もやしもん12

もやしもん12
大人と子供の話。
あるラインを引いてそっから「大人」「子供」なんて切り分けおかしいと思う訳で。「大人になりました」なんて,思っちゃったらそこで終わりなんよね。もう私は成長しません,十分成長したから,みたいな。ほんとに?
いくつになってもどんなに成長しても,上には上が居る。そりゃ,ギネスブックに載るような世界最長寿の人とかは別だけど。
なのに良く使われる「大人になれ」って言葉。卑怯な言葉だと思う訳で。

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クランクケース用液体ガスケット

…について調べてみた。TE250のサービスマニュアルによると,クランケースのガスケットとしてLoctite5205というのが指定されていた。国産バイクでは,少なくともKLX125/YZ250FなどではThreebond1215が指定,その他,直にマニュアルを見た訳では無いけれどホンダのバイクではThreebonad1207B/1207Cなんかが指定されているらしい。
Threebond1207B/C/1215は共にシリコーンが主剤。シリコーン系のガスケット(シーラント)は建材やその他色々使われている。一方Loctite5205というは,シリコーン系とは全く異なるガスケットでアクリル樹脂が主剤でネジロック剤などでよく使われている模様。シリコーン系の硬化原理は,空気中の水分と反応し,反応過程でガスを遊離しながらの硬化。アクリル樹脂系は別名嫌気性接着剤とも呼ばれ,触媒としての金属に接した状態で空気を遮断すると硬化する。
作業性を考えると,ガスケットという用途では金属に挟まれて僅かな部分しか空気に触れることが出来なくなるので嫌気性のほうが良いように見える。空気反応タイプのシリコーン系では,組み上げてしまうとなかなか硬化が進みにくい。しかし,実際には加熱によっても反応を加速出来るので,生乾きのままエンジンをまわしてしまえば,硬化が完了する。あと,シリコーン系は硬化の課程で遊離したガスがでるんですが,オキシムを放出するタイプ(TB1215)だと銅合金腐食の恐れあり,アセトンを放出するタイプ(TB1207x)だとゴム・樹脂を腐食する恐れあり,だそうだ。また,シリコーンの特性として硬化後も継続的にシロキサンガスを遊離し続ける。シロキサンガスの悪影響はこちら。実は,PCメーカーでは,CPUの放熱パッドにシリコーングリスとかシリコーンゴムはシロキサン放出の観点から使用禁止だったりする。アクリル樹脂ではそのような副産物は無い。となると,やっぱり総合的に見ればアクリル系の方が優れているように見える。ただ,クランクケース合わせ面ではなく,応急修理的な場面に於いて厚盛りするような場合は,アクリル樹脂系では全く硬化できず,シリコーン系の出番となり汎用性は高い。
外車(特に欧州メーカー)ではLoctite(本社ドイツ,ヘンケル社)が一般的で,国産ではThreebond(本社東京)が一般的らしい。そして嫌気性接着剤はLoctiteの独壇場とか。結局はお国柄か。
とりあえずTE250のOH用に,Loctite518を用意した。国内では取り扱いが極端に少なく,ヘンケルジャパンのオンラインストアでようやく入手。5205は日本国内向けには販売されていなくて,海外でも一般向け販売もされておらず入手不可能っぽかったので,比較的よく似た特性の518をチョイス。耐オイル・耐水は文句なしだけど耐ガソリン性が若干弱いのが玉に瑕。
ちなみにTB1207xとTB1215では,耐オイル・耐水・耐ガソリン性ではTB1215のほうがイイっぽい。TB1207xは,耐オイル・耐水性能は仕様に記載あっても,耐ガソリン性が仕様に無い。ただ,通常,コンロッドとか銅合金使ってるんで,オキシムを放出するTB1215ってどうなんかな?みたいな気も。頻繁にオイル換えていれば,オイルで洗い流されて問題ない程度なのかも知れませんが。

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Yahooが一年休暇

を,取れるようにしたらしい。スラド見てみたらすんごい後ろ向きなコメントばっかりでした。む〜ん。京都の某半導体メーカーは30代になったら強制的に長期休暇を取らされて,休暇終了後に復職か転職を迫られるとかどうとかって噂を聞いたんだけど,Web上には上がってないっぽい。30代前後で自身を見つめ直す時間って,わりと大事だと思うわけで。
うち自身,6〜7年前に仕事で何やっても上手くいかない時期が有って,その後,ウチの部署は解体の上,ウチは降格されて平社員になり他部署へ転属,その他部署ではかつて自分の部下だった中途採用の「上司」と一回り以上若い新卒の「同僚」にかこまれたりしながらの窓際生活だったんですが,まぁ悄げるよりも,わりとその状況を素直に受け入れられて,色々と学ぶことは多かったです。それに,あのまま最前線を突っ走っていても,きっと気付くことが無かっただろうって思うことも多々あり。お陰様で,スーダラ節宜しくやっていこうと目覚めた矢先に,再び前線に連れ戻されたりしてます。
一生懸命頑張ってある地点まで到達したんだけれども,実は一杯見落としていることがたくさん,なんてことはザラ。むしろ見落とさない方がおかしいくらいで。幸いにして,その見落としたことを「やり直し」できる機会に恵まれました。
てなわけで,ただ休暇をとっていたわけでは無いけれど,それなりの年齢になると,一度今までの考えをリセットして見直す機会が得られるっていうのは,なかなか無いと思うけど,かなり有益なんじゃ無いかと思うわけで。

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[klx125] KLX125のリアサスリンクOH

KLX140のリンク
先日,KLX125さん乗ってたら,舗装路でえらく下から突き上げる感じ。いっくらTE250のサスよりしょぼいと言っても,KLX140Lのサスとリンク組み付けてるから,かなりソフトなはずなのにおかしい…,と思って,リンクのOHを。しかしきったねぇなぁ。

リンク分解
ぎゃぁぁぁぁ,左上のスリーブ!錆と泥の混合物がこってりと。こんなんじゃスムーズに動くわけが無い。写真左端に見切れているのはこの場所のダストシール。ぽろって取れました。ダストシールが腐ってます。他の場所のスリーブは無問題。ここって錆浮いたり焼き付いたりする事例が結構多いみたいで,うちもKLX140Lのリンクに交換する時もここだけ錆浮いてやがったし。ダストシールの設計不良っぽいような…。他の軸は問題なかったのに。
ここの軸,受け側はプラブッシュだけど,そのプラブッシュも錆やら泥やらに削られてガリガリに。とりあず今回はグリスたっぷりぶち込んで誤魔化すけど,ダストシールだけで無くブッシュも交換必須だなぁ。
ちなみに前回リンク組み付けてから,5,000km/22ヶ月でこの状態。距離こそ少ないけど,林道いったりコース走り回ったりとまぁまぁ酷使。年一回はOHいるっぽいなぁ。

スリーブ・ペーパー後
とりあえず泥を落として,耐水ペーパーで丁寧に磨いてこんな感じ。見た目には模様が残っているけど,指でなでた感じでは引っかかりは無い。

超音波洗浄
仕上げは超音波洗浄機にぶち込んで洗浄。

とりあえずスムーズな動きは戻ってきた。でもプラブッシュガリガリでダストシールゆるゆるのまんまだから,早いこと交換しないとすぐに泥水浸入して錆錆になりそうな感じ。
あとタペット調整してみたけど,あんまりズレてなかった。エンジンから聞こえてくる「じー」とか「みー」って音は,Kawasaki伝統?のカムチェーンの音なのかも知れない…。

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