「型」を覚えると言うこと

古くからある芸能・技能や体術の手ほどきでは,殆どが最初に「型」から覚えさせられ,「理」は後から教えられる.
例えばプログラムという作業は,一見論理構造の地道な積み重ねのようで,実のところ覚えている「型」の組合せアレンジに思える.「経験の応用」は脳の働きとして「論理的思考」よりも得意としている働きだったと思う.
今日日の情報学科等の課程とかで,果たして「型」の習得に時間を掛けているのだろうか.ひととおりの制御構文や予約語の解説をしたら,いきなり例題に入ったりはしていないだろうか(それでも出来る人は出来てしまうんだけど…).プログラムという新しい分野に於いても,古典的な教導と同じく「型」の習得を重視するべきなんじゃないかと思う.
現実には学校教育という制度上,効率的に規定の学習時間内で規定の学習効果を上げなければならない.短期的に見れば「型」の習得に時間を割くことは非効率に見えてしまう.しかし「型」の習得を疎かにした結果が,使えないプログラマの量産であったり,使えない英語教育という結果を招いているように思える.
Webでたまたま見かけたソースコード見ながら「なんでこんな妙ちくりんなコード書くんだろう」とか思いながら….

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