バイクの油圧ブレーキフルードは、ミネラルオイル→グリコール系フルードと変わっていったことを歴史としては知っています。
とにかくミネラルオイルについては悪い話ばかり聞きました。
特に油圧クラッチ、ミネラルオイルを使うものは、エンジンの熱でフェードしてクラッチが切れなくなり怖い思いをした…なんて話は、ミネラルオイル伝説の定番でした。
そこでずっと疑問に思っていたのが「ミネラルオイルの沸点ってグリコール系フルードより高い筈なんじゃ?」という事。でも現実には、ミネラルオイルからグリコール系フルードに代わって、フェードの件は改善しています。
そして、その疑問の答えとなるブログを見つけました。
要は、シール部分から内部へ水が入ってしまう事があり、グリコール系の場合は親水性なので、そのまま水はフルードに溶け込みフルードの沸点が少し下がるだけで、いきなり100˚Cで沸騰したりはしない。
しかし疎水性のミネラルオイルでは、一旦水が混入してしまうとオイルと混ざること無く、水のまま100˚Cで沸騰してフェードしてしまうようで。
なるほど、と。カタログスペックだけでは中々分からないことも有ります。
面白いのがシリコーン系オイルのDOT5の変遷。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ブレーキフルード
ひと昔前は「ハーレーが使うDOT5は、吸湿が無いので劣化もせずDOT4.xより沸点も高く優れてる」なんて言われてました。
結局はミネラルオイルと同じ過ちを犯し、今ではグリコール系フルードに戻ったようです。
なんてことを、Sur-ronのブレーキフルード(ミネラルオイル)を探しながら調べてました。MTBも今ではグリコール系フルードに替わりつつあり、ミネラルオイルを使ってるのはちょっと「旧世代」みたいです。