二輪車のM8ボルト考察

画像の説明びふぉー

画像の説明あふたー

スプロケットの固定ねじを,サンエスK1漬けで超音波洗浄機15分ほど。割ときれいに落ちた。
KLX125/BetaRR4T125LC/TE250ともにスプロケット固定ボルトがみんなM8。M10やM12ほどごつくないけど,割と強度が求められる箇所に使われるM8。
写真の皿ボルトは六角穴が5mmなんだけど,ボルト単体で購入した皿ボルトは六角穴が4mmしかない。1回スプロケット着け外しするだけで半分以上のボルトの六角穴が駄目になる。
穴の大きい皿ボルト探すのもいいけど,そもそもM8に対して34N・mなんていう締め付けトルクはどうなの?ってつらつら調べごと。
画像の説明 ねじの機械的性質について(由良産商株式会社)より。

M8ボルトの一般的な締め付けトルク基準。34Nというと12.9の高強度ボルト要るやん…。市販のボルトでもだいたい8.8か10.9くらいあるけど,ノーブランドとかちょくちょく5.6とか4.8見かけたりする。
ちなみにステンレスは鋼鉄と比較して硬いだけで粘りがないから強度的にはイマイチ。しかもアルミと組み合わせて使うと電触で腐食するから,二輪用としてはまず使いたくない。けれど,ホムセンとか行くとステンレスのほうが人気で,そっちのほうがサイズそろってたりして選択肢がステンレスしかなかったりして,残念な思いをすることがしばしば…。
件の穴が駄目になるボルトだけど,強度区分は載ってなかったけど材質はSCM435(クロモリ)だから少なくとも10.9以上。単に穴が小さすぎるか締め方が悪いだけか…。M8の皿ボルトとしては,4mmの穴が一般規格品で,二輪車用の六角穴5mmの皿ボルトのほうは特殊っぽい。
まぁ,DRCから「スプロケットボルト/ナット」が二輪用として出てるからそっち買えばいいんだけど。
画像の説明

M8使用箇所についてのメーカー指定の締め付けトルクはこんな感じ。Rスプロケがカワサキもハスクも同じ34N・mで,このあたりはこなれた値っぽい。
KLX125のFフォーククランプ下側の40N・mとか,カワサキさんちょっとなにしてんの?感。そもそも二輪車の設計って一般的な基準を超えた攻めた設計だけどさぁ…。D-Tracker125だと下側クランプのボルトを片側1本から2本に増やして,それぞれ20N・mになってるのが僅かながらのカワサキさんの良心か…。
そんなわけで,それなりのトルク指定箇所については,市販品のボルト・ナットを流用するときは注意したほうが良いっぽいってことを今更ながら気づきましたとさ。

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[te250][bike] 豆腐メンタル



「雨だった」とか「エンジン不調だった」とか,言い訳は付くけれども結局のところ手を抜いただけ。順位は上がってもTopとのタイム差は嘘をつかない。
後になってじわじわと後悔。
90クラスまでは「なんとなく頑張ってミスなければ」で表彰台上がれたけど,120クラスは自分のウデじゃ,まずは120分間目を三角にし続けなければ上には上がれないと改めて気づく。

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胡椒と江戸時代

ちょっとした興味本位で和食におけるスパイスってどれだけあるだろう?って調べてました。ざっくりイメージする和食って,西欧や中華みたいにガツガツスパイス使わないからあんまり無いんじゃ無い?って思ってましたが,意外に少なくありませんでした。

所謂「和食」というのは,その殆どが江戸時代に基礎が築かれたり発展していて,主に17~19世紀あたりを中心につらつらと調べてます。

和食の香辛料に依ると「唐辛子,山椒,山葵,紫蘇,大葉,荏胡麻,胡麻,蓼,柚子,芥子,麻の実」など。わりと少なくは無い?ただこの記事には記載ありませんが,他にも江戸時代頃には既に「胡椒」が使われていたようです。それも高級品としてでは無く,うどんに掛けたりごはんに掛けたりという,大衆的な使い方として。

その根拠については,

  • 江戸時代の浄瑠璃/歌舞伎の台詞で,うどんに胡椒を掛ける台詞がある。
  • 江戸時代の料理本「名飯部類(めいはんぶるい)/享和二年(1802)」に「胡椒飯」の記載がある。
  • 古典落語の「くしゃみ講釈」で,胡椒と唐辛子を取り違える話がある。

大航海時代には「金と同じ価格で取引されていた」なんて逸話のある胡椒ですが,その根拠となる文献などはざっと見た所見つかってない様です。一方で胡椒の値段にて胡椒の価値を文献から検証していて,それによると16世紀後半のイギリスで金1g=胡椒236g,最も高かった?13世紀フランスでも金1g=胡椒72g程度で,確かに高価ですがそれほどでも無かったようです。

一方で日本の場合は,16世紀の長崎貿易の記録によると金1g=胡椒3600g。これは現代の胡椒市販価格よりもさらに安い。その理由については胡椒~その2 | Falx blog 2に依ると,インドまで行かなくても中国南方産の胡椒が比較的安価に手に入った可能性が指摘されてます。西欧のように「ペストの特効薬」という見方も無かった為,そもそも東方ではあまり高騰しなかったようです。

そんなわけで,江戸時代頃から日本人にとっては手軽な調味料であった胡椒ですが,残念ながら和食で利用される機会も少なく,うどんも最初は胡椒が定番だった物が,やがて一味/七味唐辛子に置き換わって行ったようです。その後,明治維新を経て再び肉食文化が浸透するに従って,再び胡椒が日本の食文化に登場するようになりましたが。

香りのある蕎麦に,香り控えめの唐辛子なのは分かりますが,元々香りの少ないうどんまで唐辛子になるとか,わりととばっちりのような気がします。今度うどんに胡椒を試してみようかと思います。

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VEZEL ハイブリッド

前回の車検時に後回しになっていた,ホビオさんのリアデフロスター修理の間やってきた代車。軽の代車が,その日は出払ってしまっていたらしい。シートの座り心地は良いし,内装は高級感あるし広い。ただデカい。1月に登録したばかりで走行距離200kmちょっとの超新車。車内は所々傷防止の透明なビニールが付いたまま。んなもん代車で貸すなよ…と,思いながら結構気を遣う。
初めてハイブリッド車というものに乗りましたよ。現在モーター駆動なのかエンジン駆動なのか表示されかなり頻繁に切り替わる。従来のMT車がフットペダルで直接スロットル開いたり閉じたりしてたのが,えらく原始的な機械に思えてくる。
興味深かった点がいくつか。
アクセルOFF&ブレーキ状態からブレーキ緩めると,基本的に停車時からの始動は必ずモーター駆動から始まって,ある程度以上の速度になってからエンジン駆動に切り替わるんだけど,モーター駆動でクリープ現象を「わざわざ」再現。クリープ現象ってトルコン故の意図しない振る舞いだったはずなのに,いつの間にか自動車の振る舞いに必須の動作になってしまってるようです。
そして驚いたのが下り坂でエンジンブレーキが絶望的に効かない。パドルシフトで一つ二つシフトダウンしても全く効かず,2速か3速あたりでエンジンが轟音上げるくらい下げてようやく「なんとなく」効くくらい。モーター/エンジンの切換の関係で,基本的にバックトルクは車軸に伝わらないようになってるらしい。じゃぁ,長い下り坂はどうするかというと,普通にブレーキ踏むだけ。ブレーキ操作はほとんどが回生ブレーキによって賄われる為,ブレーキ加熱によるフェードの心配なんてしなくて良いらしい。それどころか回生により充電も出来て燃費も向上。なんか,今後,車の運転に関する基礎知識が根底から覆されるんじゃ無いかという気がしました。
他にも,停車時にはアイドリングストップどころか,減速を始めた時にはもうエンジンが止まっていてモーターで動いてるだけ。停車したら勿論,エンジンもモーターも全く動いていない。
なんか色々すげーなーって思いつつ,やっぱり「運転してる」感が希薄なんですわ。道具としてはそれで正しいんだろうけど「運転が楽しい」というのは,今後ますます贅沢品みたいな扱いになりそうな気がしました。

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