失踪日記2 アル中病棟

失踪日記2 アル中病棟
しょ、将来の予習じゃないんだからねッ!(ぉ
前の失踪日記が面白かったんで。てか、失踪日記からもう10年近くも経ってるんやね。失踪日記の中にもアル中病棟の話は出てきたんだけれど,今回はそこだけをより詳細に,前の失踪日記の後から今まで書き溜めたそうな。
作者の視点が面白い。人間っていろんな人がいて、自身の価値観では全くもって理解不能な、そんな人が世の中にはわんさかといるわけで。そういう人達を、ギャップにイラッとしそうな時に冷静に客観的に観察していたり,時に主観的に描いて面白おかしく綴っていたり,そのバランスが読み物として絶妙。
あと,退院後の「特に何も無いんだけど,なんとなく不安」っていう景色の描写が,空虚感が出ていてなんとなく良く伝わってきた。
アル中についての真面目な話もチラッと。初見だったのが「アル中は一生治らない」ということ。アル中までいっちゃうと,アル中病棟で訓練するのは断酒をして症状が出ないようにするだけ。その後何年断酒しようとも,自分の意思で適度な飲酒というのが制御できない状態に変わりは無く,一口でも飲んでしまうと過剰飲酒状態にすぐ戻ってしまうそうな。
まぁ何事もほどほどに…。

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