メッキシリンダー考

なんとなく「メッキシリンダー=今時」「鋳鉄スリーブ=昔のバイク」って思ってたけど,どうもそうでも無いらしいってのを見たり聞いたりでつらつら。
メッキvs鋳鉄

てなわけで,性能的にはメッキシリンダーの圧勝?鋳鉄製なんて安い以外のメリットが見つからないよ…。油膜切れた時についても,すぐに焼き付くわけじゃ無いけど摩耗は進みダメージが無いというわけではなく。てか,オイルちゃんと替えようよ。
二輪/四輪共に,欧州メーカーはほとんどメッキシリンダー化しているのに対し,日本メーカーは未だに鋳鉄が多いという。
推測だけれども「油膜が切れたときの潤滑」についてどう見るかというのが,欧州と日本で違うのかなぁと。オイル交換時期に関しても,大抵欧州メーカーの推奨交換時期は,日本メーカーのよりも遙かに長い。その理由は,利用環境にあるという。あっちは道路の整備状況が良いし長距離移動が多いけど,こっちはチョイ乗り&渋滞&信号大杉ってな事でオイルに対する負担が遙かに大きいそうな。
他にも,メーカーとしてユーザークレームに対して「オイル管理≒自己責任」とするのか「お客様は神様,目指せクレーム0」とするのかという考え方の違いとか。
色々調べてると,単に「鋳鉄orメッキ」ではなくて色々派生がある模様。
例えば日産のミラーボアコーティング。アルミシリンダーに鋳鉄を200um程度の厚みで「吹き付けてコーティング」するという。そこまで鉄に拘るのか?って感じ。確かにそこまで鉄の層が薄くなれば,熱伝導率が低くても実質的に放熱に対する影響を随分減らせるし,アルミシリンダーの熱膨張変形に追従するかも知れない。コスト的には鋳鉄打ち込み以上,ニカジルメッキ以下なんかなぁ。
あとヤマハのDiASil。Si含有率の高い高硬度アルミ合金を使用したメッキ無しアルミシリンダーとか。調べてみたら,AC9AとかA390なんかのアルミ合金だと鋳鉄と同等の硬度が実現出来るらしい…ん?鋳鉄と同等?それって鋳鉄並に摩耗するんじゃ…。
とりあえず,やっぱりメッキシリンダーのほうがいいやん…って再確認しただけだったり。

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