近頃、ドライブがてらに遠くの蕎麦屋さんに行ってます。昔はラーメンだったんですけどね。
ラーメンドライブやめちゃったのは、最近のラーメン屋界隈の傾向がちょっと苦手になってきたから。ラーメンが嫌いというわけではないけれど、まず今どきのラーメン屋の店の雰囲気が良くない。どこに行ってもファミレスっぽかったり、二郎系みたいに妙に厳しかったり、やたらと活気がある風に店員が声を張り上げていたりで、とにかく落ち着いて静かに食わせてくれない。一方で静かな店は妙に意識高い系で、盛り付けとか繊細なんだけど味も繊細?みたいで、正直自分にとって満足感がない。
最近の流行りも良くない。そもそも細麺好きなんで、麺の太い家系とかつけ麺とか自分に合わない。鶏白湯も薄味なのに脂っこいだけで何が美味しいのかわからない。豚骨醤油はいいんだけど、どこもおんなじような味で違いがわからない。好みは少し透明度のあるような醤油ラーメンだけど、おいしいそういう醤油ラーメンを出す店がめっきり減ってしまった。今のところ、王将の醤油ラーメンで十分なんです。
そこで蕎麦屋さんですよ。まず、ラーメン屋にありがちな「コレで一攫千金!」みたいな圧の強い店が殆どない。意識高い系の店はあるけど、そう言う店はラーメン屋の意識高い店と同じで一目で区別がつく。あと、蕎麦専門店じゃない定食屋みたいな所で意外に蕎麦が美味しかったりするのも良い。何よりも、個人店だと、店の雰囲気から店主の人となりを窺い知ることができるのも良い。
そんなわけでやってきた、自宅から車で1時間くらいのところにある蕎麦屋さん。新興住宅街の一角で自宅1Fを改装した蕎麦専門店。Googleのレビューも★4以上で、すでに数人が並んでいる。お値段は高め。しかし物価高のこのご時世、一概に自分の金銭感覚で高いと言ってはいけない気がする。
安いとは言えないお値段。とても綺麗な店内。しっかりと水切りされたざるそば。蕎麦つゆは甘めの関西風ではなく、あえて醤油の効いた関東風。厳選された長野産蕎麦粉。会計を終えた客が出て行くたびに厨房から聞こえる店主の「ありがとうございました!」の声。どれをとっても気遣いが感じられたんだけど、肝心のお蕎麦が割と普通。
世間一般のざるそばとしては美味しい部類だけど、専門店で食べるにしてはそこまでは・・・な感じ。そして何よりもいけてなかったのが天ぷらが臭かった。最初、臭いのは一口で分かったけど何が臭いんだろう?と思って食べて行くうちに「あ、これ油の匂い、古くなったやつ」と気づく。強烈に匂うわけではなく、ごくごく僅かに微かに匂う感じ。ちなみにうちは鼻はいい方。
なんというか、こういうチグハグもあるんだ・・・と、店を後にしました。