電機業界のおける顧客視点不在とコンテンツ制作現場における絶対的な視聴者視点

日本のテック業界の元気がない理由
Why Japanese Tech industry is not cheerful
https://wirelesswire.jp/2015/11/47846/
ちょっと興味深い記事があったので。TVなくて近頃のTV事情に疎くて、ちょうど毎日新聞あたりで「日本を褒める風潮はけしからん、戦前の価値観がフンゴフンゴ…」なんて左翼臭漂う記事が挙がったりしてましたが、上記の記事見る限りそもそも下らない内容みたいで。
日本の電機業界の「マーケティング不在」ってのは、もうだいぶ前から指摘されているのに未だに治らない。多機能てんこ盛りの家電を、よく分からない人がよく分からないまま買ってる様なんて、SFのギャグみたいでちょっと笑えるんですが、悲しいかなそれが現実。とは言え、日本国内に於いては減点評価の傾向が強く、機能表並べられて一つでも足りない機能が有ったら、その機能の必要性抜きに売れなかったりするのが、これまでの日本市場だったりします。(今後はどうなるか知らないけど)
とりあえず,昔の「一億総中流」の時代から抜け出せて無い感じ。ほぼ単一民族(≒単一文化)で所得格差も少ないとか,ソレなんて言う理想の社会主義国家,みたいな。「俺もお前もみんな同じ、俺が良いと思うのはお前も良いと思う筈。」みたいな。ちょうど某シャー○が「自社製品を買え」ってやってましたが,「自分で使って良いと思えるものじゃ無いと売れないだろ」っていう論調なんか正にソレ。確かにこれだとマーケティングなんて要らない。内輪で盛り上がってればそれで良い感じ。内輪≒外輪。でもじわじわと嗜好は多様化し所得格差は広がって行っている。
そんな電機業界のダメさを危惧しながらいつも思うのは,漫画や映画の世界ではどうしてこうも違うのかと。ここで盛り上げる,ここで泣かす,ここで惹き付ける,そんな作法が制作者の嗜好とは切り離されて実践されていたり,映画制作における「監督」を中心とした求心力の高い組織運営なんて,責任や権限の所在があやふやなままで誰が何を推進しているか分からないような烏合の衆っぽい会社組織からすると羨ましい限り。
冒頭の「日本すごい」番組は、今時のTV見てる層の「こう言うのが見たかった」というニーズをきちっとマーケティングした結果だとすると、なんというか皮肉なもんで。

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