USB2.0ハブと充電専用USBケーブルは捨てよう

USB電流チェッカー

興味本位でこういうの買ってみたんですよ。USBに流れている電流が分かるというやつ。そして分かったこと諸々。

今時のUSB充電は問答無用に900mA使う

USBの給電能力って、本当は100mAまでしか保証されていません。

USB2.0では一定の条件下で500mA、USB3.0では同じ条件下で900mAまで。あとUSB BC1.2(DCP)という規格に対応した給電専用のUSBポートだと1,500mAまで使えます。

でも、バスパワーハブのポートとか、スマホやタブレットのUSBポートなんかだと100mAだったりします。

充電側の機器が給電側に供給能力があるかどうかを、ちゃんと確認してから充電を始める「べき」なんだけど、行儀の悪い機器はいきなり充電を始めてしまう。

で、手持ちの機器のうちいくつかは、充電時に900mA弱くらい使う様で、それをUSB2.0ハブ(バスパワーで500mA供給可)に刺したら電圧下がってすんごい不安定。

物によってはUSB2.0ハブでも、1,000mA位まで供給能力あったりするけれど、手持ちの凄い古い(10年以上前?)USB2.0ハブはそうでは無かったようで。

そんなわけで、900mAまで供給できるUSB3.0に入れ替えて、USB2.0ハブ捨て捨て。

充電専用USBケーブルは充電できない

いわゆる「充電専用USBケーブル」というのは、USBケーブルの配線のうち電源線を残してデータ線をなくしてコストダウンされてます。

行儀の悪い機器は別にそれでもかまわないんですが、一方で「行儀の良いUSB機器」は供給側の能力をちゃんと確認してから充電を始めるわけで、そのときにデータ線を利用するんですよね。

データ線が無いとどうなるかというと、供給側の能力確認が出来ないから「充電しない」という動作になる。

すると「充電専用」のくせに充電できない。

あと混ぜるな危険というか、データ通信出来るケーブルと思って使ったケーブルが実は「充電専用」だったりして、しばらく気づかなくて四苦八苦したりとか…。

そんなわけで、こいつらも紛らわしいので捨て捨て。

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いつの間にかFreeBSDのportsからdatabases/db6が消えていた

全てはOracleのせい。BerkeleyDBを買収した後、今年の6月くらいにはver.6は登録しないとダウロードできなくなった模様。結果としてportsから更新できず。

databases/db5を使えと。

いやまぁ仕方ないのは分かるんだけど、ports/UPDATEのログにも一切記述が無くてさっぱり分からねぇよ…。

portsのsubversionログ追っかけてやっと分かったんだけど。

BerkeleyDBに依存してるオープンソースソフトウェア、そのうち軒並み死亡するかBerkeleyDB外しが進むのか…。

結局、Oracleの買収っていつもオープンソース(競合)潰しだよなぁ。

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錫製酒器で酒がおいしくなる?

お燗のおいしい季節になりました。アルミ製のちろりは持ってますが、錫製のちろりとか憧れはするものの、価格的になかなか手が出でません。

買いもしないのですが、ネットショップを回ってみたら気になる一文が…。

「錫の効果でお酒がおいしくなります」

…は?

ん〜、いまいち理屈が分からない、うさんくさい。根拠らしい物を探ってみたら、

googleで”錫 フーゼル油”を検索

なにやら錫がお酒に含まれるフーゼル油という、おいしくない成分?を溶かす/分解するから…という理由らしい。でもどうやって(科学的に)溶かすのかはどこにも書いてない(笑)。

フーゼル油というのも初耳ですが、これ自体は偽科学では無く、醸造時に発生する特定のアルコール成分(非エタノール)の総称を指す模様。科学的に物質も特定されています。

中には「錫が持つ高いイオン効果により」とか書いてるものもありますが、イオンとか言い出したらますます胡散臭い。

錫が酒造りに効果があるという根拠

さらに探っていくと、一定の科学的根拠らしい特許文献を発見。

醪あるいは粗留液中に銅、錫、亜鉛、鉄、銀、鉛またはこれらを含む化合物、混合物、合金を添加し蒸留するかあるいはその蒸留に際して発生する蒸気の通過する場所にこれらの物質を懸垂し接触せしめるときは醪あるいは粗留液中に含まれる不快臭発生の原因となるものは上記の物質に化合または吸着、吸収されて流出されない形となって除去せられるために不快臭なき優良な蒸留酒を得ることが出来る。

蒸留酒の品質改良法 特公昭40-004431/特許0450879 より

「吸着・化合」というのなら理解できます。「分解」となるとそれは触媒としての効果になるので、錫じゃぁちょっと違うと思うんですよね。そもそも分解されたあとの物質はどうなるのよ?と。

焼酎造りの一部では実際に取り入れられており錫蛇管で検索すると、実例が出てきます。

とは言え、特許の中身で示された判定方法は「5人の判定人による官能試験」という単純盲検のみで、二重盲検では無い。科学的な成分調査もなし。

そしてフーゼル油の言及もなし。フーゼル油説は一体どこから出てきたんだ?

ちょっと根拠に弱いんですが、けっこう引用されてるんですよね、この特許。

錫製酒器には効果が・・ある?

じゃぁ、錫製酒器でおいしくなるのは本当か?というと、まだそうともいえない。

上記の特許でも述べられているとおり、蒸留中に高温の蒸気を金属に触れさせることが肝となっています。お燗のように、たかだか50℃〜60℃程度の状態で器に注いだくらいで効果が出るのか、というと甚だ疑問です。

また「吸着・化合」ということは、表面に「おいしくない成分」が貯まっていくわけです。普通に洗ったぐらいでとれません。簡単に取れるくらいなら、逆に「おいしくない成分」が流出してしまいます。

焼酎造りの錫蛇管は、5〜6年ぐらいで交換しているそうなので理にはかなってます。能力が落ちるとかそう言うのでは無く、蒸気熱で錫蛇管自体が変形してしまって、管が詰まって使い物にならなくなってしまう事からの交換とかで。

結局のところ錫製酒器はどうなのよ?

科学的に調査した結果が見当たらないし、反応を促すにしても一般的にお燗の50℃~60℃というのはあまりにも温度が低すぎるし、個人的には「プラシーボじゃね?」と。

ただ、錫製酒器、かっこいいです。加工による独特の文様やら、その比重による重厚感とか。

あと気分的においしくなるとは思う。

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SSLの証明書で嵌まった話

管理しているFreeBSDマシンのいくつかで、weekly.localがロックしたまま延々終わらないと言うことが発生。

調べてみると、portsdb -FuがSSLの以下のエラーでリトライが終わらなくなっている模様。(エラー吐いてる実体はfetchコマンド)

Certificate verification failed for /C=US/O=Let's Encrypt/CN=Let's Encrypt Authority X3

あーなんかLet’s Encryptのルート証明書が変わるとかなんとかどっかで聞いたな…と思いつつ、定番のca_root_nssを更新して見るも状況に変化なし。はて?

結論としては、/usr/local/etc/ssl/cert.pemファイルを削除して解決。

FreeBSDシステムには証明書は以下の3つがあり、ca_root_nssをインストールすると一つ目はシンボリックリンク張ってくれるけれど、二つ目・三つ目はcert.pem.sampleの名前でしかシンボリックリンク作ってくれない。

/etc/ssl/cert.pem
/usr/local/etc/ssl/cert.pem
/usr/local/openssl/cert.pem

で、どういうわけか、比較的古いバージョンからアップデートしてきたマシンだと、下二つのcert.pemファイルの中身が空っぽ。

いやいや空っぽってどういうこと?!比較的新しい日付なんで、どうも最近消されたっぽい感じ。

そして、問題なくアップデート出来ている割と新しめのバージョンから使ってるマシンでは、シンボリックリンクではなく比較的新しい証明書の実体が入っている。何でやねん…。

まぁ、ca_root_nssインストール時に、

You may need to manually remove /usr/local/etc/ssl/cert.pem if it is no longer needed.
You may need to manually remove /usr/local/openssl/cert.pem if it is no longer needed.

って出てるので、ちゃんと読まなかった方も悪いんですが。

とりあえず解決したものの、同じバージョンのOSでもcert.pemの中身が違ったり、システムがportsのca_root_nssに証明書を全依存してるのってセキュリティ的にどうなの?とかモヤモヤするところです。

FreeBSDって古いバージョンからアップデートで使い続けてると、こういうわかりにくいトラブルが割と起こります。そのあたりどのOSでも似たようなもんですかね。

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