〒マークの電気製品はそろそろ捨てよう?

うちにあった100V用の電源ケーブル。逆三角の中に〒マークがあります。これ、今でいうPSEマーク(電気用品安全法、以下電安法)に相当し、電気用品取締法(旧法、以下電取法)の認証を受けた製品に付けられるマークです。

そもそも、電安法は2001年(H13)にその前身である電取法を改正して制定されました。移行期間があったにしても、逆三角の〒マークが付いているということは、この製品が電安法に改正される前に作られたものであることを意味します。つまり、この製品はだいたい20年以上前に製造された製品ってことになります。

そして、PL法(製造物責任法)には、最長10年の責任期間が定められています。つまり、10年以上経過した場合、メーカーには基本的に責任がないとされています。したがって、経年劣化によって製品が燃えたり怪我をしたりしても、10年以上前に製造された製品であれば、メーカーは責任を負わないことが多いでしょう。

「もったいない」という精神論もありますが、こと電気製品に関しては商用100Vを扱う場合、生命や財産に損傷を与えるに十分な危険性を持ってるんですわ。しかも、経年劣化によって制御不能になっている場合「まだ使える」に潜在するリスクが大きすぎる。「もう捨てる」一択かと。

ちなみに、〒マークが使われるようになった背景には、1935年(S10)に制定された電取法が逓信省の管轄下にあったことがあります。当時、逓信省のシンボルが〒であったため、このマークが採用されたとされています。その後、逓信省は分割され郵政省と電気通信省になりましたが、〒マークは郵政省に引き継がれました。そして、電取法が電安法に改正されるまで、〒マークは継続して使用されていました。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です