長持ちとか強力とか色々ありますが、色々調べた結果、結局のところ保持できる熱量(冷たさ)はどの保冷剤も重量あたりではおんなじ。
その熱量をゆっくり使うか、早く使って強く冷やすかの違いでしかない。
比熱容量について
クーラーボックスを豪華にしようにも、軽バンで邪魔にならないサイズのボックスには限度がある。具体的には助手席の足下に収まるサイズ。
とりあえず比熱容量(熱を蓄える量)の大きな物質はない物かと調べてみたところ…、
https://ja.wikipedia.org/wiki/比熱容量の比較
重水とか液体アンモニアとか無理っしょ。ヘリウムとか水素とか言われても体積じゃ無くて質量あたりだから話にならない。
そんな訳で保冷剤として熱を溜め込む能力は、現実的な解としては水が最強。どの保冷剤も質量あたりに溜め込む熱量(冷気)の量は殆ど変わらないんじゃないか?。
熱量の放出速度の違い
結局のところ、ゲル状のぶにょぶにょしてるのは氷から水に融けた時、対流による熱の伝達を少しでも減らして長持ちさせるために、液体よりもゲル状になるようになんか添加しているだけ。
逆に「強冷タイプ」ってやつは、出来るだけ低い温度から融けて液体になり、一気に対流で熱を伝えるようにしているだけ。まぁ不凍液ですな。
ただあんまり水に色々添加するとその分だけ、熱容量減るからほどほどにしか出来ない…。
欲しいのは長持ちする保冷剤なんだけど、ビニール袋に入ったロックアイスと比較して、ゲル状の保冷剤の優位点なんて知れてるんじゃ無いかなぁ。
実験

そんなわけで、手持ちの保冷剤三種類を比較。
右と左のが強冷タイプで、冷凍庫に入れてもなかなか凍らない。真ん中のはホムセンで売ってる一番安いヤツ。すぐ凍ります。
結果は、ホムセンの安物が一番長持ちしました。
冷凍庫で凍らせる時のポイント
見た目で凍ったらOK、というわけでもないです。例えば安物の保冷剤だと0℃あたりで氷始めますが、それ以上冷やすことができない、なんて事は無いです。
家庭用の冷凍庫でも-20℃くらいまで冷えるので、そのまま置いてると、氷の状態のままで冷凍庫の温度と同じ温度まで冷やすことができます。ただその変化は見た目ではわかりません。
一方で強冷タイプの保冷剤では、凍結温度が-10℃とか-15℃あたりらしいので「凍ったら十分冷えてる」と一目でわかります。
「見た目でわかるかわからないか」の違いだけで、十分に冷やした保冷剤はどれも重量あたりの熱量はほとんど変わらないでしょう。
だいたい朝出かけて翌日の昼過ぎ位まで冷えていて欲しいんだけど、結局のところ、出先のコンビニでロックアイス補充するのが一番の解決策かな…。
ピンバック: 高効率冷却液 – 人生という名の酷道で遭難中