シリコーングリース

グリース道は奥が深い…。

手持ちの各種グリースの中で、尤も使用頻度の少ないのがシリコーングリース。

クレのスプレータイプ(2缶目)持ってるけど、数回使っただけでノズルが詰まってノズル使い物にならず。

ノズル無しでスプレー缶の先を押しつけて使うのもいいかげん面倒になってきたんで、チューブタイプを購入したのが写真上の住鉱製。

で、パッケージの成分見て驚いた。増ちょう剤にリチウム石けん基使ってやんの。

と、言うのも、普通のグリースって「潤滑油+増ちょう剤(≒ねばねば剤)」なんだけど、シリコーンの場合は「ねばっこいシリコーンのみ」だと思ってた。

シリコーンというのは分子量の大小で、さらさらのオイル状からコーキング材にあるようなドロッとしたペースト状まで、その粘度を自由に変えられるんですわ。

因みに「ドロッとしたペースト状」に架橋という処理で分子同士を動きにくくして形を固定したのが、みんな大好き?シリコーンゴム。

そんなわけで、シリコーンのグリースに増ちょう剤は不要と思ってたんだけれども、こう言う組み合わせもあるんだー…感。いや、普通のシリコーングリースはこっちのほうが多いらしい。

ただ、シリコーングリースに期待される性能としては…、

  • ゴム・プラスチックを侵さない
  • 耐熱性が高い(260˚C以上)

…なんだけど、リチウム石けん基の耐熱性って130˚Cくらいで足りてないやん、と。

天下の住鉱様だから、実はリチウムコンプレックス(耐熱200˚C以上)だったりするんですかね?知らんけど。

因みにこの住鉱製のシリコーングリース、鉄系金属の極圧潤滑剤のトリクレジルホスフェート(リン酸トリエステルの一種)が添加されてるんで、シリコーンの潤滑の苦手な金属潤滑もそこそこいけそう。

ただ、有機リンの一種なんで「危険:生殖能または胎児への悪影響の恐れ」って怖い一文が。

シリコーンの期待される性能のもう一つに「生体に無害=食品関係に利用可能」ってのがあるけど、このグリース、食品関係に使ったら絶対アカン奴や。

プラ部品の緩〜い負荷の潤滑とか、防水箇所の用途で考えてたけど、これガチでブレーキグリース専用品やん…。

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