2021~2022年放映。久しぶりに思い出して配信でアニメを見返したりとか。うん、アニメ版のラストシーンはとても良く出来てると思う。(原作からの改変・追加あり)
正直、人物のドラマ性とかはいわゆるラノベで褒められものでは無いけれど、アニメ版の映像の綺麗さとわかりやすい感動シーンで、とりあえず頭からっぽにしてれば楽しめます。
AmazonのKindleUltimatedで原作が読めるようになってたんで、ちょっと気になってアニメの続を読んでいてちょっと思うところが。
設定としては、白い肌・青い目・銀髪or銀髪の白系種と呼ばれる人種の人たちが、他の有色人種をひとまとめに差別し、さらに彼らの人権を法的にも完全に奪った上で、白系種の大衆に秘匿して彼らを「兵器の部品」として扱い消費していくというおはなし。ちなみにこの国は民主国家ときている。
話の序盤では有色人種は収容所に完全に隔離されていて、一般大衆の白系種の差別意識がそこまで描写されてなかったけれど、アニメの最後あたりで戦争に負けて国が滅び、自らが難民同等になると、むしろその差別を心の拠り所にしようとする様が描かれていました。
あぁ・・・、連載当時はただのお話だと思えたけど、今読むとそうも言えない感じ。
とうとう日本も、人種問題とは無縁じゃなくなってしまったなぁ・・・と。
(ただし、作中の差別は昔ながらのステレオタイプな「外見」の差別なので、今起こっている文化衝突や経済などが絡み合った複雑な問題は反映されてない。)