
一般的なオフ車のブレーキローターの固定は「M6/14.7N•m/ネジロック塗布」なんです。しかし、125LCの場合このM6がボタンボルトでいけてない。
普通の六角ボルト(クロモリ製/強度区分10.9として)なら、19N•mあたりが降伏トルク(ネジが変形する限度)なんで、14.7N•mってのはやや厳しめながら許容範囲。
だけど頭が普通のボルトではなく六角穴だと、ボルト自体より六角穴の方が先に、締め付けトルクより前で変形してしまうんですよね。
しかも、ボタンボルトだと通常のキャップボルトよりもさらに細い⬡4mmなんで、保証トルクは最大7.34N•m。全然足りない。
で、無理くり締めるんだけど、ちょっと変形しながら1回は締められる。で、次に1回緩めたらさらに変形して使い捨て。
緩める時もヒートガンで炙ってネジロック剤緩めないと、十中八九なめてしまう。面倒&不安要素だらけ。
そんなわけでトルクスのM6ボタンボルトはどうだろう?って見てみたら、トルクス部としての最大許容トルクが31.1 ~ 37.4N•m(T30)ってほんとかよ…。
2019/12/27追伸:
トルクスボタンボルトで締めたら、15Nなんて余裕でした。ただトルクス穴が浅くて掛かりが浅く、それはそれで下手な締め方すると舐めそう…。
スプロケットのM8

実は同じ事がスプロケット止めてるネジにも言えて、通常は「M8/35N•m/ネジロック」な感じなのに対し、M8皿キャップだったりすると、規格では六角穴が⬡5mmで最大17.93N•mまで。これも全然足りない。
で、世の中には⬡6mmのM8皿(テーパー)キャップなんていう物があって、これなら35N•mで締め付け出来るんでそっち使ってます。
まぁ、DRCのスプロケットテーパーボルトって言うんですけどね。ただ、DRCの品質っていまいち信用ならないんで、汎用品で同じ物無いか探してるんですが、これが見つからない…。