伝統ってなんぞや?

某土俵の件とか。
「伝統は守った方がいい」というのはなんとなく分かる。分かるけれども「なんで?」となると、明確な答えを持ち合わせていない。

伝統に対する考え方の違い

捕鯨反対運動の解説で知ったのですが、欧米人から見て日本人の「伝統を守る」という意識とか理由ってのは、時に理解しにくいものらしい。
欧米人が常に伝統を蔑ろにしているというわけでは無くて、彼らも古い物を受け継ぐことはあるけど、合理主義に基づいた上で「その伝統は必要か?」という風に考えるらしい。
だから「この伝統は〜〜の為にあって必要」は理解できても「伝統だからとにかく必要」ってのは理解しがたいそうな。

日本は古いものを大事に…してないこともある

一方で、建築関係では「欧州に比べ、日本はすぐに古い建物を壊すから残念。」という話も有ったりする。ま、土地が狭いってのもあるけれど。
消費万歳な米国は除くとして、歴史的な建物に限った話ではなく、欧州だと小さな一軒家とかでも、何人もの所有者を跨ぎつつ、皆補修しながら使うってのが良く有る話。
日本だとみんなバンバン家壊しては新築してるし、戦後以降の住宅って、そもそも50年とか100年とか保つ作りになってなくて「どうせまた壊す」事が前提。全然古い物大事にしてない。

ルールも伝統かも?

ルールというのは利害関係を調整する手段であって、目的じゃないと思うんですよね。
だから欧米ではスポーツでも、どんどんルール変えていくし、市とか州とかのレベルで沢山の法律を作ってる。時になんだこれ?ってのもあるけど。
日本で何かのルールを変えようとすると、損得抜きに「変える」という事自体に対して烈火の如く怒り出す人達が一定数居るのが「あれはなんなん?」と常々思ってました。
今思えば、あの人達にとってはそのルールが「伝統」になってしまったのかな…と。

日本に於ける「伝統」とは

中に居るとなかなか気付きにくかったけれど、実は宗教とか信仰の類いだったりするのかな…と。
「ウチの宗教ではこれが決まりだ!」って主張したところで、外の人には理解できないし、そもそも合理性もなにもない。
でも中の人にとっては、理屈抜きにそれは「正義」だったりする。
伝統って聞いたら、もうちょっと注意を払った方が良さそう。

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