

EENOUR インバーター発電機 GS950i 定格出力0.7kVA 正弦波
出先で電気を使うことが多くなり、N-VANに積んでる1.3kWhのサブバッテリーじゃ不足気味になることが多くなりました。そこで補強策を考えたのですが、
- 走行充電の容量UP:
現在140Wくらい。配線見直しても軽自動車だと、オルタネーターの都合で200W前後が限界っぽい。 - ソーラーパネル:
パネル取り付け方法が課題、あと配線大変なのとコントローラーとか割と高い。 - バッテリー増設:
そんなスペースは無い
と言うことで、短期的には一番リーズナブルに「安定して」「大量に」電気を作れるのはエンジン発電機ということに気付く。内燃機関万歳、エコ何それ?

ちょうど中華設計の0.7kVAの小さめの物(10kg)が数年前から出回っていて気になっていました。たぶん1kW/1kWhクラスのポータブル電源と同等以下のサイズと重量。
数年前は同じ形の色違いが、いろんなブランド(輸入業者)経由してたのが、最近はモバイル電源やソーラーパネルをメインでやってる業者が、割と安く出して居るみたい。
ちょうど¥8,000-引きのクーポンが出てたので、わりと安く入手出来ました。
とりあえず使う
こんなの(失礼)でもちゃんとインバータ制御。
ヤマハの1.6kVA発電機使ったことあるんですが、アレに比べたらだいぶ静か。…かと思ったけどそうでも無い。
距離1mで側面から測ってみたところ無負荷で72dBA、700W負荷で76dBAくらいでした。スペックは7mの距離の値なので、すぐそばだとこれくらい五月蠅いです。もちろん排気側だとさらにもう少し五月蠅いです。
効率
ガソリン2.1Lで4.1h駆動らしい。定格0.7kW(kVA)だからたぶん熱効率14.8%。発電機の効率(90%くらい)をさっ引いてもエンジン出力で16.4%とちょっと低い?
バイクエンジンの熱効率を計算した奇特な方がおられて、曰く古いカブで30%くらいとか。
他はどうなんだと調べて見るも、ヤマハの1.6kVA品で17.3%、0.9kVA品で15.9%(共に電気出力)。まぁそんなもんか。
因みに、今時の自動車エンジンの熱効率が30~40%。熱効率だけで行くと2輪以上の効率らしい。e-Powerみたいな発電専用エンジンだと50%に達するとかで、火力発電所と同等以上にもなるとか。
負荷試験
ちょうど手元に700Wのセラミックファンヒーター有ったので繋いでみたら、98.5V/680W。意外と電圧降下も少ない。ただ、出力警告灯がなぜか点滅(定格700W以上、最大800W以下を示す)してますがとりあえず使えそう?
1kWのヒータ繋いだら、800W強ほどの出力で警告灯が連続点灯。1分後に出力停止。エンジン止めてから再起動したら復帰。
まぁ仕様通りっぽいですが、保護回路の閾値がちょっと下側(安全側)にずれてる模様。そしてエンジン&オルタネータ自体はもうちょっと余力ありそうで、まぁまぁ妥当な設計っぽいです。
どれだけの寿命なのかまだ分かりませんが、2年くらい使えたら十分お値段以上だと思います。またこの値段だと、エンジン周りの消耗品どうこうするより買い換えた方がよさそうな感じ。
捨てるとき、大変そうですが。
使用開始にあたって
購入後、使用開始までに、
- エンジンオイル投入
- エアフィルターにオイル塗布
- ガソリン投入
の3つが必要。3番目は大体ほとんどの人が気付くけど、1と2はどうだろうか?
そして取説に「はじめに」みたいな記述が無いし…。毎回の始動前点検を意味する「運転前の確認」という項目に1と3は書かれているけれども、2の記載はなし。
エンジンオイル

エンジンオイルについてはさすがに「警告!発電機にはオイルがない」と札が掛けられて、オイルレベル警告は出るみたい。
エンジンオイルに関する説明が、使ってるうちにオイルが減ること前提で書かれているのにちょっと面食らう。まぁ自動車でも、欧州車とか普通に「減ったら足して下さい」という前提で3万km交換不要とか言うみたいですが。

ただ、取説見てもスティックゲージの見方が載ってない。図解のイラストがどう見ても「オイル投入口ギリギリ」にしか見えないw

多分スティックゲージに従うんだろうなぁ…と思ってたら、オイル投入口のカバーに半透明のシールで解説が載ってました…が、たぶんこれスティックゲージを理解していないとハードルが高そう。
エアフィルター
スポンジ入ってるだけの湿式ですが、購入時のオイル塗布無し。
そう言う仕様なのかな?と思って取説見たら後ろの方の「定期メンテナンス」のページに、溶剤で洗ってから新しいオイルを染みこませろって書いてあるし。
まぁオイル塗ってなくてもすぐには壊れないだろうけどさぁ…。
その他いろいろ
その他、細部についていろいろ。

狭いスペースに上手く纏めてあると思います。このサイズで2.1Lの燃料タンクの確保はさぞ大変だったんじゃないかと(4.1時間らしい)。

取説では、保管時に「ドレンスクリューを緩めてキャブレターから燃料を排出します」って書いてるんですが、ドレンスクリューらしき物が見当たらない…。当然、取説に図解もなし。

こぼれたオイルを受けるトレイみたいなのがあります。芸が細かいなー、と思うんですが、

オイル投入時、こんな風に一部だけ開けられるようになってるんですが、そうするると下のトレイの存在意義が台無し。
しかもこの状態だとドレンボルトにアクセスできないので、オイルが抜けないw
そもそもこの窓なんのためやねん、って話。

配線がぷらぷらして固定されていなくて怖いですw
ヒューズかましてある配線もあるんですが、何のヒューズなのか不明。

上部には、プラグ交換用の窓が開いてます。でもこれ、本体の取っ手が干渉してプラグレンチ入らないんじゃ?と思ったら…

ちゃんと付属のプラグレンチが入りました。w 妙なところちゃんと作ってあって感心。
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