音楽とかリズムとか

ニコ動のVocaloid/Utau曲を落とし続けて,気が付けばもうだいぶ長いこと続いてます。常に新しい曲が聴けるのが魅力で,その「新しさ」 も流行もおかまいなしに色んなジャンルの曲が聴けると言うこと。上の世代になる程,新しい曲に興味を失い,曲を聴かなくなるそうですがね…。ま,ウチが変人なんでしょうけどね。
商業ベースでは,握手券付きCDやらアニソンばかりが上位を占めるようになって先行きの暗い話が多いですが,たまに繁華街に出ると,今でもギター背負ってウロウロする若い人を見かけることが少なくありません。そういうのを見ると,世間や社会がどうあろうと,音楽って求められ続けるもんなんだろうなぁ…と感慨に耽ったり。
音楽には音階とリズムと詩がありますが,ウチ的にはリズムが一番重要で,リズムのはっきりした曲が好み。一方でリズムのはっきりしないスローバラードとか苦手。日頃常々思ってたんですが,バイクの運転ってリズムなんじゃないかと。別に目を三角にしなくったって,ただ赤信号を見てブレーキをかけながらギア落としつつ停車するまでの一連の操作,それだって立派なリズムだと思うわけで。運転に限らず,手足を使って何かをするということは,大抵のことは常にリズムを伴うものじゃないかと。スキップしたり階段を下りたり,ただ歩くだけでも一歩一歩のリズム。バイクの整備するときだって,ラチェットレンチを軽快に往復させたり,Tレンチやドライバーを機用にくるくる回すのだってリズム。音楽というのは人間にとって根源的な「何か」に繋がるものなのかもしれない。
そう考えると「ばくおん」って「けいおん」のただの便乗ネタかと思っていたけれど,わりと筋は通ってるのかも知れない…とか思ったり。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

負圧キャブシステム

RR4T125LCになり,ZXR400からほぼ10年ぶりのキャブ車。本当はインジェクションが良かったんだけど,仕方なく。でも,キャブのメリットがないわけでも無く,その辺り色々比較。
<始動性>
もう圧倒的にインジェクションのほうが良い。半年放置しようが真冬だろうが,大体クランク2回転もすればエンジンが掛かる。セルボタンを押すのはほんの一瞬だけ。
一方キャブだと,一週間乗らないだけで,始動性の良い筈のこの時期でも2秒はセルボタン押し続けないとエンジンが掛からない。たかが2秒だけど,インジェクションの常識になれていると凄く長く感じる。一度乗り出してからの再始動はすぐ掛かるですがね。ちょっと時間空けると全然だめ。
<レスポンス>
負圧なんでそこそこ。普通に流しているときは必要十分の反応。但し,高めのギアで低回転からずぼらしてアクセル急開とかすると,びっくりするぐらい吹けない。インジェクションだと「もあ〜」って感じで何とか回転数上げようと頑張ってくれるんだけれども,それすらない。「ぼっぼっぼっぼっ」って何か音だけ頑張っているっぽいんだけど,車速が全然上がらない。レースではまず使えない感。そりゃみんな2stの強制キャブやFCR付けたがるのも分からなくも無い。
一方で,オフロード走行では,素晴らしい仕事をしてくれる。低速・低回転から,車体の姿勢をコントロールするときに「ちょっとだけ」開けたいことが多々ある。こういうときインジェクションだと,基本的に「アクセル開けたら回転数を上げる」という方向でセッティングされているので,本当に慎重に開けないと,たいていパワーが出過ぎてしまい,最悪グリップを失ってスリップしてしまう。
一方で125LCの負圧キャブだと,ラフにアクセル開けても単気筒の「ぱたぱたぱたっ」という音と共に後輪が地面を掴みながらトルク感しっかり回転数はじわじわ出てくる感がとても扱いやすい。
但し,インジェクションでも今時のMX/EDレーサーだと,ボタン一つでインジェクションのマップを変えられ,マップ次第でそれこそ負圧キャブのような「もあ〜っとトルク感」を出すことも可能だったりします。でも残念ながら,250cc以下のバイクだと,ビッグスクターにしか付いてないっぽいんですよねぇ。そんなにコストの掛かる話でもないと思うんだけど。
<その他>
オフロードに限れば,転倒は当たり前の前に起こりうることとして,キャブだとバイクが倒れたらフロート室からガソリンが漏れるというのもデメリット。外に漏れたらまだしも,エンジン内に漏れると再始動が困難に…。
負圧キャブに良いところがないわけでは無いけど,まぁ,やっぱり選べるならインジェクションが良いなぁって感じでした。

カテゴリー: 未分類 | タグ: , | コメントする

[rr4t125lc] 整備その2

買ったばかりなのにいじりまくってます。
オイル交換
初回のオイル交換…は,まだもうちょっと先ですが,クラッチスプリングの交換のためと,得体の知れないオイルでナラシもなんなんでとりあえず抜きます。
見ての通りドレンプラグが真下にあります。横よりもこっちの方がオイル抜きやすいです。
ストレーナーにはネジロック剤のカスみたいなのが少しあっただけで,今のところ金属粉も見られず。

ドレンプラグ
ドレンプラグはこんな構造。ドレンプラグにスプリング噛ませてストレーナーを押しつけています。合理的な構造。
さらにドレンプラグにはOリング装備で繰り返し利用可能。
何時までも使い捨ての銅ガスケットの各社も見習って欲しいもんです。

クラッチカバー
ミナレリ・ヤマハのこのタイプのエンジンは,共通してクラッチスプリングがへたりやすいという持病を抱えています。同様の持病を抱えているKLX125もそうですが,125cc以上でクラッチに4本スプリングは少々無理があるっぽいです。
そこで,強化スプリングを手に入れていたので,早速交換しよう…としたらこの有様。クラッチカバーのボルトのうちの一本が,フレーム干渉して抜けない。
エンジンを下せば確実ですが,いやいやそこまでするのは…。4箇所あるエンジンマウントボルトのうち,一本だけ残してエンジンを前に傾ければ抜けそうですが,その為にはタンク・シュラウド・ラジエーター&冷却系ホース全部を外さないとエンジンが前に傾かない。ちょっと整備製悪すぎ。
とりあえずスプリング交換は諦めました。秋冬の整備に良い季節になるまで見送ることに。

バッテリー
KLX125からのお下がりで,リチウムイオン電池に。いきなり1kg軽量化。
通常,リチウムイオン電池に交換の際,ギリギリまで使い切れるリチウムイオン電池だと容量的に鉛電池よりも少し小さめが推奨されるんですが,元々搭載されていた鉛電池の容量がえらく小さかったんで,逆に容量的には増える方向に。因みにKLX125で7Ah,TE250で6Ah,RR4T125LCは5Ah。おいおい大丈夫か?って感じです。
電池はゴム製のバンドで留めてあるんだけど,このゴムバンドがまた酷い。新品の筈なのに,もうひび割れだらけ。あちらの製品はゴムの品質が悪いとは聞くけど,コレは無いわ…感。そのうち切れそうなんで,交換品検討しとかないと…。
7/18追記:ゴムバンド切れました。orz
あと電池の手前,フレームの隙間に8mmのソケットと,5mm?のヘキサが収まってます。コレとは別に,車載工具があるんですが,なんだろう。お守り?とは言え,ボルト・ナット類が,8mm/10mmだけでなく,11mm/13mmも使用されていてバリエーションに富むため,8mmだけあってもいまいちな感じです。整備性考えて10mmか12mmに合わせて欲しいんですが…。
ただ,シート固定方法を標準のキーロック(激しく乗ると外れる)から,ネジ固定に変えているんで,結局他に工具が無いとこの工具も取り出せなかったりします。

ウインカー移設
ウインカーが,転けたらいかにももげそうな位置なんで,移設&ワレンズ化。
左がマフラーに近いけど,実走で問題無し。マフラーがこの手の排気量にしては相当大きく,マフラーエンドは走行直後でも素手で一瞬さわっても問題無いくらいの温度にしか上がらない模様。
リアフェンダーの下半分は外れるようになってますが,上の部分はいかにも「フェンダーレスできますよ」な感じ。今後の課題。
ナンバーの色が違うのは,撮影日が違うから…というか軽二輪化してます。

ウインカーステー
ちなみにこんな感じで工作。mixiの某所の書き込みを参考にしました。
写真撮ったときは移設だけで標準のウインカー付けていたけど,やっぱりもげそうということでワレンズに交換しました。

リンク類
そして,前からやろうやろうと思いつつ,面倒なので後回しにしていたリンク周りのOH。標準状態のグリス塗布状況が全く以て信用ならないので,いつものグリスでグリスUP。
シャフト関係は,予想通りあり得ないくらいの鬼トルクで締まってました…。

リンク
さてグリスUPするかぁ…で,驚愕したのがこのオイルシール。
素人整備か?ってくらいオイルシールが傾いてます。やっぱり外車…ですね…。
他のシールも少しづつ傾いて居たりしたので,全部真っ直ぐに修正&シール打ち直し。
グリスはそれなりに塗られていましたが,そもそも各所に使用されている,真っ白不透明なこのグリスって得体が知れない。放熱用のシリコーンコンパウンドグリスみたいな感じで,潤滑性ほんとにあるんだろうか?ってな感じ。
中に挿入されているカラーには,ベアリングのニードルの跡が既に付いていたり。ベアリングが巧く動いていない?そもそもベアリングの品質すらあやしい…。あんまり酷かったら国産のベアリングに打ち替えよう…。
とりあえず,元々ついていた真っ白なグリスをパーツクリーナーで洗い流し,いつものリチウムコンプレックスグリスを塗りたくる。

燃料ホース
燃料コックからキャブへの燃料ホース。
なんかこの取り回しでいいんか?って気がしなくも無いですが,それよりも気がかりなのがホースクリップが全く付いてない。キャブのフロート室のドレンとか,わりとどうでも良さそうなところにしつこいぐらいホースクリップが付いているのに,何故かココには付いていない…。
もちろんホースクリップ追加しました。

ホイールベアリングシール
オイルシールの固定ですが,ゴム用の両面テープでオイルシールの外周だけ貼り付けてみたところ,後輪は問題無し。前輪は外れて居ました。
どうもシール外径が大きすぎたようで,貼り付け面が巧く合わなかったようです。安易ですが,両面テープ+ビニールテープで外周巻き巻き。
後輪は内径30/外形52のシール。前輪は内径30/外形50では少し大きすぎたようで,内径30/外形48を発注しています。

悪い意味で相変わらずの外車ですね。BMW傘下になった以降から終盤の旧ハスクバーナはもっとまし…というか,日本車と遜色ない感じでしたが,Betaはまだまだ外車の悪い所が残ってる感じです。
RR4T125LCというバイクに対して個人的には大満足ですが,自分でいじれるならまだしも,とても万人に勧められるようなもんでは無さそうです。RR4T125LCの下位モデルで,空冷のTTR125のエンジンをOEMで使ってるのが,KLX125よりやや安い価格で入門向け?として出てますが,どうなんだろうなーって感じです。ま,どれも致命的なものではないから,わりと気付かないかも知れません。エンジンはミナレリ・ヤマハのOEMだからそこは安心だろうし。
ここまでの整備をやってくれるショップが有れば良いですが(実際あるみたいです),普通の納車整備の費用の範疇では無い感じ。かといって「ちゃんと整備するけど外車なんでこれだけ追加費用かかります」って言ったら,殆どの人は納得しないだろうなー感。サービスで追加料金無しでやるのも,ショップの技術力をタダ同然に見下す風潮がある中で,それもどうかなーって感じがします。
うちが買ったところはHRCサービスショップだったったりして「これぐらい自分で出来るよね」みたいな暗黙の了解のレベルがそれなりに高い感じで「普通やらないこの車種特有」の所だけ手を入れてくれた感じでした。ま,それはそれでウチにとっては合理的でしたが。
追記:ま,日本車だってタイ生産のKLX125もたいがいでしたけどね。1年半くらいオイル交換の度にキラキラした粉でてくるわ,エンジンヘッドに切削屑詰まってるわ,シートを留めるボルト穴がタップ立てが不完全なのに無理矢理ボルトねじ込んであったりとか,ホイールカラーが前輪用が間違って後輪に付いてたりとか…。あれ,わりと酷いな…。

カテゴリー: 未分類 | タグ: | コメントする

[klx125][rr4t125lc] ギア比とトルク特性

データ大好きなので,ネットでかき集めたデータから色々比較してみる。
RR4T185LC vs KLX164

横軸が回転数,カラフルな斜め右上の線が各ギアの速度(km/h)との関係。黒線はトルク(50=1kgf・mで換算)。右端の赤い部分はレッドゾーン。
KLX164比でほぼ全域でトルクアップ。4500rpm以下の情報が無かったけれど,感覚的にはトルク増を感じられる。
6速ミッションで,低速側をほぼキープ或いはやや下回りながら,高速側が広がっている。見込み通り。
KLX164では「80km/h巡航で耐えつつ,緊急時にはなんとか100km/h出るよ。」って感じだったのが,100km/h巡航が楽々こなせるように。最高速アタックはナラシ中につきまだ未着手。
このままのギア比だと林道で低速側がちょっと足りない感は否めないが,ちょっと荒れた場所での再発進時でラフにクラッチ繋ぐと,エンストの心配よりもトルクが勝ってバイクが前に出すぎて発射しそうになるくらいトルクのほうが強い。クラッチ操作で十分カバーできそう。
RR4T185LC vs WR250R

ついでにWR250Rとも比較してみる。WR250Rは純正状態のデータなので,いじればまだ伸びしろがあるはずなんでちょっと不公平な比較。
さすがに高回転でのトルクは叶わないけど,5000rpm以下ではそんなに遜色なさげ?さらに車重が20kg近くも違うので,一定以下の速度範囲内では加速感も悪くない感じ。ま,負圧キャブなんでトルクがあると言っても,良くも悪くもマイルドですが。
しかし,こうやってみてみるとWR250Rって純正で150km/hは出そう?これだけギア比がロングだと,フラット林道でもギクシャクするような気が。国産メーカーのトレールって,基本的に街乗り・ロード至上主義で,ついでにオフロードも走れますよ,っていう方向性みたいです。WR250Rはかなり頑張って両立を目指したほうですけど,それでもロード性能優先のように思います。商業的にはそれが正しいとは思いますけど…ね。
参考サイト
DirtJapan.com 自転車/バイク ギア比計算ツール
TE125(RR4T125LCと同エンジン)用Athena製ボアアップキットのパワー特性
ボアアップしたKLX125(164)のデータ
WR250Rのエンジン特性(Motousa.comからの引用)

カテゴリー: 未分類 | タグ: , | コメントする