日本酒と遮光について

正月から何やってんだ,ってな感じです。一般的に「日本酒は日光に当てると味が変わる」と言われていていて,薄暗い方がいいとか紫外線カットの特殊ビニール包装とか有ったりするんだけれども,そのメカニズムを知らないもんだからどうにも懐疑的で胡散臭さを感じていたんで調べたい病が疼くもんでまとめてみた。
「日光で味が変わる」メカニズムについては次が詳しい。『清酒のにおい・かおりとその由来(その 2)(きた産業)』によると,いわゆる旨み成分であるアミノ酸の中には紫外線に反応して分解される成分があって,その結果不快な臭いになるとのこと。このあたりは,アミノ酸を多量に含む同じ醸造酒であるビールやワインも同じかと。ちなみに有機化学では,光化学反応を起こすアミノ酸がある事は結構常識っぽかった。アミノ酸の蛍光反応を応用した論文がワサワサ出てくるし。
一方で「ガラスって普通に紫外線カットじゃなかったっけ?」という疑問。一般的にはUV-Bについては透明な並ガラス(ソーダ石灰ガラス)でもほ100%ぼカット。UV-Aの遮光率ついては『容器に求められる遮光とは?(東静容器株式会社)』が詳しく,ざっくり言うと「透明や青色はダメ,緑色はかなり大丈夫,茶色の瓶なら問題無い」って感じ。ビール瓶が茶色なのも,ちゃんと意味があるわけで。
現状流通している製品でも意匠性を狙ってか,透明や青色の瓶を使ったものも少なく無い。今さら茶色瓶での流通を増やしたところで,理解した上で茶色瓶を光の当たる場所に陳列していても「日本酒は日光に当てたらダメなんだぜ(ドヤァ)」って人たちからすれば「この店は日本酒の取り扱いがなっちゃいない!」ってなるんだろうなぁ…。
酒店側としては,日本酒って他の酒類と比較して扱いにくい商品だと思う。保存に手が掛かる割にブームにもなってないので売れ行きもそれほど期待できないし,一升瓶がメインだから一見のお客さんのハードルも高い。まぁ今よりも流通量が減らなければ,個人的には困らないけれどねぇ。

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