[rr4t125lc] フロントフォークのオイルレベル考

LCさんのオイルを硬くしてみたけれど,まだ今ひとつしっくりこない。ということでオイルレベルを再考してみた。
そもそも,オイルレベルの調整とはなんぞや?と言うところから。
フロントフォークの反発力は「バネ+内部エア圧縮」の二つが合わさっている。バネは荷重に対して直線的に縮んでいくけど,エアは2次曲線的に縮んでゆき,荷重が増えるほど縮みが少なくなっていく。サスペンションとしては後者の方が理想的で,所謂「奥で踏ん張る」感じ。
オイルレレベルとはフロントフォーク内部のエア量を調整し,エアによる反発力を調整するものと理解している。フロントフォークを凄く単純化して考えれば

  • フルストローク(以下「FS」)時のエア圧縮比=内圧
  • 内圧を受ける内径面積=フォーク反発力

が分かれば,だいたいの反発力が計算で求められるんじゃ無いか?ということで手計算してみたのがこちら。
黄色のセルはサービスマニュアルとかから引っ張った値で,その他は想定で適当に放り込んだもの。
フロントフォーク反発力

WRE125だけどう考えてもおかしな値になってるんだけれど,他はだいたいそれらしい値に。FS時でバネ反発力の20%~30%ぐらいをエア反発力で補うのが普通っぽい。
LCさんの右側(バネがある側)は実測だいたい180mmで標準的な値っぽい。左側(バネが無い方)は120mmとかなり高圧縮を狙っている。バネが無い分を補おうとしている?
あんまり圧力上げるとシールからオイルを噴きかねないんで,右側を180mm(たぶん21.7kgf)→140mm(たぶん27.9kgf)にしてみることに。
右フォーク分解右フォークを開けてFSしてみるとこんな感じ。プッシュロッドが邪魔でオイルレベルとか測れたもんじゃない。

右フォーク分解プッシュロッドを手で押してみたら,わりと軽い力でCクリップが緩んだんでCクリップ外してみたら,ようやくスプリングと油面がこんにちわ。

左フォーク分解左側にはスプリングが無く,ダンピングの役目だけを負うんだけどこんな感じ。
プッシュロッド途中にあるアルミのカラー?は,くるくる回るんだけどどうやって留めたのかなんの為にあるのか不明。
とりあえず,カラーがオイルに浸からない状態で油面を測定したけど,実際のFS時考えたらカラーがオイルに浸かるまで縮めたほうがよかったのかも。

ロードでは好感触っぽかったけど,数値見る限り180mm→140mmでそんなに劇的な変化はなさそうなんでプラシーボかも。Fブレーキ握ったときに,フロントが「スッと」入って「ふっ」と止まるのが理想。今まで「スッと」はあったけど「ふっ」が無くて,そのままフロントがずぶずぶ縮みすぎてたのが,少し「ふっ」が出来たような・・・気がする。
オフはフラット林道走ったぐらいじゃさっぱりわかんない。前に見通しの良いちょいガレな林道をちょっとペース上げて走ったとき,フロントがばんばん弾かれて怖かったのが直ったらいいんだけど。
モトクロスコース的な所は,FS時の荷重が167kgf(片側)なTE250でも底付きするんだから,今のスプリングレートじゃ跳んだり跳ねたりはまぁ無理っぽそう。
追記:完結編へ

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ST2000DM001故障

自宅の方の鯖のHDDがお亡くなりに。

ネットワークディスクがなんだか引っかかることが多くて,ふとログを見てみたらATAのリードエラーが大量に…。

+(ada3:ahcich3:0:0:0): Retrying command
+(ada3:ahcich3:0:0:0): READ_FPDMA_QUEUED. ACB: 60 00 80 10 d7 40 cb 00 00 01 00 00
+(ada3:ahcich3:0:0:0): CAM status: ATA Status Error
+(ada3:ahcich3:0:0:0): ATA status: 41 (DRDY ERR), error: 40 (UNC )
+(ada3:ahcich3:0:0:0): RES: 41 40 20 11 d7 00 cb 00 00 00 01
+(ada3:ahcich3:0:0:0): Retrying command
+(ada3:ahcich3:0:0:0): READ_FPDMA_QUEUED. ACB: 60 00 80 10 d7 40 cb 00 00 01 00 00
+(ada3:ahcich3:0:0:0): CAM status: ATA Status Error
+(ada3:ahcich3:0:0:0): ATA status: 41 (DRDY ERR), error: 40 (UNC )
+(ada3:ahcich3:0:0:0): RES: 41 40 20 11 d7 00 cb 00 00 00 01
+(ada3:ahcich3:0:0:0): Error 5, Retries exhausted
+GEOM_ELI: g_eli_read_done() failed (error=5) ada3p1.eli[READ(offset=1750973054976, length=131072)]

ありがちなzfs+geliでの運用でしたが,危惧していたとおり,ハードエラーが起こってもgeli層を越えてzfs層に上手く伝わらない模様。リトライを繰り返すばかりでzfsからは異常ディスクを自動的にパージしてくれませんでした。ログみるとgeliとしてもエラー出してるんですけどねぇ。

=== START OF READ SMART DATA SECTION ===
SMART Attributes Data Structure revision number: 10
Vendor Specific SMART Attributes with Thresholds:
ID# ATTRIBUTE_NAME          FLAG     VALUE WORST THRESH TYPE      UPDATED  WHEN_FAILED RAW_VALUE
1 Raw_Read_Error_Rate     0x000f   088   088   006    Pre-fail  Always       -       71978618
3 Spin_Up_Time            0x0003   096   096   000    Pre-fail  Always       -       0
4 Start_Stop_Count        0x0032   099   099   020    Old_age   Always       -       1426
5 Reallocated_Sector_Ct   0x0033   099   099   010    Pre-fail  Always       -       576
7 Seek_Error_Rate         0x000f   084   060   030    Pre-fail  Always       -       245397097
9 Power_On_Hours          0x0032   070   070   000    Old_age   Always       -       26426
10 Spin_Retry_Count        0x0013   100   100   097    Pre-fail  Always       -       0
12 Power_Cycle_Count       0x0032   100   100   020    Old_age   Always       -       13
183 Runtime_Bad_Block       0x0032   100   100   000    Old_age   Always       -       0
184 End-to-End_Error        0x0032   100   100   099    Old_age   Always       -       0
187 Reported_Uncorrect      0x0032   066   066   000    Old_age   Always       -       34
188 Command_Timeout         0x0032   099   098   000    Old_age   Always       -       1 1 27
189 High_Fly_Writes         0x003a   100   100   000    Old_age   Always       -       0
190 Airflow_Temperature_Cel 0x0022   058   053   045    Old_age   Always       -       42 (Min/Max 19/47)
191 G-Sense_Error_Rate      0x0032   100   100   000    Old_age   Always       -       0
192 Power-Off_Retract_Count 0x0032   100   100   000    Old_age   Always       -       8
193 Load_Cycle_Count        0x0032   001   001   000    Old_age   Always       -       595286
194 Temperature_Celsius     0x0022   042   047   000    Old_age   Always       -       42 (0 9 0 0 0)
197 Current_Pending_Sector  0x0012   089   089   000    Old_age   Always       -       1832
198 Offline_Uncorrectable   0x0010   089   089   000    Old_age   Offline      -       1832
199 UDMA_CRC_Error_Count    0x003e   200   200   000    Old_age   Always       -       0
240 Head_Flying_Hours       0x0000   100   253   000    Old_age   Offline      -       12928h+44m+50.747s
241 Total_LBAs_Written      0x0000   100   253   000    Old_age   Offline      -       36186183133
242 Total_LBAs_Read         0x0000   100   253   000    Old_age   Offline      -       119777687869

ダメになったディスクは悪名高い?Seagate ST2000DM001。Reported_Uncorrectが34もあるわ…。Raid-zの構成ディスクの一つなので,Raidから分離してさっさと捨て捨て。

Power_On_Hoursが26,426だから3年は持ってる。代理店保証1年+RMA1年だから保証交換もタイムアウト。さっさとAmazonでWDの新しいの購入したけれど,今は故障率がHGST<SG<WDだとか?早まったか…。

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冷蔵庫修理

最近発泡酒がヌルい…と思って冷蔵庫に温度計ぶち込んでみたら,15℃までしか冷えてないでやんの。つい先日は,賞味期限までまだ3日もある牛乳飲もうとしたら明らかに異常な味,慌てて流しに吐き出したらなにやら黄ばんだ牛乳…。(‘A`)
これはイカンと思い,ダメ元で分解してみたらなんとかなるもんで,結局はファンの異常だけで,PCファン修理程度の知識で直りました。で,中開けてみて分かったこと色々。
冷蔵室うちのは,2ドア式の単身向けのオーソドックスなやつです。話題のシャープ製,たぶん15年選手。
まず冷蔵庫側の奥を開けてみると,制御基板しか入ってないし。ファンすらない。
温度調整のツマミは可変抵抗に直結されていて,サーミスタらしきものもあり一応ここで温度制御はしてそうなんだけど,冷気はというと上の冷凍室からダクトが繋がってるだけ。
冷凍室と冷蔵室連動かよっ。

冷凍室で,冷凍室の奥を開けると,良く見慣れたアルミの熱交換器。そしてファン。
分解して初めて分かったのが,冷凍室の温度調整つまみ,アレ実は機械式。
弱ってすると中央のダクトに対して引き戸みたいなフタが開き,強ってするとフタが閉まるだけ。
冷凍室から冷蔵室へ向かう冷気の量を,機械的に開いたり絞ったりして,冷凍室と冷蔵室の冷気の杯分を替えてるだけ…なんとういか雑。
冷蔵室の冷えが悪くなったんで,冷蔵室のつまみを強にまわして,さらに冷凍室も強にしたら吊られて冷蔵室も冷える?かと思ったけど実は間違い。冷凍室を強にすると,その分冷蔵室へむかう冷気が減る模様。
強ってして冷気を絞ると「冷蔵室への冷気が減る/冷凍室さらに冷える」→「冷蔵室の温度があがるから制御回路がさらに冷やそうとする」→「冷凍室もっと冷える」ということで,それでも目的通りの動作にはなるっぽい。

どうでも良いことだけど,興味深い知見が得られました。

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[freebsd][server] Let’s Encrypt

無料のSSL証明書やってみた。FreeBSDで。
とりあえずports見ると”security/letsencrypt.sh”と”security/py-certbot”ってのがあるけど,py-certbotのほうが本筋みたい(わりと最近に”certbot”という名前になったとか)。letsencrypt.shはpython使わずにbashだけで同等機能を実現したものっぽいんだけど,互換性やら最新版への追従状況とかよく分かりませんでした。あと設定ファイルの場所も同じみたいなんで,共存も出来ない可能性あり?タブンシランけど…。ただpy-certbotは10数種のpythonモジュールを依存portsとして読み込むのがやや面倒…。
日本語ポータルの情報もあって,certbot-autoをcertbotコマンドに置き換えて動かすだけで難しいことは無い。面倒臭い組織や所在地情報を一切入力すること無く,連絡用のemailアドレスとドメイン名入れるだけ。とても簡単。
無料ということでよからぬ輩も出てくると思うけれど,証明書の取得に要求ドメイン名のDNSが引ける実サイトが必要だとか90日の制限とか,一定の制限は設けている。それでも,今後Let’s Encryptの証明書を使ったフィッシングサイトが出てくる可能性は十分にある。そうなるとドメイン認証の証明書の地位が著しく下がるんだろうなぁ。別に良いけど。
そんなわけでSSL対応したんで,httpでのアクセスは勝手にhttpsにリダイレクトさせてます。原則https。多分実害は無い…筈。一部のWindowsXP用ブラウザからアクセス出来なくなったりしてるけどもう良いよね。実利は・・・あんま無いなw。googleさんの評価がちょっと上がるのと,アクセス解析でgoogleからのrefererが取れるようになるくらいかなぁ。
<追伸>
https化しなくてもgoogleのreferer取れてました。が、検索クエリは取れず。そういう仕様らしい。
http://yut.hatenablog.com/entry/20130809/1376005604

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