先日,HusqvarnaがKTMに買収されましたが,KTMは同じくオフロードバイク専業メーカーのHusabergも以前に買収しています。HusabergのバイクはパーツはKTMと共用だったり,独自のパーツもKTMの工場で作られていますが,設計はHusabergで行っていて,完成品はれっきとしたHusabergのバイクとして出荷され,それはKTMのバイクではありません。一方で,Husqvarnaの買収についてKTMのCEOが述べた事を一部要約すると,
・KTMのブランドだけで,今以上にシェアを拡大していく事は難しいと考えている。
・KTMのブランドが行き渡らない領域について,Husqvarnaのブランドに期待している。
彼らはHusqvarnaというブランドを買ったわけです。BMWがHusqvarnaを買収したときも同じく,BMWは自分たちのブランドイメージに無い,若者向けのメッセージとしてHusqvarnaを買収し,自分たちの持つパーツや技術をHusqvarnaのデザインや設計によって味付けし,Husqvarnaブランドとして販売を進めて行ってました(しかし,意外にもBMW S1000RRが若者向けにウケたらしく,Husqvarnaブランドの必要性が無くなったとか…)。
で,一方で国内に目を向けると,例のeneloopデザイン変更の一件。eneloopに自分たちのロゴを貼り付けただけで,eneloopブランドのイメージを自分たちのブランドに取り込めると考えたのでしょうか?既存製品の模倣品を大量にばらまいて,その模倣品に自社のブランドロゴを付けて認知度を上げる戦略と同じように見えて仕方がありません。「買収したから自社製品,なにをやろうが勝手」と言われれば,確かにそうですが。
松下電器というと,松下幸之助氏の存在が大きく,氏のイメージをメーカーのイメージに被せて見ていた所もあったと思います。過去には実際に業績も良かったですが,一方で業界で取引先として見ると「松下人間」という言葉があるくらい,一部では傲慢で有名でした(その後,業績悪化後はそのような事は無くなりました。少なくとも私が一緒に仕事させて頂いた方々は。)。しかし,氏のいなくなった松下電器は,こんなにもつまらないメーカーになってしまったのか,と驚いた次第で。
そして,その「つまらないメーカー」というのが,今の私のPanasonicに対するブランドイメージで。
追記:コメントのリンクを見てちょっと考えが変わりました。
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- 2002年11月以前の日記(tDiary移行前)はこちら
eneloopに関するあれやこれやを考えて語っているページがあったのでぺにょり
http://anond.hatelabo.jp/20130302105531
独禁法でFDKに売却したのが2009年で,eneloopブランドを残すつもりでいた発言が2011年なんで話があべこべだから,推測内容の「独禁法の影響で方向転換」というのは胡散臭いなぁ…と,ただ結論はなるほどと思いましたわ。
今回の件はeneloopブランドをPanasonicに取り込むわけでも無く,利用するつもりも無く,ブランドの価値(脅威)を理解した上で,ただただeneloop潰しの為の戦略であるということ。それはそれで企業として理解できる。ただ,なんで3年以上もeneloopブランドを継続したのかが気になるところ…。