[te250] TE250オーバーホール

実際にやったのは2013頃。ちゃんと直ったらUPしようとしてはや2年。とりあえずまとめ。
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フライホイール。上に見えるウォームギア(ネジみたいなの)がセルに繋がってる。ウォームギア使ってのセル駆動なんて,他では見たこと無いし。おかげで,始動時に「キュイィィィィィン!」って凄い音がする。軽量化の為なんかなぁ。X-Lightエンジンは設計が色々独特。
この2010モデルではクランク軸はネジ留めで終わってるけど,2012モデルでは延長されていて,ジェネレターカバー裏にベアリングが追加されていてそれで受けるように変更されてたりする。ナニガアッタンダー!

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ヘッド周り。カム直押しなんで大変シンプル。排気側カムには,ちゃんとオートデコンプが付いている。
でも2012モデルからはロッカーアーム駆動に変更。んで,明らかに2012のエンジンの方がトルクフルなんよねぇ・・・(‘A`)。

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シリンダーにキズがぁぁぁ。
実際に触ってみると凹凸は感じられず。よく見るとスリキズっぽい上にホーニングの跡がまだ残っているんで,かなり浅い?
圧縮抜けが有るわけでも無く,とりあえず大丈夫っぽい?

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クランクケースご開帳。プライマリ/セカンダリシャフトのベアリングに,固定用のプレートが無いのがやや不安。
クランク室の下側にオイル流路が空いていて「X-Lightはドライサンプだ」なんて書かれている所あったりするけど,多分ウエットサンプ。クランクの下端ぐらいが規定のオイルラインでそっからオイル掻き上げる仕組み。
X-Lightに限らず,だいたいのオフロードレーサーは,オイルパンを薄くしてクランクがオイルの油面にギリギリ触れるくらいになってるっぽい。一方でトレールだと大容量のオイルパンがクランクより更に下の方に設置されていて,油面もクランクよりずっと下になっててヘッドからのオイルをクランク室で受ける仕組み。
X-Lightではクランクに対して上からオイルが流れてくる経路が無く,オイルの量はとても重要。少ないとクランクで掻き上げられずシリンダー空焚きアボン。多すぎるとクランクがオイルにジャバジャバ浸かりっぱなしで抵抗になりパワーダウン。

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シリンダーヘッドびふぉー。

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シリンダーヘッドあふたー。排気側(小さい方)のバルブシートがまだ汚いけど,このあとバルブ摺り合わせでスラッジごと綺麗に。

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バルブびふぉー。

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バルブアフター。
サンエスK1万歳。

そんなこんなで,やれるだけのことはやったOHでした。

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[te250] TE250ふっか・・・つ?

修理後,初めてコースに持ち込んでの試走。朝方1〜2℃日中でも5℃前後という気温の中,人少ないかなーって思ったのに,いつもより人多いし。よくやるなーって人のこと言えないけど。
何かポカやらかしてエンジンブローとかしたら…なんてびくびくしてたけど至って快調。前より快調な気もするけど,特別なことはしてないはず何できっとプラシーボ。途中エンジンがぼこぼこ言って止まりそうになって「なんかやっちゃったか?!」と思ったら,燃料タンクの蓋開けたら直るし。タンクキャップのユニフローが詰まりかけっぽいなぁ。
※追伸:そういやバルブクリアランスが,一様に0.05mm狭くなってたのを広げて標準値に戻してたり。影響有ったんだろうか?因みに,クリアランスはネジ調整式だとだんだん広くなるけど,シム調整式はバルブシート摩耗の影響だけが出てだんだん狭くなるとか。
だけど,エンジンは良いんだけど,サスのセッティングが出てなくてすんごいバラバラ感。まぁ,2年前の自分が設定したセッティングだしなぁ。KLXよりも速く走れる気がしない…。とりあえずデフォルトに戻して,1からやり直し。しっくり来るまで,だいぶかかりそう…。otz
とりあえず2/15のWEXはエントリーできそうかな。90分か120分か思案中…。WEX-W全戦とJNCCつまみ食い考えてたけど,両方出たら月2回レースとか死ねるなぁ。とりあえず3/8のJNCCプラザ阪下は2年ぶりのJNCCということで近場だから出るとして。

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燃料電池と水素貯蔵

それでも本命は燃料電池だと思う(2011/9/29)にて電池よりも燃料電池だという事を書いたけれども,徐々にそうなりつつあるっぽい。ただし,水素貯蔵方法について当時と状況が変わったっぽいので追記。
気体燃料は扱いにくいという旨で「水素よりもメタノール」と記載したけれども,2013の発表だけれども,有機ハイドライドという手段で水素を液化する方法が確立したっぽいんで,水素を使ったFCVがわりと現実的になったというお話。
水素エネルギーの大量貯蔵輸送技術 – 千代田化工建設
有機ハイドライドとは,要は水素を何らかの物質と反応させて常温常圧で液化出来る物質にして,またそこから水素だけを取り出したりという事が出来る。現象自体は随分昔から知られていた様で,実用化例が少ないっぽい。上記もあくまでも工場規模での用途。自動車に搭載できるような小型化は,まだまだこれからだろうけど。
水素貯蔵密度の比較
上記資料にわかりやすいグラフがあったので引用(というか対数のようで対数っぽくない?不思議なグラフ)。
よく知られた水素吸蔵合金だと体積的にも質量的にも密度がすんごい低い。
70MPa圧縮水素が液体水素に対して意外と健闘していたり。有機(ケミカル)ハイドライドで液体水素と同等以上,70MPa圧縮水素の2倍弱くらい?
過去の試算に当てはめてみると,有機ハイドライドをEVで燃料として利用できるようになったら,エネルギー/体積密度比較ではガソリンの40%〜50%くらい?水素圧縮充填みたいな面倒なコトしなくても,燃料タンクに注ぐだけ。わりと現実的かも。
ただし,メチルシクロヘキサンートルエンの反応を利用する場合だと,メチルシクロヘキサンから水素を取り出し終わるとトルエンになるんで,車のタンクには使い終わった大量のトルエンがwww。色々と悪用されそうな希ガス(ぉ。

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[bike] 水温計死亡

水温計
付け忘れの部品を取付けるため3度目の腰下分解。3度目ともなると手慣れるもんで。車体へのエンジン組み付けの知恵の輪ゲームも随分と手慣れた(あんまり役に立って欲しくない技能)。
で、エンジンを掛けてみると問題無く掛かるんだけどなんかオイル一杯吹いてるし…(汗)。よく見たらヘッドカバー付近から。ヘッドカバーのネジを閉め忘れてました。そのまま締め直して何事も無く、いい加減日が暮れてきたので外装部品は翌日作業に。
外装部品取付け後、念のためエンジン始動してみると…かからない(汗)。なんか爆発している様子が無い。プラグを疑ってプラグを外してみるとベットリと油…。先日吹き出したオイルがプラグホールに溜まってしまった模様。オイルによる接触不良を疑って、プラグ清掃後に再度取付けてエンジン掛けてみると何事も無くエンジン始動。今度こそ問題無い…はず?
それから1週間ほど経ってから「さあコースへ」と思い、積込みのためエンジンを掛けると…また掛からない。またプラグを外してプラグとプラグホールをパーツクリーナーで良く洗い再度組み付けするもかからず。プラグホールの脱脂が徹底的に必要かと思い、ヘッド分解してプラグホール徹底洗浄。単気筒の腰上OHがすっかりヨユーな感じ。再々度組み付けてエンジン始動してみるも、やっぱり掛からず。プラグを新品に買えてみたり、しつこくセルを回してみても、3回ほどだけ「ボッ」って爆発の音が聞こえたけどそれっきり。チョークレバー引いてみても変わらず。
マフラーに手を当ててみると、かすかにガソリンの香り。が、薄い気がする。じゃぁチョーク引けば…ってなるけど、チョーク付きインジェクション車のチョークレバーはチョークに非ず。燃料は濃くならず、吸気を増やすアイドル加速レバーでしかない模様。要はアクセル軽く煽ってるのと同じ。でやっぱりエンジン掛からない。
「このまま2度と動かなかったら…」「なんでレース出てんだろう,もうレースやめようかなぁ」「というかバイク自体もうやめようかなぁ」とりあえず凹みっぱなし。経験上,こういうときは幾ら頑張っても進展しないので,日も暮れたので調査は翌週に持ち越し。
爆発が全く起こらない要因を基本に立ち返り「燃料」「圧縮」「点火」の3点に注目。圧縮は問題無い,点火も問題無い,となると燃料。インジェクションなんで原因は「ポンプ」「インジェクタ」「各種センサ」に絞られる。センサの出力いっこづつ点検→燃料ポンプ→インジェクタの順に調べていこうとしたら,幸いにして最も確認しやすく最初に調べた水温計でアタリ。
通常25℃で2.5kΩくらいで温度が低いともっと抵抗値高くなるはずが90Ωしか無いでやんの。水温計外して,カプラーにダミーの3kΩくらいの抵抗つないでやったらすんなりエンジン掛かるし。ECUは「エンジンすんごく熱いよ!」と思い込んで燃調薄くしてたのが,ここ数日でまた冷え込んだんで始動できるかどうかギリギリの燃調になっていた模様。てか,何時から壊れていたんだか…,冬場はエンジンバラしてばっかりで,動かしてなかったような…(ぉ。
まぁキャブでは出来ない芸当だわな。レーサーなんで常時エンジン稼働状態想定の決め打ち設定かと思ったら,意外に細かい制御やってるんだーとか思ったけど,本当のチョークレバーがないんだから,そういう機能は必然的に必要だわなぁ。
そんなわけで1/18のWEX開幕戦は見送り。

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