リハビリと介護

そもそもの脳出血の治療が終わると,基本的には退院「しなければ」ならない。脳出血による後遺症は病気では無いから治療の対象ではない≒保険料はこれ以上やらん,というのが「お国の方針」らしい。で,その後リハビリ専門の病院というのがあってそちらに転院するのが「普通」と思っていたら,それもどうもちょっと違うという話。
治療が終盤に差し掛かったところで,主治医からは次の意思を確認される「自宅介護するつもりあんの?」と。端的に言えば,ハナから施設に入れる事を想定しているような輩にはリハビリ専門の病院に通う為の保険料なぞ勿体なくて出せねえぞ,という「お国の方針」らしい。というわけで,ここで自宅介護の意思がないと言うとまともなリハビリすら受けさせて貰えないとか。凄いな…「お国の方針」。「お父さんも独身,ウチも独身で出来る事に限りはあるけど,回復状況次第では同居のうえ自宅復帰を目指したい。」という玉虫色な回答だけど,一応転院の準備は進めて貰えそう…。
リハビリ病院には6ヶ月という期限があり,6ヶ月過ぎたら退院必須らしい。そしてその時の選択肢が1.自宅復帰/2.特養/3.老健/4.有料老人ホーム。2は安いけど空きが無くて順番待ちが数年とか…。4は一杯あるけど凄く高い。3は間くらいの費用だけど,3ヶ月という期限付き。地域のケアマネージャーに話を聞いたら,2の順番待ちの為に3の転院を繰り返している人も少なく無いとか。ぶっちゃけ3の費用聞いただけで「あ,ムリ」って感じでしたがotz。さらに病院のソーシャルワーカーに話聞いたら,リハビリ病院からは3は行かせて貰えないor嫌がられるという新情報。リハビリ病院は「自宅復帰率」というのがあって,1だけでなく2と4も自宅復帰した事にカウントされるけど,3だと自宅復帰にカウントされないから…だそうな。なにその成果主義。3自体が「自宅復帰を目指す為の施設」という建前もあって,リハビリ病院としては3へ行かせたくないとういのが「お国の方針」らしい。
色々不満はあるけど,介護保険制度が無かった頃に比べたらまだましなんかな…。

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初めての大人のオムツ

食事はチューブで胃に流し込み,排泄はすべてオムツという寝たきり状態。病院には「アメニティセット」という便利なのがあって,入院中に必要な身の回り品,着替え,オムツを有償で用意してくれる…というのがあるんだけど,オムツありのコースが¥1,000/日とオムツ無しのコース¥500/日と,たかがオムツを持っていくか行かないかだけでの差がでかい。取り急ぎオムツ無しのコースにして院内売店にオムツ買いに行こうとしたら,看護師さんが「下の売店高いから。すぐ近くのコーナンで売ってるよ。」と教えてくれる。それでいいんか?(後日着替えも持参&洗濯するようにして,早々にアメニティセット解約しました)
コーナン行ったはいいけど,種類多すぎてどれ買って良いかワケワカメ。再び病院の売店までもどって売っているヤツを確認したりしたけど,オムツは大きく分けて2パターン。パンツタイプとテープタイプ。パンツタイプは動きやすく,リハビリ中の人が自分で下ろしたりする事を想定したもの。テープタイプは所謂「おしめ」な構造で,パンツのように下ろしたり出来ないけど介助者が履かせるときには,足を通すこと無く寝たまま履かせられるので寝たきり向け…らしい。パンツタイプはさらに種類が細分化されてたけど,今の状態だとテープタイプ一択。テープタイプは各社共に1種類しか無くてあんまり迷わず買えた。
大人用オムツでは「尿とりパッド」なるものをさらに併用するらしい。排尿時はパッドだけ交換してオムツ代をケチる事ができるとか。たいてい尿とりパッドのほうがオムツより圧倒的に安い。パンツタイプ用とテープタイプ用は別なんで注意するところ。あとレシートは必ず取っておくこと。医療費控除の対象になるんで。
最初に看護師さんにサイズ確認したら「L」と言われる。お父さんのパンツMサイズなんだけどなぁ…と思いつつLを買ってたんだけど,尿道カテーテルが外してから,尿とりパッドだけでなくオムツの消費量が急激にUP。看護師さんに訊いてみたら「尿が多みたいでよくこぼれる」らしい。ひょっとしてサイズ大きすぎませんか?って聞いたら「今のLサイズで合ってますよ」と。それから追加のオムツをLサイズで持っていった翌日,机の上に「次回からはMサイズでご用意願います」の置き手紙。おいおい…。

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お父さん倒れる

一月某日,いつものように実家に顔出しに行こうと思い,電話するも電話に出ない。トイレ行ってたとか良くある話なんで,5分ぐらいして掛けるも出ない。少し心配になってそのまま実家へ向かう。更に嫌な予感がして「念のため」に草履履きながらも車に靴を積んで実家へ向かう。こういう嫌な予感は大抵外れてた筈なんだけどな…。
実家のチャイムならしても応答が無い。鍵開けて中入ったらお父さん倒れてていきなり嘔吐し出す。吐瀉物を片付け呼びかけるも頷いても一切声を発しない。悪酔いしてるのか?と思いながらも念のため救急車呼んで,用意周到に持ってきた靴に履き替えて病院行ったら脳出血でした。MRIの画像では左脳側の半分くらいが真っ白な血腫。右半身麻痺と言語障害が出るのは確実,会話も難しいだろうと。もう出血は出尽くした感で夜中に慌てて手術しても明日以降にしても大して変わらない,そもそも手術の必要性含めて1週間ぐらい見守ることになるから,いつ手術が決まるか分からないので必ず連絡が付くように…と言われる。
とりあえずアレやってコレやって…っていうのが頭の中を駆け巡ってばかりで,とりあず感傷は無し。おかんの葬式のときも式中は感傷なかったなー,後がこえーなーなんて思い出しつつ普通に就寝。
翌朝いつものように起きて,出勤しようかどうか迷ったけど,役所の手続きとかもあるからとりあえず休暇の連絡…と,今日出す予定だった報告書を書き上げてメールで送信するだけ…というところで病院から電話(AM7:30),主治医から話があるからすぐに来いと。
急いで行ったらICUの中では先生と看護師の人達が絶賛朝礼中。ICUの中で手持ち無沙汰に朝礼が終わるのを待って,やっと先生とのお話。一刻を争うほどじゃないけど数日様子を見たところで悪くなるのは目に見えてるので今すぐ手術します…と。手術の同意書には「セカンドオピニオンを求めることが出来ます」ってあって,そんな猶予あるの?って聞いたら1週間も待てば確実に悪い結果になるとか。選択の余地無し。
実際には手術は9時からとかで,さらにぼーっと待つ。で,手術終わったら昼1時前でした。手術直後面会したときは,お父さんはなんかぼーっとしてました。夕方にもう一度会いに行ったら,言葉は出ないけどこっちの言うことは理解出来る模様でこちらを見て頷いたりとか。脳出血での言語障害で一番酷いのになると,聞き取りすら不可能になるって見たんで,やや安心。

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[rr4t125lc] 古くて新しいCVK30

CVK30 RR4T125LCのキャブはたぶんCVK30。けれども単にCVK30と言っても「CVKタイプのφ30」という意味しか無くて,実際にはかなりのバリエーションがあるっぽい。キャブいじりながら,RR4T125LCのCVK30ってわりと特徴的なんじゃないかなぁ…,と,他のCVK30では見られない特徴についてつらつら。
まずは,単気筒専用キャブであるということ。通常,多気筒では単気筒と同じキャブがステーで連結されている。その為,隣のキャブと干渉しないように,パイロットスクリューやキャブヒーターは下側にある。が,このキャブは写真の通りどちらも横向きに出ている。おかげでメンテはしやすいけれど,この構造だと多気筒用に使用することは出来ないかと。
キャブヒーターを搭載したキャブもわりと珍しいっぽい。今のところ快調だけれども,アイシングが発生する地域に住んでいるわけでも無いので効果の程は不明。
加速ポンプも,同じCVKキャブでも有ったり無かったり。このキャブには付いてました。

パイロットジェットあとはパイロットジェットの形状。普通のCVKキャブと違う。
何故?といわれてもよくわかんないけど,FTR223用のVE3DCキャブ用が互換っぽい。
FTR223用としてPOSHからオーバーサイズジェットが出ているけど,ケーヒン純正のを購入したくてもこの形状の純正品の取り扱いが見つからない…。

フロート室フロートは大昔は真鍮製。少し前は乳白の樹脂(PP)製。そしてコイツは同じ樹脂製ながら黒色。
通常の樹脂の材料色は乳白色で,意匠用に用いられる物はそこから任意の着色を施すものの,外観を気にしない場合は乳白のまま使用する。
しかしコイツは黒色,意図的に黒くされている。黒色についてはカーボンブラックを混ぜることにより黒くしているけれど,カーボンブラックには樹脂の耐久性を向上させる効果が有る(多くのゴムが黒いのは,意図的にカーボンブラックを添加しているから)。


「今更キャブなの?」と古い技術ながらも,125LCの載ってたCVK30は,色々と過去の改善点を取り入れた新しい目のキャブかも知れない感じでした。

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