DC12Vのコネクタについて

出先でのDC12V電力確保時、シガーやらバッテリ直(鰐口)やらφ5.5-2.1DCジャック(モバイルバッテリ)やら、コネクタがばらばら。

変換ケーブルも無尽蔵に作るわけに行かないので、一旦、一つの種類のコネクタに変換するようにして共通化を図ってみました。

DC12Vだと電圧が低いので、そこそこの電力を引っ張るにはどうしても高電流にならざるを得ない。希望としては、15Aとは言わないけど5A~10Aくらい流したい。

このあたりの電流値というのは、コネクタにとっては結構厳しい条件で、下手なコネクタ使うと接触抵抗で発熱してコネクタが燃える・・・までは行かなくても、融けるくらいはあり得ます。

結果から言うと、ラジコン界隈で流行ってる、写真右端の青色の“EC2コネクタ”に統一することにしました。

各種DC用コネクタの種類と素性

種類定格電流接触抵抗値
シガープラグ15A数mΩ〜約100mΩ(実測)
φ5.5-2.1 DCプラグ0.5A?
φ5.5-2.1 DCプラグ(音叉型)4A?
平形110型8Amax.10mΩ
平形187型15Amax.3mΩ
平形250型25Amax.3mΩ
タミヤコネクタ15A約2mΩ(実測)
XT3015A0.7mΩ
XT6030A0.5mΩ
XT9045A0.3mΩ
EC215A0.8mΩ
EC325A0.6mΩ
EC540A0.4mΩ

シガープラグ

シガープラグ

DC12Vと言えば真っ先にシガープラグが浮かびます。最大15A流せるらしーんですが、正直コネクタとしてはだいぶいけてない。先端を押付けてるだけなんで、先端のバネの力に側面のバネの摩擦が負けて、勝手に抜けてくるんだもの。

写真中央の、中心電極が長くストロークするタイプならまだ良いんですが、両隣の某社製プラグなんか最悪。中心電極のストロークが短かい&バネが硬いせいで、コネクタ全体が抜けてきてすぐに接触不良を起こします。

それなりにちゃんとしたシガーソケットだと、プラグが抜けないようにロック機構あったりしますが、それはそれでマイナーすぎ。

普通のシガーソケット&プラグだと、実測で接触抵抗が最悪値で100mΩくらいまで不安定だし、3Aで使っててもかなり熱くなる事もあるので「ほんとに15A流して燃えないの?」てな感じ。

しかも、世の中に出回ってるシガープラグの殆どは、15A耐えられません。素性の良いプラグ使っても10Aまで。構造上の問題なので、中に入ってるヒューズの定格上げてもダメ。

値段下げるため、プラグの内部構造的に高電流に耐えられないものが多く、2~3Aで中が焼けて断線する様なものも少なくありません。
(そんなショボいプラグに限って10Aのヒューズぶち込んであったりして、ウチも何度も焼きました。)

普及率が高くても素性が悪すぎて、とにかく使いたくないコネクタ。

φ5.5-2.1DCプラグ

φ5.5-2.1DCプラグ

次にDC電源と言えばお馴染みのDCプラグ。しかし、流せる電流の量がだいぶ足りない。

同じ直径でも実は2タイプあって、手前側がノーマルで、奥側は中心電極が音叉型した高電流タイプ。通常タイプで0.5〜1A程度まで。高電流タイプでも4Aまで。

高電流タイプでも、実力として10Aくらいまで流す事も出来るけど、その場合コネクタがΔ+17℃くらい加熱するとか。ちょっと無理させすぎ。

平型端子

110型 平型端子(カプラ付き)

バイクや車で良く見る平形端子もなかなかに優秀で、写真の110型ならサイズ的にも入手性的にも使い勝手が良いんだけど、それだと電流容量がちょっと足りない。

250型だとちょっと大きすぎるし、187型だとカプラの入手性がイマイチ。

因みに丸型・・・というかギボシ端子もわりと高電流耐えられるんですが、平形のように対応したハウジングが無く、抜き差しがしづらいため却下。

ラジコン用コネクタ

そしてたどり着いたのがコレ。

ラジコンの世界では「コネクタの電力ロス=モーターのパワーロス」としてシビアに見られているので、かなりロスの少ないコネクタが揃っていました。

種類メリットデメリット
タミヤコネクタ入手性が良い
ロック機構あり
他のラジコン用のコネクタより、接触抵抗値が比較的高い。
T型(ディーンズ)小型なサイズの割に低い接触抵抗ロック機構が無く引っ張るとすぐ抜ける
普及した反面、メーカーのばらつきが大きく当たり外れがある。
XT30/XT60/XT90ロック機構は無いが、ハウジングの摩擦力が強く、簡単には抜けない摩擦が強すぎて、本当に抜けない。
T型よりやや入手性に劣る。
EC2/EC3/EC5ハウジングの摩擦はそこそこ
端子と電線の接続部が、ハウジングで覆われるので収縮チューブ不要。
同じ許容電流ではXT系より一回り大きい。
XT系よりやや入手性に劣る。

そんなわけで、そこそこの勘合力で、かつ電極と電線接続部分がハウジングで覆われるECタイプのコネクタに。

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