人生という名の酷道で遭難中

ドラゴンボールで例えるならば，
「界王拳を会得したのにサイヤ人に勝てなくて死を覚悟したら，スーパーサイヤ人が味方として突然現れて，さっきまで苦戦してた敵を瞬殺で蹴散らして，主人公たちぽかーん。」
って感じ。

公式で紹介アニメPVがつべに上がっとります。
設定がおもしろいし綺麗。漫画としてちょっと読みにくい所は有るけれど，ま，許容範囲。
突飛な設定なんだけど，各キャラクターの振る舞いは内面が中心で，しっかり少女漫画っぽい？感じ。
敵である「月人」が，仏様の姿をしているんだけれども，砕いた宝石の国の彼ら（彼女ら？）の破片を嬉しそうに拾い身につける様子が，見た目は仏様の姿なのに，とても醜いように見える描写が新鮮。宝石の国の一番偉い？人の「師匠」が坊さんの姿だったり，作者は仏教に対して何か思うところがあるんだろうか？とも思ってしまう。
白黒の漫画でも何とも言いがたい魅力があるんだけど，これちゃんとカラーなアニメ化したほうが映えるような…，作画陣死ぬだろうけど（ぉ。

む〜ん，もっとドロドロしたものを期待したんだけれど，個人的に肩すかし。
不倫・エロ・童貞・潔癖あたりをまぜこぜにしてあるんだけど，なんか薄っぺらい感じがして，どうにも共感できず。

この人の作品って，感情がテーマっぽい。読んでる方もわりと揺さぶられるわけで。
相手にされなくて，むしろ邪険にされて，周りの人からも「あいつはろくなヤツじゃない」と言われて，他に新しい彼氏が出来て幸せになっても，それでも「好き」で居続ける，そんなお話。
そんなにまで誰かのことを想えるなんて，正直羨ましいと思った。自分にはまず無理だから。