米と価格維持と談合

ちょっと良いお米を買った。といっても5kg¥1,800くらいの。確実に違ったのは香り。味は…美味しかったけど違いが分かるかと言われると微妙なところ。
今年は米が豊作だったことと前年の需要減による在庫増の相乗効果で,米価が下がってしまい米価が下がるのはすべて政府が悪いと言わんばかりの政府批判一色の模様。減反政策の廃止なんてもってのほかという。
一方で,去年は米が不作で,余裕の無かった酒造用の酒米が取り合いになったなんて話を聞く。減反政策のせいで,酒米だけを増やすわけにも行かないとか。
一方で他の野菜では豊作になると,価格維持のために収穫せずに耕耘機で土と一緒に潰してしまうなんてことが当たり前に行われている。
減反政策が必要かどうかは,何とも言えない。けれど減反政策にせよ作った米を捨てることになるにせよ,農家の生活維持のためには市場価格を維持するための手段が必要という点では,異論は少ないと思う。
でも一方で,工業製品や土木工事でそんなことをすれば談合ということになり,法によって裁かれてしまう。なんだか釈然としない。「農作物は天候が…」なんて言っても,工業製品だって為替やら原油価格やらレアメタル需給やら不安定要素はいっぱいあるというのに。

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