blacklistd

不正アクセスを検知したらFirewallで遮断するアレの,Freebsd専用版。使い方はここ(freebsd.org)とかに書いてあるだけの情報しかまだないっぽい。

pfで運用するときの,ハマりポイントいくつか。

pfの設定ファイル名は"pf.conf"で無ければならない。名前を変えてrc.confpf_rules=とか指定しているとダメ。/etc/pf.confを決め打ちで覗きに行くっぽい。

blacklistd_flags="-f"(再起動ごとにブロックリスト初期化)での運用は危険。実際のアクセスブロックはpfのanchor機能使っているもんだから,ブロックされたルールはblacklistdやpf再起動してもanchorに残ったまま。

anchorにブロックルール残ったままblacklistdのデータベース初期化しちゃうと,ブロックルールが永遠に解除されない罠。そんなときは以下のようにして手動で削除が必要。

*ブロックされたアドレスの表示(ssh)
# pfctl -a blacklistd/22 -t port22 -T show

*ブロックされたアドレスの削除
# pfctl -a blacklistd/22 -t port22 -T delete $IP-address

blacklistctl dump -aとかで検知状況を見る事が出来るんだけど,実際の状態とは数秒のタイムラグがある。dumpの名の通り遅れて同期されるデータベースファイル見に行ってるだけで,実際に適用されているメモリ上のデータベースの状態が見られるわけではないっぽい。

そんなわけで11.0-releaseから搭載され,11.1-releaseでようやくsshdも対応したblacklistdですが,どうもまだ試験的っぽい感じ。smtpのsubmissionポートとかも対応させたいんだけれども,sendmailについての情報が見つけられない…。

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blacklistd への6件のフィードバック

  1. ish のコメント:

    時間がなくてまだ試していませんが、
    https://reviews.freebsd.org/D6595
    をportsにmergeすれば動くんだろうと思います。
    私もsshはパスワード認証は止めているのでblacklistdを使わなくても大丈夫なんですが、メールは何とかしたいので時間が取れたら実験してみます。

  2. わ/棉乃木 のコメント:

    情報有り難うございます。とは言え,まだcurrentにもmergeされてないみたいなんですね。
    baseで使ってるsendmailをportsに切り換えてさらにパッチあてて…っていう気力が付いてこない…。

  3. ish のコメント:

    やっとD6595が動きました。(11.1-RELEASE-p1です。)
    動かなかった原因は、patch-sendmail.hに#include が抜けていたことでした。
    smtp authでid/passwordを得ようとするアタックが多くて時々手動でパケットフィルターを追加していたのですが、自動でipfwのport25 tableにどんどん追加してくれるのは非常に気持ち良いです。(port25という名前ですが、実際はsubmission(587)やsmtps(465)もここに入れてくれます。しかし海外からのアタックばかりで実際に入るのはsmtp(25)ばっかりです。op25bなんて不便なガラパゴス対応、日本でしかしてないもんね。

  4. ish のコメント:

    ちょっと訂正。submission等はちゃんとport587等の別テーブルになります。port25テーブルはsmtpだけ入ります。

  5. 通行人 のコメント:

    blacklistd いいですね。pkg で mail/sendmail をインストールした後、sendmail.cf に O UseBlacklist=True を追加するだけで利用できました。
    smtp と submission は日に数件でした。

  6. ピンバック: FreeBSDでpkg/ports版のSendmailを使う – 人生という名の酷道で遭難中

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