2017WEX-W戦績

120minレース総合の比較

120総合

こんな感じでレース結果のタイムと順位を,Topとの比率で出していました。BestLapと平均タイムの差が大きいときは,だいたい転倒が多いか,渋滞に巻き込まれていたりします。
R2阪下で膝の靱帯痛めたんでR3は休場してマス。
R6の後,ハスクがアボンしたのでRR4T185LCで参戦したR7ですが,順位そんなに落ちてないのが解せない…。ハスク使いこなせてないやん…。
解せないのが順位。R6とR7で上がってるけど,タイムは低調なまま…はて?


120Cクラス限定での比較

120C

あらためてCクラス限定(速い順からA/B/Cとクラス分け有り,一緒に同じコースを走る。)で計算し直したらこんな感じ。R6/R7でタイム上がってるやん …。
WEXはJNCCよりもビギナー向けという位置づけなんですが,ちょいちょJNCCで通用するような人がスポット参加して総合トップをぶっちぎりで掻っ攫っていくという事がままあります。
要約すると「総合Top速すぎ」。因みに,B/Cクラスは総合優勝すると上のクラスへ強制昇格です。
とは言え,JNCC/WEXの「10位までを上限とし出走台数の30%」という緩い条件ながら,結局一度も表彰台に上がれませんでした…。1回だけ「あと一人抜いたら表彰台」とか有ったんですけどね…。
R7の総合タイムが悪いのは,理由は明白です。
1周目の渋滞で11分も止まってりゃそりゃあね…。(‘A`)


阪下は走り慣れて得意なんだけど…

総合Topとのタイム比で90%くらいあるのに,順位は散々。みんな速すぎるよ!


暑さとの戦い

R4とR5の成績が悪いのは判ってます。「暑かった」んです。R4が6月,R5が8月。どちらも標高1,000m超える高地でしたが,それでも「暑い」。
だいたい,気温25℃超えると,走行中に人間のほうがオーバーヒート(熱中症)してくる模様。
もともと暑がりで,冬場の気温ヒトケタの屋外でも,バイク整備してたら汗かくくらい。しかも,夏場はクーラーの世話にばっかりなってる身としては,暑さは非常に辛い…。
クーラー控えて暑さに慣らして…なんとかなるんか?


来期に向けて

毎度思うのが「阪下のペースでほかのコースも走れたら,もっと上狙えるんじゃね?」と。たまたま出場した某ハッピーファンでは,わりと良い線行ってたんだけどなぁ…。
新マシンを新調して来期に臨むつもりだったんですが,大韓航空のクソ対応のせいで,未だ納期が未定…。(‘A`)
とりあえず,まずは基本に立ち返り「目線を遠くへ」かなぁ。

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KTMの2stインジェクションについて考察

2stとはなんぞや

2ストローク機関(wikipediaより)

一般的には「2工程で1周期とするエンジン」「1回転毎に1回爆発するエンジン」と言われるけれど,その仕組みを理解するにあたりずーっとピンと来なかった。記事を書くにあたり,改めて2stの仕組みを調べていくと,別の視点のほうが自分としてはしっくりきました。

それは「吸気・掃気を下死点で一度に行うエンジン」という特徴。

通常の2stでは,ピストン下降を吸気の予備圧縮に利用しているけれど,現状実用として残っている数少ない2stエンジンであるユニフローディーゼルに至っては,外部の過給器圧力で新気を送り,ピストンはただ圧縮・爆発の為だけで吸気掃気には関与していない。
ユニフローディーゼル(wikipediaより)

そして,そのように2stを理解すると,ユニフローディーゼルのほうが2stとしては有るべき姿で,クランクで予備圧縮を行う一般的な2stは,外部の過給器を簡略化した簡易版の様に見えてくる。

それもそのはず,2stの歴史をひもとくと,初期のクラーク式では吸気を圧縮する為のシリンダーを別に1気筒用意し,その圧力によって吸気掃気を行っていたという。
クラークのエンジンに類似した機構(wikipediaより)

やはり2stでは,下死点で吸気掃気を一度に行う為に,シリンダー外で十分な負圧・正圧が必要ということが分かる。そして,それこそが2stたる所以だと思う。

クランクによる混合気予備圧縮の功罪

4stのような複雑なバルブ機構を持たず,4stと比較して排気量あたりの出力が高い2stは,その小型・高出力から特にオートバイにうってつけのエンジンだったことは敢えて言うまでも無い。

吸気掃気の圧力をクランク内圧を使って行う事により,外部補機を極力廃して小型・簡素化を実現した2st。

しかしその仕組みから,排ガス規制をクリアすることが難しかった。その理由は下記の通り。

  1. 吸気の生ガスの一部が,掃気側へ抜けてしまう。
  2. 予備圧縮時にクランク内に混合気の一部のガソリンが滞留する為,空燃比が安定しない。

※2は,ユニフローディーゼルでは外部過給器により解決されている。

2は特に重要で,空燃比をリーンバーンに制御が出来ないと排気温度を上げる事が出来ないので,3元触媒が使えず今時の排ガス対策が全く成り立たない。また,2stのプラグがかぶりやすい原因も,クランク内に滞留するガソリンによる物と言われている。

クランク内は,気化前の液体のガソリンや滞留したままの混合気で満たされていて,直接制御の出来ない第二のキャブレターみたいなことになっています。ストップ&ゴーでクランクのガソリンは濃くなり,連続走行では薄くなっていきます。

2stのインジェクション化が難しかったのも,混合気がクランクを経由することが要因と思われ,クランク内に滞留する残留ガソリンの予測が付かず,インジェクション化してエンジンが動いても,空燃比の制御が出来ないのならキャブに対するメリットが殆ど無かったんじゃ無いかと思います。

ホンダの考え

実は2015頃にホンダの2stインジェクションに関する特許が少し話題に上がっていました。

内容としては,ざっくり言うと,ユニフロー化(シリンダー上部に排気バルブ)しつつ,過給器ではなくクランクによる予備圧縮で空気のみ圧縮し,ガソリンはシリンダー内へ直噴,直噴化したユニフローディーゼルに,プラグ付けてディーゼルじゃなくして過給器も外しました,みたいな内容。

実際に開発してるかどうかは中の人のみぞ知るですが,混合気がクランクを通らないため,ユニフローディーゼル同様に排ガス問題は改善出来そうです。
実はこれ、4輪メーカーも同じ様な事を考えていて、既に2000年前後には諦められてしまった技術のようです。

ユニフロースカベンジング式2ストロークガソリン直噴エンジンの可能性(wikipedia)

シリンダー内への直噴インジェクターが4輪で実用化されているとはいえ課題もあり,まだまだ発展途上でありネックかもしれません。

また,排気バルブ機構が必要な為,エンジンが4stなみに複雑・大型化するため,排気量あたりのパフォーマンス追求ならまだしも,そうでなければ4stと総合的に比較してメリットあるのか?判断が難しいところかと思います。

KTMの答え

ここで満を持して登場したKTMの2stインジェクション。
Motocross Action Magazine より

もっと簡単に「掃気ポートに対して燃料噴射する」という解決策を取っています。

混合気がクランクを通らないので正確な空燃比の制御が可能になるかと思います。また,正確な空燃比制御が出来るという事は,2st特有のプラグのカブリからも開放されるんではないかと思います。

掃気ポートへの噴射自体は,結構古くから有るアイデアのようで80年代後半の特許( EP0302045B1)や,2000年頃にはその改良特許なんかも見つかります。US6691649 B2

その頃日本メーカーはというと,残念ながら2stを捨てて4stに舵を切り始めたばかり…。

吸気掃気時に生ガスが排気側に洩れてしまう点について根本解決は出来てませんが,空燃比制御でリーンバーンが出来ると三元触媒が使えますし,ひょっとしたらインジェクターの噴射タイミングを僅かに遅らせて,排気側へ洩れる生ガスを減らしているのかも知れません。

そんなわけで,掃気ポート噴射=Transfer Port Injection(TPI)というのは,絶妙な解決策の様に見えます。

むしろ,キャブレターだって掃気ポートに付けるべきだったのでは?と思えるくらいです。(それはそれで大変だけれども…)

ただ、2stTPIと言えども、シリンダー内の燃焼済みガス交換の不完全さと、生ガスの吹き抜けの課題は抱えたまま。他の用途では「燃費・排ガス」の優先順位が高い為、TPIは将来的にもエンデューロだけのニッチなままかな…という気はします。

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ありがとうイタリアンハスクTE250

TE250
TE250の最後の雄姿。
台風来ていて警報出ている中走ってたのもアレですが。
このあと,阪下で走っててアクセルあけたら突然の回転数低下。そのままアクセル閉じたらエンスト。そしてセルもキックも下りない状態に…。

画像の説明
そして,接着剤のCMみたいなことになったクランク。コンロッドはこの角度からびくともしない。
コンロッド大端ベアリングあぼーん。ちらばった破片は,主にシリンダーとピストンも攻撃してあぼーん。
そして,この年式は部品でねぇ。


振り返り

2011/9
2010モデルを中古で購入。レース使用形跡有り。この時点で既にやばい。
2012/9
長距離ツーリング後,点検のためにバイク屋へ預ける。
二ヶ月以上待たされて,クーラントがエンジン内に漏れてたとかで,ウォーターポンプ交換,…したけど直ってない。
2012/12
カウンターシャフトに異常見つけて,自分で腰下フルOH。ついでにベアリング交換。
イタリアハスクバーナがKTMによる買収&解体の混乱で,しばらく部品出ず。
しばし休眠状態へ。
2014/10
カウンターシャフト入手により,再び腰下開けて交換。復活。
2016/2
1年経ったんで腰上OH。ピストン摩耗により交換。ウォポン交換。水漏れやっと解決。
2017/5
低速不調により腰上開ける。 シリンダー傷発見、オイル上がり発覚。
2017/11
コンロッド大端焼付きにより終了。

5月にシリンダー傷見つけたとき,また自分の整備不手際で小石でも入ったのかと思っていたけれど,既にこの時から大端ベアリングの崩壊始まっていて,その破片がシリンダーを傷つけた可能性高し。
腰上開けたときに,コンロッドのガタをちゃんと確認してなかったのが敗因かな…。ずぼらして,エンジン下ろさずに車体に乗っけたまま腰上だけ開けたもんだから,腰下の状態殆どちゃんと見てなかったわ…。

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netatalk3.1.11&FreeBSD11.1/zfsのEAはいけてない

2019/11/7 追記

netatalk3.1.12&FreeBSD12.0では、3番目以降のEAが「読めたり、読めなかったり」します。ワケワカラン…。


プレビューやらXcodeやらのApple謹製アプリで上書き保存がエラーになる件、ea=auto|sys|sambaだとやっぱりnetatalk壊れてました。

FreeBSD/zfsにおける、netatalkのea=auto|sys|sambaについてまとめると…、

  • Apple謹製アプリの保存時、3つのEAが付けられる。
  • Netatalkは自身が扱うmeta情報としてFinderinfo?をorg.netatalk.MetadataとしてEAに保存する。
  • macOSからの書込みだと全てのEAはきちんと保存(FreeBSD内で確認)される。
  • macOSで読み出す時に「3番目以降のEA」が読めない。
  • EAにはファイルシステムとして格納順があるが、netatalkが保存するとランダム?な順で保存される。
  • 1番目/2番目にどのEAが格納されるかによって、上書き保存がエラーになったりならなかったりする。
  • ea=adでは問題無く全てのEAが読める。(finderinfoだけは、なぜかorg.netatalk.Metadataとして勝手にEAに保存される。)

元ファイルのEA

com.apple.lastuseddate#PS	  16
com.apple.metadata:_kMDItemUserTags	  42
com.apple.metadata:kMDLabel_m7fhm3f5avipv53sr4adlox73i	  89

↑をnetatalkへコピーしたファイルのEA(FreeBSD内からlsextattr)↓

com.apple.lastuseddate#PS
org.netatalk.Metadata
com.apple.metadata:_kMDItemUserTags
com.apple.metadata:kMDLabel_m7fhm3f5avipv53sr4adlox73i

↑をnetatalk経由でmacOSから見えるEA(ls -l@)↓

com.apple.lastuseddate#PS	  16
com.apple.metadata:_kMDItemUserTags	  42
com.apple.metadata:kMDLabe	  -1
_m7fhm3f5avipv53sr4adlox73i	  -1

他のOSやUFSは知らんけど、FreeBSD/zfsでnetatalkでマトモにEA扱うには._ファイルばらまきながらea=adで運用するしかないっぽい。

ただ制限として、dbdコマンドが使えなくなります。afp.confの内容見ずに、FilesystemがEA対応なら問答無用にAppleDoubleをEAに変換してぶち込んでしまいます。

ea=adとしても、org.netatalk.Metadataが勝手にEAに保存される件といい、EA対応のFilesystem上でのea=adのテストが十分に行われていないっぽい感じ。一方でFreeBSD/zfs側は、EAのon/offを制御出来ないというね…。

2017/12/20追記:

ea=adで使ってると,logに下記のようなエラーが大量に…。どないせーっちゅうねん。

afpd[xxx] {ad_open.c:547} (warn:ad): ad_valid_header_osx("/hoge/._hoge::EA::com.apple.quarantine"): not an adouble:osx file
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