別に優生主義ではないけれど,脳の機能として頭の良い悪いっていうのは有ると思うわけで。その機能の一つとして「認識の広さ」ってのが有ると思う。
どう言う事かというと,例えばあコンビニのレジでアルバイトをしているとする。そこで,日々のレジ業務がどう言うものかは,多くの人が認識出来る。では,そのコンビニ店舗の店長としての経営者から見た視点で,個々のアルバイト達の振る舞いが,経営にどういう影響を及ぼすかという認識が出来る人はどれだけいるだろうか?また,コンビニ本部から見たフランチャイズの一店舗の一アルバイトまで繋がる関係を認識できるだろうか?管理の直系に限らず,コンビニのアルバイトの振る舞いから,そのコンビニが果たす地域社会への役割への関係を認識出来るだろうか?
「風が吹くと桶屋が儲かる」と言うけれど,世の中の物事はあらゆる方向に,無限とも言えるように繋がり影響し合っている。でも人間一人一人個人の認識のキャパには限界があるので,間に中間管理職を置いたり,ルール化したり,統計の計算式を設定したりして,個人としてはいかに少ない情報で正しく全体を把握・制御するか,って言う方向で色々なマネジメント手法が検討されてきたかと思う。
「ラプラスの悪魔(世の中の全ての因果律を知りそこから導き出される未来も同じく認識する存在)」程ではないけれど,凡人には想像の付かないような広い範囲の関係を認識出来て,そこから「なにをどうすれば思うように事が運ぶか」を導き出すことが出来る様な人達が居る。そういう人達こそ「頭の良い人」だと思う。
では,テクノロジーを使って脳力を拡張できないか?と,ふと考えてみたわけで。無難に考えれば,関係の世界を認識出来るコンピューターがあって,そこに対して「こうしたいんだけど,どうしたらいい?」って問い合わせる方式。でもそれって,どうやっても使用者の認識は広がることは無い。「広い関係の世界を認識出来る」からこそ,出来る発想っていうのがあると思う訳で,そういう発想が生まれる可能性は低い。その地点で「頭の良い人」には叶わない。
では,言語を用いたI/Fを介さず,直接思考を拡張して認識を広げるようなブースターだとどうか?恐らく「頭の良い人」に匹敵できるかもしれない。けれど,その個人のパーソナリティは「生身の脳」なのか「生身の脳+ブースター」なのか「ブースター+(おまけで)生身の脳」なのか,境界が曖昧になってしまう。倫理的にダメなパターン。
倫理上の問題で,実現される可能性は少ない?とも思ったけど,よくよく考えるとAIが脅威となればそんなことも言ってられないかもしれない。
ここ最近,著名な技術者達が「AIは人類を滅ぼしかねない危険な存在」と言うようになった。AIならばこそ,いままで述べてきた「認識の広さ」を,コンピューターの物理的限界まで広げることが出来る。それってわりとヤバくね?と思うと「生身の脳+ブースター」というのも,AIに対する対向手段としてやむを得ずと,あり得る話かも知れない。
そして脳だけの存在になり,機械のブースターに依存するあまり,いつの間にか機械だけで思考する存在になったり…とか妄想。
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