N-VANにAC100Vコンセント付けました

この内容は古い記事です。新しく以下に書き直しています。


「必要だから」じゃなくて「付けたいから」。サブバッテリー+AC100Vって浪漫なんですよ。

モバイルバッテリーで十分じゃ無いかって?だから浪漫なんですよ。

そんなわけで、前からずーっと「欲しい」「いや必要ないやん」というせめぎ合いをしてたのが、とうとう「欲しい」に負けて付けました。





接続構成

大まかにはこんな感じ。基本的に難しいことは無くつなぐだけ。

N-VAN運転席と助手席のシート、ちょうど良い具合にみっちりとバッテリーとインバーターが収まりました。もともと物置としてモバイルバッテリー(160Wh)入れてたので、ちょうど良かったです。

バッテリー

容量としては、週末に1日or1泊くらいの間エンジン止めたままちょっと電化製品を使いたい…そんなイメージなんで、容量については100Ahとしました。
(1,000Wの機器が1h、100Wの機器が10h使えるくらいの容量)

この手のサブバッテリー用?の大容量リチウムイオンは、大抵がリン酸鉄(LiFePO4)タイプなんで、スマホやモバイルバッテリーでよく使われているコバルト酸タイプよりはいくらかは安全性が高いと思います。(熱暴走時に可燃性ガス《水素》を吹かない)

それでも念のため、尼の中華メーカーダイレクトではなく、国内に代理店のあるアメリカのメーカー製の物にしました。気休めかもしれませんが…。

Renogy リン酸鉄リチウムイオンバッテリー 12V (PSE認証取得済 一年間保証付き) (100AH)

インバーター

リチウムイオンと言っても、充電はともかく放電時の電圧は12Vの鉛バッテリーと殆ど変わり有りません。なので、12V用のインバーターが普通に使えます。

これもピンキリなんですが、とにかくサイズの小ささと待機電流の少なさでリチウムイオンバッテリーと同じメーカーが扱っている物にしました。変換効率も90%以上(あくまで最良の状態でしょうが)のうえ、待機電流もこのクラスにしては少ない1A以下とまずまずです。

Renogy インバーター(1000W)

リモコン作成

インバーターには、こんな感じの有線リモコンが付いてきます。

ボードに穴開けて固定する前提。普通の設備やキャンピングカーなら良いんですが、軽バンだとなんせスペースが無い。

そんなわけで、最低限必要なOn/Off機能だけ残して小型化することに。

本体との接続は6極モジュラー(電話線と同じ奴)だったので、普通に電話用のモジュラー流用でいけるんじゃね?っと思って作ったのがこちら。

6極のうちL3-L4短絡で電源Onの模様。ほかにもインジゲーターとかブザーの配線もありましたが、それらは無視。

うわっ…私の電圧、低すぎ…?

が、ここで一つ残念な事が分かりました。1,000Wの電熱器具を繋いでも800W弱くらいしか消費しない。はて?と思って調べたら、インバーターの電圧が AC89Vくらいまで下がってやんの…。

後から調べてみたところ、安物のインバーターは高負荷時の電圧降下が激しいようです。90Vすら怪しかったり…。

一方で海外仕様の110V出力タイプのインバーターだと、電熱器具がオーバーヒートで保護回路が働くとか。たぶん余裕見て115Vくらい出てるんだと思います。

それもあってか、このインバーターでは安全側に振ってAC100Vギリ超えない所に持って行ったんでしょうけど、無負荷105V〜高負荷95Vとかの方が良かったなぁ。

ちゃんとしたメーカーの高価なインバーターだと「出力AC100V±5%」とか変動幅が書いてあります。一方で中華インバーターで変動幅記載しているものは皆無。

AC100V電源としてあるべき許容範囲

国内の規格では、100Vコンセントの中央値は100Vではなく101V±6Vとなってます。また、電気用品安全法では同法の対象機器側として100V±10Vの範囲での動作を要求してます。

そして、実際に供給されている電圧としては、だいたい104V前後でやや高めで有ることが多いようです。勿論、電力の需給状況によって上下するようですが。

とりあえず、上側はコンセントの出力端で110Vを超えなければ大丈夫っぽい。

電圧を上げよう

まぁ今のところ致命的な(機器が動作しない、故障する)問題は無いのですが、89Vとなると電熱機器の出力が21%も下がるのは、さすがにちょっと悲しい。

そんなわけで対策として、電圧変換トランスを追加して上げることに。100V→110V変換でちょうど98~89Vが107.8~97.9Vになる目論見。

結果的に以下の単巻きトランス(絶縁の無いトランス)にしました。

豊澄 UD11シリーズ

充電器

2021/12/8追記:充電器入れ替えました

実はネックになったのが充電器(走行充電器)の選定。製品として世の中に有るには有るんですが…、

  • リチウムイオン電池を積んだので、対応充電器が少ない。
  • 想定してるのは10Aくらいでの充電。でも市販品は最低でも20Aから。

ふつう走行充電器は、車のメインバッテリーから直結で電源を取るようなんですが、そんな面倒くさいことしたくないので、もっと簡単に車内のシガーとかから取りたい訳です。

そうすると、取れる電流はmax 10〜15A。充電器のロス分を考えると、出力側の充電電流は10Aまで。しかし、そんな低容量の走行充電器がそもそも売ってない。

回路的には分かるんで、いっそ自分で設計して作るか?とも思っていたところ、個人で設計・製作されてる方が居られて、基板や実装基板を有償で配布されてる下記のような物を見つけました。

TC20A 20A級昇圧型走行充電(SLエブリィホームメイドキャンパー)
https://matrasan.sakura.ne.jp/every/subbattery_stepdcdc_20a_00.html

終止電圧も充電電流も調整可能。ありがてぇ、ありがてぇ…。

基本的には常時電源+ACCによるOn/Off制御の様なんですが、これをシガーソケット(ACC)だけで動かすことに。

常時電源+ACC制御の充電器をACC単一で接続した場合

そんなわけで、充電器のMAIN側とACCを直結して動かしてみたんですが・・・あれ?ヒューズ切れとる…。

なんでやねん…と調べたところ、どうもOn時とOff時にも過電流が流れている模様。もともと常時電源+ACCでOn/Off制御する設計なんで、双方に同時に電源投入/切断すると、MAIN側の電圧が過渡的に低いときに昇圧回路が頑張りすぎて過電流が流れるっぽい?

そんなわけで、仕方ない、ヒューズボックスから常時電源取るかぁ…と思って電源取り出し用ヒューズ注文してから「ACCにツェナーダイオード入れたらいけるんじゃね?」と後から気付く。

ACC電源のみ駆動対応の改造

そんなわけでTC20Aに対して上記のような部品を追加。

ツェナーはパーツ屋で売ってただいたい11〜12V付近の適当なやつ。ツェナー挿入によりインピーダンスあがるので、Q2のベース制限抵抗にあたるR1にパラで抵抗載せてベース電流を確保。

追記2021.10.25:図ではHZ11C-1Eとなってますが、どうも充電が安定しない(車側の電圧降下で充電が止まって間欠動作になる)ので、もう1ランク電圧の低いHZ11A-3Eに替えました。

その結果、上記回路ではちょうど12Vあたりが動作の閾値に。詳しく測ってないけど、いまのところシガーのヒューズ切れてない。

全く意図してなかったけど、アイドリングストップ時に電圧が12V付近まで落ちると、走行充電器の充電も停止するという、車のメインバッテリーに優しい仕様になりました。

追記2021.10.25:ツェナーの電圧さげたら、アイドリングストップ中も充電。ただ、メインバッテリーの残量によっては、シガーから電流引っ張るとN-VAN側で自動的にストップしなくなるようなので、そこは気にすることなさそうです。

残量メーター

Renogy バッテリーモニター 電圧計&電流計

今使ってる電流・電力から推測されるバッテリー使用時間まで表示されて、大変便利なんですが精度がイマイチ。

無負荷・無充電の状態で+0.08A(+は充電状態)って表示になって、ほっとくと表示上はどんどん充電された事に。

不良品じゃね?って思ってメーカーに問い合せたら「誤差の範囲」とか。ある程度の誤差は仕方ないにしても零点くらいちゃんと校正してほしかった。

ちょっと失敗したなぁ。とりあえず無いよりましってとこで。

その後の使用感

今のところ「USB充電器」「電気ケトル」「工場扇」くらい。それだけでも十分便利。冬になったら電気毛布やセラミックファンヒーターなんかをつなぐ予定。

インバーター容量の1,000Wと言うのも、本当言うと家庭用コンセントの上限1,500W欲しい所だけれど、機器を選べば電熱器具も使えるので、最低限必要なラインはクリアできてるようです。

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白だしをめんつゆよりも推したい

白だしめっちゃええんすよ。一時期めんつゆメニューとか流行った?けど、めんつゆよりも白だしを推したい。

  • 使える料理の幅がめんつゆよりも圧倒的に幅広い
  • めんつゆより塩分濃度が高いので開栓後の保存できる期間が長い
  • めんつゆは白だしから作れる(逆はできない)

粉末だしも万能なんだけど、小分けしてるスティックでも半分残ったりすると、結構早くに湿気ってダメになるんですよ。

そんなわけで、粉末だしも全く使わなくなりました。

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SPFによるspam対策をしようとして挫折した話

SPF対策を思いついた経緯

SPFと言っても豚肉じゃ無いです。木材でもありません。Sender Policy Frameworkの略でSPAMメール対策の一種のほう。

近頃、とあるサイトの流出事故によってメインのメールアドレスにもSpamが来るようになりました。それらの中身を見たところ、差出人のアドレスを堂々と詐称。これならSPFではじけそうじゃない?と思ったのがきっかけ。

bsfilterで十分にフィルタリングは出来ているんですが、エラーメール返して「てめぇのSPAMなんぞ受け取らねぇぞ」とやりたいのです。

SendmailのSPF対応

ググってみたところ、思った以上に情報が少ない…。とりあえず参考になったのが以下の情報。

http://toga.vegalta.org/wordpress/2016/01/19/724

ちょっと古いですが、ちゃんとFreeBSDの情報。今ではspfmilterに関してはports化されてるので、pkg/portsからインストール可能です。

しかしこれ、設定ファイルも何も無い…。そもそもspfmilterの情報が非常に少ないと思ったら、ほぼほぼFreeBSD専用っぽい扱い。Linux界隈ではsmf-spfなるものが主に使用されているっぽいんですが、FreeBSDのportsには無し。

本当に設定必要ないのか?と思案…。

SPFの問題点

「転送メールやメーリングリストどうすんだ?」と今更ながらに気付く。特に、うちではfetchmail使っていくつかのアカウントのメールを集約してたりします。

調べてみるたところ、SRS(Sender Rewriting Scheme)という対策案はあるが、送信側で対策が必要なの上、MTAの改変も大変だそうで殆ど普及してない…と。

そのほかに有効な対策もないっぽい…詰んでるやん。

結局使えないSPF

転送メールを問題無く扱う為の手段が、現実的に機能してない為、結局受信側のチェックでは殆ど使用されていない…というのが現状っぽいです。

そのわりには「DNSにSPFを設定しましょう」的な記事が多いんですが、まぁ無駄と言うことですね。

今時はDKIMやDMARCなどの、メール自体に署名を付ける方向みたいです。ただ、まだSPFほど普及はしてないからもうちょっと時間がかかるかな…。

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いまどきのSamba/freebsd/zfsacl事情(2021版)

ぶっちゃけ詳しいことはこっち↓を見てください、って感じで。

FreeBSD ZFS で Samba
https://www.nslabs.jp/freebsd-zfs-samba.rhtml

FreeBSD13でこの通り設定すれば、ようやく使えそうです。また、macOS Catalina(10.15.7)からのアクセス(excelでの上書き保存)も大丈夫っぽい?

相変わらずmacOSからは開いた共有のACLがさっぱり見えないんですが、試しに同じ設定を施した11.4の環境で試してみると、さっぱりダメダメ。12は知らない。

どうも、aclmode=passthroughを設定してもdiscardっぽい振る舞いをするみたい?

macOSからのアクセスでダメダメになるのは、このせいなんかな?unix extensionsはもちろんNoにしてます。

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