてきて分かったことは「狭い畑ほど変化幅が大きい」「プランター最悪」って事。大きな畑ほど変化が緩やかなんで,多少の石灰や追肥の量間違えたところでどうって事なくても,家庭菜園ではちょっと量を間違えただけで大惨事になりやすい。
手軽そうにみえるプランターだけど,ぶっちゃけプランターや植木鉢で最適なpHとECを維持するのって地植えより難しい。pHもECも、高すぎても低すぎてもいけない。
先日うっかり石灰入れ忘れてpH低くなってるところに植えてしまい,慌てて苦土石灰追加(本当は根が傷むから御法度)したら,みるみる生長したりとか,土作りでうっかり石灰入れすぎてアルカリになった土にピートモス(酸性)ぶち込んだら面白いようにpH下がるのを目の当たりにしながら,そんなこと思ってみたり。

キャベツ,芽キャベツ

芽キャベツの花芽キャベツの花…っていうか,アブラナ科なんで菜の花とおんなじです。収穫時期はとっくに過ぎていて,放置していたらそれなりにきれいなんで放置中。
キャベツは収穫してもなんかぱっとしませんでしたが,芽キャベツはちょっとづつ収穫できるので便利でした。スーパーでわざわざ買おうとは思わないけど,煮てもよし焼いてもよし。焼くときは電子レンジ併用すると中まで火を通しやすい。
去年の秋になーんとなくで植えてみたけど,えらい大変でした。虫害・鳥害が…。
秋から冬にかけて,青虫の発生が酷かったです。たかが数株植えるだけだから,ハシデトール(箸で摘まんで捨てる)で十分と思っていたけど甘かったです。毎晩10匹近くハシデトールで駆除してるので,いっこう減らないばかりかどんどん増えていく,ひどいよモンシロチョウさん。
「ちょっと虫くらい」なんてもんじゃなくて,葉っぱがみるみる無くなって丸坊主になりそうな勢い。さすがに農薬使いました。無理ゲー。

芽キャベツ,鳥害冬になり昆虫が活動できなくなっても油断ならない。ヒヨドリが啄みにきやがるし。しかもデカい糞をまき散らしながら…(‘A`)。
鳥害対策は調べてみても,有効な農薬は無くて,鳥害ネット(物理)対策ぐらいしか無いと。ネット張るの面倒なんよねぇ。雑草増えたときにジャマだし。

キャベツキャベツの方は2株植えて,一株失敗,一株成功。日当たりやらなんやらで,結球失敗すると,右のようにわさわさ硬い葉っぱが茂るだけの物体になります。ヒヨドリの格好の餌。

有機肥料+αについて

色々あって,迂闊に新しい作物を植えるわけに行かないのでストレス発散(ぉ。
有機肥料について諸々,ほぼ使ったことあるもの限定。有機肥料って元が生物資材だから,雑草の種が混じっていたり害虫の卵や,酷い物になると病原菌もいたりするので,実はわりと難しい。わるい物にあたるあたらないは,けっこう運だったりする。
バーク堆肥・腐葉土

肥効分は…ありません(ぉ。土質をふかふかにする為の有機物としてが主な役割。肥効分が無いから過剰施肥になる事も無いのでガンガン使えます。
本来はどちらも十分に発酵させるのだけれど,店で売っているのは十中八九発酵が足りない。さらによく分からない雑草の種や,酷い物になると害虫の卵が付いてたりする。使ったこと無いけど腐葉土の方がやばそうな気がするので,もっぱらバーク堆肥使ってます。土に混ぜ込むと,混ぜ込んだところだけ見たこと無い新しい雑草が生えてきます(ぉ。たいていその年限りなんで,せっせと草抜きしてますけどね。そんなわけで,年一回,耕起の時にがっつり混ぜ込んでます。翌年には跡形も無く消えてしまいます。

牛糞堆肥

ちょっぴりの肥料成分。NPKがだいたい1.6/1.3/1.5%とか。さらに有機肥料特有の肥効率(実際に植物が利用出来る割合,化学肥料はほぼ100%)を掛けると,0.5/0.8/1.4%となりけっこうなカリ肥料だったりします。
「完熟してれば臭くない」と言われています。でも「完熟」って書いてあっても,所謂ホームセンターで売っているヤツで臭わないのにあたったこと無いです。施肥してから数日経つと1〜2週間は「ふわぁ」っていう程度で臭います。1〜2週間の間はご近所さんホントごめんなさいの気分で(ぉ。「臭う」ということはアンモニアが残っているので根や新芽を傷める可能性があり,牛糞堆肥を施肥するときは種まきや苗を植えるまで1〜2週間空けます。バーク堆肥・腐葉土と同じく土質の改善に役立つのでいっぱい入れたいところですが,とりあえずカリが過剰施肥にならない範囲で上限いっぱいまで施肥して,残りを他の肥料で補う感じ。

油かす

何処にでも売ってるような気がする油かす。 NPKが5/2/1%で肥効率がその60%。主に葉物の作物用だけれど,元肥だけでなく追肥にしても良く効くので便利。

ようりん

NPKが0/20/0%にケイ素20%,マグネシウム20%,アルカリ分50%。JAS的には有機肥料に分類されるそうだけど,どうみても無機肥料。リンを含む天然の鉱石を,砕いて溶かしてまた冷やしたものだそうで,どうみても生物サイクルにも関わりが無いのに「天然だから」で有機資材だそうな。
リンは果実の生長に重要な要素なので,多くの作物にとって重要な要素。にも関わらず,生物資材による有機肥料にリンを多く含む物が殆ど無くて,有史以来,人類の農業はずっとリン不足だったとか。結局はようりんも化学肥料もリン酸を含む鉱石から採るしか無くて,わりと世界規模でその鉱石の埋蔵量が心配されてたりして,リン酸鉱石の枯渇は近代農業の危機だったりする。ようりんは水溶性ではなく水に溶けにくいク溶性のリンなので,元肥限定で使ってます。果実農家なんかは,ようりんでは効きが遅すぎるんで,速効性のある水溶性の燐安のほうを良く使ってるとか。

草木灰

NPKが0/0.2/6.7%のカリ肥料。通年で植えるアスパラとかニラとかは,葉物だから油かすだけでほぼ足りるけれども,それだけだと根が育たないので年に何度か草木灰を追肥として足すような使い方。牛糞だけでカリ分たりちゃうんで,芋類とかでも無い限りあんまり使わない。

石灰窒素

無機肥料ですがおまけ。使ったこと無いですが,ぶっちゃけ劇薬です。皮膚に触れると化学熱傷を起こしてやけどします。ただ,土中に蒔くと水分と反応し1〜2週間徐々に無害化して窒素肥料になります。また,その毒性により土壌に潜む害虫類や雑草の種までやっつけてしまうとのことで,土壌消毒にも役立つ。ただその成分が人体に取り込まれると,二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を強力に阻害し,僅かな飲酒で地獄の苦しみを味わうとかいうので,怖くて使えません(ぉ。(アル中患者の抗酒剤として有名なシアナミドの元が石灰窒素。)

化学肥料

NPKがバランス良く含まれていて,水溶性の成分が多く,かつ顆粒状なので,わりと早く(数日)肥料分が溶け始めて効果がでつつ,顆粒が溶けるまでは比較的長く(1ヶ月くらい)持続するので使いやすい。
元肥の時は有機資材の補給に有機肥料使ったり,ク溶性の肥料を元肥に優先的につかったりすると,結局肥料の総量計算すると,化学肥料蒔くと過剰になっちゃうんで元肥では殆ど使わないです。威力を発揮するのは追肥として。土のうえにぱらぱらと蒔いて,水やりするだけで肥料が行き渡るんで便利。