マジカルミライ

なんかまた初音ミクのライブやってたらしい。twitterのタイムラインにそれらしい情報がぽろぽろ流れてきて知る。
世の中は徐々に変わっていく。いつの間にかすっかり変わってしまっていても,リアルタイムで見ている立場からは,なかなかその変化に気付きにくい。
その昔「マクロスプラス」というOVAがあってだな…,ってか,作品についてはその筋の人に任せるとして,劇中に,実在する人間のごとく振る舞う歌手をコンピューターシミュレーションの力で作り上げて,その架空の歌手がライブを行っているってのがあったわけですわ。で,その正体は一般の観客には伏せられていて,一般の観客は実在の人間と思い込んでいたわけです。
んで,初音ミクはというと,皆が架空だと知っている。それでもなお,人を集めてライブとして成り立っている。ま「一部のキモいオタの祭り」と,特殊扱いも出来なくは無い。でも,これって「真実を伏せて本物のように振る舞う偽物」のマクロスプラスよりも,「偽物を偽物と分かった上で受け入れる」ってのいうのは,さらに斜め上の出来事なんじゃないかと。事実は小説よりも奇なり,で。
でもまぁ,日本の文化を見返してみると,歌舞伎だとか能だとか,まさに「ソレじゃないものでソレを表現する」という似たようなことはやっているから,日本人にそれらを受け入れる下地はあったのかも知れない。
こういう出来事に遭遇するたびに,その十数年前に立ち返って,今の状況が想像できるか?と考えてしまう。そして,今の自分はこの先のことをどれだけ想像できるか?と。ただ,少なくともマクロスプラスの想像の一部は,現実となったわけで。
あさりよしとおとか吾妻ひでおとかが「SFガー,SFガー」って言うたびに,なんでSFだけそんなに特別扱いするのか?と,若干嫌悪感を覚えたりしていましたが,最近は,そういう想像をやってのける「SFってすげぇなぁ」と思い始めてたりとか。

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