湿式エアクリーナーエレメントについての考察

湿式フィルターと台所用スポンジ
オフ車ではおなじみ,公道用でもロードバイク含め昔は採用例が多かったけど,今ではすっかり乾式ばかりに。でもよくよく考えると,これ公道用車に使っちゃまずいんじゃないの?という気が。その筋では常識かも知れないけど,今更ながらに気付いた事。
湿式では,スポンジの目よりも細かい異物については,スポンジに塗られたオイルに,異物を「吸着させて」いる。異物を吸着すると,1度吸着した所は先に付いた異物が邪魔してほかの異物が付かなかくなる。でもスポンジの目が詰まる程じゃ無いんで,空気の流れは若干は悪くなりつつもそのまま流れる。つまりは,エレメントの汚れが進むと空気の流れが阻害されるんじゃ無くて,異物を取り除く能力がどんどん落ちて行き,異物がスルーする確率が上がっていってしまうんじゃないかと。
スポンジの目よりも細かい異物というと相当細かい砂とかになるんだろうけど,デザートレースなんかで,事前に良く洗ったエレメントに交換したかしないかで,エンジンに砂が入ってエンジンがストールしてしまったなんて事例もあったりする。
一方で乾式は濾紙で「濾しとって」いるんで,汚れが進むと空気が通りにくくなっても異物がすり抜けてしまうことは無いっぽい。
RR4T125LCが乾式なのはメーカーの良心なんじゃないかな…と。今時の国産オフ車を見ても,湿式なのはKLXとWRRで,CRFLとSerrow/Trickerは乾式。KLXは出自が「戦う4st」だしWRRも言わずもがな。他が乾式なのもターゲットユーザーを考えれば頷ける感じ。
そんなわけで,湿式フィルターの清掃をこまめにやんないのは,吸気効率がどうとかパワーがどうとかそういう問題じゃ無くて「エンジンぶっこわれるぞ」と。

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