嫌いな漫画原作者

「大塚英志」「冲方丁」
読んだことあるのは,大塚英志原作としては魍魎戦MADARA・多重人格探偵サイコ・北神伝綺・木島日記。沖方丁原作としてはシュバリエだけということを挙げておく。
何が嫌いって,話が論理的じゃ無いこと。どちらも怪異をネタにした物語を書くのだけれど,伏線らしきものをちりばめるだけちりばめて放置,そのまま新しい謎を次から次へと上塗りしていく。昔あった海外ドラマのX-FILEみたいな感じが凄く気持ち悪い。ウチ的には怪異ものもSFの一つだと考えていて,現実世界から見て怪異であっても,その物語の中でのみ成立する秩序によって怪異は成り立っているべき,という見方をしている。
沖方丁原作のほうはシュバリエ(1巻だけ)だけ見て大塚英志臭がぷんぷんしてすぐに読まなくなったけれど,大塚英志原作のほうはだまされ続けた感じ。怪異の演出は良いんだけど,怪異の背景はほったらかしのまま。きっといつか伏線が回収されるものだとおもったら甘かった。放置プレイ。
困ったことに,どちらも売れっ子でしかも原作に徹しているということ。ウチは本屋で表紙絵で選ぶことが多いもんだから,なんとなく面白そーって思って原作者名みてガッカリ,なんてことがしばしば。それでも売れていると言うことは,SFや怪異の背景なんてどうでもいいっていうのが世間一般の認識なんだろうか,と思うとちょっと寂しい。
追記1/15:リヴァイアサン(大塚英志原作)も読んだなぁ…。
追記1/16:冲方丁のほうは,伏線を回収しないんじゃ無くて「回収先が予想以上に遠く彼方」ということらしい。なんでも50枚程度の短編で〜,と依頼されたら1800枚の原稿をよこし,250枚程度で〜,と依頼されたら2500枚の原稿を返す強者とか…。ううむ,食わず嫌いなのかもしれない。

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空が灰色だから1

空が灰色だから1
なんとういうかねぇ「イタい10代女子視点でよく分からないハイテンションでいつの間にか不思議空間に引きずり込む物語」みたいな。いや,ウチも言っててよく分からんです。
10代思春期のイタい視点ってのはよくあるけれども,女子視点ってのが新鮮。そしてオチまでよんだら,不思議な空間というか形容しがたい後味感。読んでいると,所々かなり笑える所あるんだけれど,「この本おもしろい?」と聞かれたら答えに詰まる感じ。
2巻以降買おうかどうしようか迷う感じ。でも本屋で見たら,その時の気分次第で買ってしまいそうな感じ。

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夜さん1

夜さん1

毎度お気に入りの佐原ミズの新作。
意地っ張りだけど優しい少年と,ちょっと不思議な力を持った間の抜けた先生の話がメイン。もう一人いるけれども,もう一人はとりあえずこの巻では見せ場無し。今後の展開かな?中盤ぐらいまでは少し物足りない感じだけれども,巻の最後の方ではいつもの佐原ミズ節でグッときた。
作者の昔の落書きから話を書き起こしたとかで,1巻完結の短編でも悪くない感じ。なモンで,2巻以降の展開が良くも悪くも全く見えない。

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ヒナまつり4

ヒナまつり4
ヤクザと超能力少女のコメディ・・・のはずが,もう超能力とかどうでもよくなってたりとか。
超能力という設定が,良い意味でおまけにしかなっていなくて,主人公たちより周りの脇役が面白すぎ。
明らかに変人というのではなくて,一見普通の人のようで,やっぱりこいつ駄目だ何とかしないと,みたいな微妙なズレかたが素敵。

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