もらい物のカレンダーに「一粒万倍日」とか「天赦日」とか見たこと無い表記が書込まれてたんですよ。なんだこれ、怪しい宗教か?と。
軽くググってみたところ、わりとメジャー?な吉日らしい。大安・仏滅とかの六曜なら知ってるけど、そんな風習今まで全く知りませんでした。
縁起担ぎには全く興味は無いけれど、その歴史について気になってさらにググってみました。
暦注
暦に書かれる、日付以外のこれらの項目を暦注と言うらしい。暦注はさらに上段・中段・下段と分類されるそうな。
上段
曜日とか立春とかの単純な暦。特に怪しくは無い。
中段
十二直と言う吉日凶日が書かれていたそうな。昭和初期まではメジャーだったけれど、六曜(仏滅とか大安とか)に取って代わられたらしい。
下段
このあたりになるとWikipediaみてもカオス。ルールが何種類もあるようで。
ちなみに先の「一粒万倍日」は撰日というルールによるもの。一方で「天赦日」は暦注下段というルールで、貰ったカレンダーでは違うルールをまぜこぜにしてる模様。
ほかにも二十八宿とか九星とかもあって、混沌としてます。
暦注下段
暦注の下段に書かれる「暦注下段」というそのまんまの名前のルール。Wikipedia見ても「出典が不十分」になっていて、なんとなくメジャーなルールを寄せ集めた集大成の気もします。
よくよく見ていくと、なんというか細かすぎるし凶日がエグい。
Wikipediaでは出典不明ながら、その弊害から「朝廷・政府などから3回も禁止され」とあり、明治政府が禁止した件についてはWikipediaの六曜の項に詳しく書いてあります。
まぁ、その都度、抜け道やらなんやらで復活してるわけで、現に2021現在のカレンダーにまだ載ってたりするわけです。
日本人、どんだけ占い好きやねん…。
こういう「迷信」は迷信と分かった上で遊びで使うのは否定しませんが、血液型占いの迷信みたいに広まりすぎると、それが迷信と認識されずに人事評価や採用基準にまで利用されるというバカみたいな事になります。
なので、個人的にはこっそり楽しむのは良いですが、刊行物に堂々と載せて欲しくないなぁ…と。