マキタバッテリー考察

リチウムイオン電池のタイプ違いについて

手持ちのマキタバッテリー見ててふと気づいたんですが、使用しているリチウムイオン電池の種類、けっこうばらばらなんですね。

リチウムイオン電池の種類についてはこちら。

矢印のリサイクルマーク下の”Li-ion 20″とかいう記載の、数字の部分がリチウムイオン電池で使用されている材料が示されてます。

日本市場におけるリチウムイオン電池のリサイクルマーク表示ガイドラインの改定について(電池工業会)

そんなわけで、18Vはニッケル系、10.8Vは容量によってニッケル系とコバルト系で違う様で。同じ10.8Vながら容量によって電池の種類が違うってある意味凄いな…。もちろん、充電器・使用工具ともに双方で使えるようにしてあるんでしょうけど。

満充電時の電圧について

BL1015とBL1040Bで使用しているリチウムイオン電池のタイプが違うことがわかったので、電圧にも違いが無いかと確認してみましたが、満充電時で12.4V/12.5Vと誤差の範囲。

1セルあたり4.13~4.17Vくらいで、ニッケル系はよく知らないのですが、コバルト系のセルだと満充電時4.2V弱というのは自分の知ってる情報と合致するので納得。

ニッケル系とコバルト系では放電特性で明らかな差が出るはずなんですが、満充電時はほとんど差異が無いようです。

で、ついでにBL1860B計ってみたら20.4Vで、1セル換算4.08V。ちょっと低い?それともたまたま?いまいち判断がつかない。

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マキタバッテリーアダプタ作成

洗車機に使っている、18V6Ahのマキタバッテリー。

普通のリチウムイオンだと1C放電(電流容量と最大電流が大体同じ、容量1Ahならmax.1A)くらいまでしか引っ張れない。しかしこのバッテリ、さすが工具用という事で、洗車機で使うとき15分で使い切ることから、おそらく4C(6*4=24A)くらい引っ張れそうです。

18V*24A=432Wってけっこう凄くない?2直列したら864Wですよ?ただし、10分〜15分くらいしか持たないけれど。

そんなわけでココ参考に、マキタの補修部品寄せ集めでアダプタ作ってみたけれど、いまいち使い道が思い浮かばない。

インバーターでAC100Vにしようとすると、一度電圧を12Vか24Vに降圧して、そこからインバーターで変換となるので、それぞれ損失が10%と20%くらいある。

すると、864W*(1-0.1)*(1-0.2)=622.08W

電子レンジ動かせるんじゃね?と思うも、500W出力の電子レンジでも消費電力は960Wくらい必要。いや、そもそも電子レンジN-VANに積みたくないし。

車中泊朝一番の暖房に…と考えても、600Wのセラミックヒーターっておもちゃみたいなもんですよ?インバーターの損失分も発熱として暖房に寄与はするんだろうけど、それを足しても800W。

必要なのは、エンジンかけられない早朝くらいだから15分でもありがたいけど、朝一番の一番寒いときにしては、ちょっと能力が足りない。

ん~面白そうなんだけどな~。大電力を短時間使うって用途、やっぱり工具しかないのかな。

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充電制御車の説明に納得がいかない

充電制御システムとは?(Panasonic)

と言うわけで燃費を改善しているそうなんですが、その理屈に凄く納得がいかない。

https://panasonic.jp/car/battery/assets/images/jyuden/ju01-image-05.png

「一定量まで充電されると発電を停止しエンジン負荷を軽減させる事で燃費向上」って書いてますが、充電量が減ってきて次の充電サイクルになると、今まで以上に充電が必要→発電機の負荷が上がる→燃費が下がるわけで、トータルで見たら変わらないんじゃね?と。

https://panasonic.jp/car/battery/assets/images/jyuden/ju01-image-04.png

こっちもそう。バッテリの充電量が100%に達したら、以後は車の電装自体の消費電力分が発電機から引っ張られるわけで、無駄な充電をしてるわけじゃぁ無い。


他の所で調べたところ、

  • エンジン効率の悪い加速時の充電を一時的に止めたり、
  • 減速時に多めに充電したり(回生電力)、
  • いつでも回生電力を回収できるよう、満充電の手前で充電量を抑えたり、

…等というような制御が、燃費向上のキモらしい。

そのあたり各社のノウハウで公開・非公開情報が入り乱れてそうなんで、載せるに載せられなかったんじゃないかな?と妄想。

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風暖

カセットガス式ファンヒーター。ファンの電源は燃焼熱から発電して利用するので、完全コードレスというやつ。

前々から存在は知っていたんですが「そんな大層な物…」と思って気にもしてませんでした。

しかし、ホームセンターで実物を見る機会があって「え?こんなに小さいの?車に積めるやん?」となって購入。

使用目的は、もちろんレース前泊の車中泊キャンプ利用。車の中で朝起きた時の利用もちょっと考えましたが、一酸化炭素とかヤバそうです。そんなわけで、まずは外のタープテント内での利用として。

今はコールマンのクイックヒーターを使ってますがOD缶用で燃費が掛かるのと、そもそもの暖房能力が「無いよりマシ」レベルだったんで。

そして、缶ガスのコスパあれこれは、全てはこれの実燃費を把握するため。

使用感

何よりも「ファンヒーター」というのが良い。ストーブって本体表面がかなり熱くなるから、消した後の取扱いとかちょっと気を使う。

ファンヒーターだと熱いのは吹き出し口に限定。消した後もしばらくは余熱でファン回っていて、ファン止まる頃には本体表面で60℃前後くらいまで温度下がってて安心。

暖房能力2kWというと、石油ファンヒーターでも小型の7畳用とかの2.5kWよりちょい足りないくらい。4.7kgという重量も、数字で見ると少し重い?ってなるけど、実物だと全然気にならない重さ。軽い…とまでは言わないけれど。

屋外(13˚Cくらい)でタープテントに横幕貼って、都合により3面しか張れなかったけどそこそこ温かったです。テントの奥から開口方向に設置してたんで、逆にした方が良かったかも。

屋内で使うとふつーに十分温かいです。エアコンもあるんですが、ウチの部屋、とにかく床が冷たいんでエアコンだとなかなか床面付近の温度が上がらない。これだとまず床付近から暖まるんで、エアコンの暖気が十分に回ってくるまでのブースターとしてちょっと使うと良い感じみたいです。

あと、灯油ファンヒーターに対するメリットとして、消した時臭いがしないこと。付けたり消したりが気兼ねなく出来ます。
(ガス燃焼の独特の臭いはしますが、僅かなのでほぼ気にならないレベル。)

燃費について

種別暖房能力1h消費価格単位稼働時間
あたり単価
暖房能力
あたり単価
石油ファンヒータ2.5kW0.243L¥90/L¥21.9/h¥8.7/kWh
風暖(弱)1.5kW107g¥83.3/缶¥36.3/h¥24.2 /kWh
風暖(標準)2.0kW145g¥83.3/缶¥48.3/h¥24.2 /kWh
電熱器具1.0kW1.0kWh¥25.8/kWh¥25.8/h¥25.8 /kWh
エアコン(外気7˚C)2.8kW0.64kWh¥25.8/kWh¥16.4/h¥5.9 /kWh
エアコン(外気2˚C)3.1kW1.08kWh¥25.8/kWh¥27.9/h¥9.0 /kWh

条件:

  • エアコンはとりあえず今使ってる8畳用のスペック
  • 缶ガスの燃費は最安値の¥250/3本から算出
  • 電気代は関電の従量電灯A/2段階(120kWh~300kWh)料金

電熱器具の燃費の悪さ

所謂、電気ストーブとかセラミックファンヒーターとか、電気の力だけで熱を作る機器。(エアコンはヒートポンプを使うので違う)

こうやって比較してしてみて意外だったのが、電熱器具の燃費の悪さと、最安値の缶ガスと比較すると、缶ガスの方が燃費が上回るということ。

ただ電気だと、「室内の空気が汚れない」というメリットは有りますけどね。

火力発電などで燃料からたかだか効率50%程度で搾り取った電気でまた温めてる訳なんで、電気だけで温めるのってすんごい無駄なんですよ。オール電化とか。

エアコンの能力の高さ

昔は冬の暖房というと、本州の冬でも灯油一択だったわけです。しかし今時のエアコンは、外気温により能力が左右されるとは言え、燃費・能力的には石油ファンヒーター(灯油)とほぼ互角。

そりゃ灯油ストーブとかファンヒーターとか、近頃見掛けないわけです。

カセットガス暖房機の相対位置

  • 暖房能力は割とある。(2kW)
  • 電熱機器と比較すれば、電気代と缶ガス価格は同じくらい。
  • しかしエアコンや灯油の3倍くらいの燃費はかかる。

キャンプ用途に限らず、うまく使えば、屋内でもエアコンの補助暖房として使えそうです。
※風暖は屋内専用仕様です

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