「さっき手術室が空いたって電話ありました、準備して下さい」
それを聞いて、途端に手と足から嫌な汗が噴き出すのが自分でも分かる…、いや全身麻酔とか初めてやし。
歩ける人は歩いて手術室に行くらしいんですが、ウチは杖必須なんで車椅子移動。初めての車椅子たーのしー!と思いつつも、手術に対する緊張で心拍数やや上がる。実は初めての全身麻酔で…なんて話をすると、看護師さんが自分の初麻酔の話をしてくれて少し和む。
手術室で手術台へ自分で歩いて上がり、仰向けに寝るだけかと思ったら、手術がやりやすいように横向きでなかなか厳しい体勢にさせられる。
「どこかキツい所ないですか?」
短時間ならどうって事無いけど、ずーっとこの姿勢キープとかどうなるか分かんないよ…。いや麻酔効いてきたらほんとにわからなくなるけど。
麻酔がはじまると、全身にピリピリした感覚が始まり「あーこれが麻酔かぁ」なんて思ってたら意識終了。次に気付いた時は、手術台からベッドへ移されてる最中。足の痛みも全くなかったので、あれ?まだなん?と思ったが手術は終わったらしい。
麻酔から覚める時、せん妄で暴れる人もいるって聞いていたけれど、普通の目覚めで拍子抜け…と思ったら、なんか目が覚める前に胸を相当な勢いで掻き毟っていたとか。はい、時々普通に痒いんです。
病室に戻ると、じわじわと麻酔が切れてきてそのうち足の痛みがMAXに。痛みどのくらい?って聞かれたとき、脂汗がでる1〜2歩手前くらいだったので10段階で6か7って控えめに答えてしまったのだけど、痛み止め貰えると思ったら貰えず。えー、もっと痛いって言うんだった!
酸素吸入が終わり、じゃぁ晩飯出しますって時には、もう素直に「痛み止め下さい」と申告。
出された晩飯は親子丼。卵の部分が普通の卵ではなく加工卵を使ったどろっとした「卵のようなもの」タイプのやつ。普段ならえづきそうになるくらい嫌いなやつなんですが、このときは本当に美味しかった…。なんせ前の晩から何も食べていなかったもんだから。
時間を聞いたら夜中の0時でした。
食べ終わった頃に、切除した筋肉(腓骨筋・低位筋腹)をシャーレに入れた状態で見せてくれました。感想は「おいしそうなお肉」
このイベント、外科手術だと見せないといけない決まりでもあるんでしょうかね?ウチは平気だけど、アカン人にとっては割と拷問なんじゃ…。