1本リング(+オイルリング)ピストンの飼い方

巷では「耐久性を犠牲にしてる」という1本リングピストン。とうとう通常利用のKLXさんもその仕様になってしまいました。ただ,どう影響が有るのか具体的にまとめた情報が少ないようなので,まとめてみて,どう維持していくかを考えてみる。というわけでネットの情報拾い集め&推測。

  1. オイル上がりしやすい
    • オイルの消耗が早い→オイル不足でエンジンにダメージ
    • シリンダー内やピストンにオイルの焼けたスラッジが溜まりやすい
      • スラッジを火種としたデトネーションが起きやすい→ピストン破壊
      • ピストンリングの固着を起こしやすい
        • ピストンが冷えずに焼き付きやすい→ピストン&シリンダー破損
  2. ブローバイが吹き抜けやすい
    • オイルの劣化が早くなる→潤滑不足でエンジンにダメージ
  3. ピストンが首振りしやすい
    • シリンダーの傷が増える→圧縮抜けや出力低下
  4. ピストンの熱が逃げにくい
    • ピストンオーバーヒート→ピストン破損

結局は,オイル管理とにかく重要って感じ。さらに付け加えると,ピストンの首振りやオイル上がり・吹き抜けは低回転の時に発生するので,エンジンを低回転でちんたら回すことも避ける,と。高回転だけでなく,低すぎる低回転もエンジンにとっては負担のようで。
同じく1本リングのTEのほうですが,同じく拾い集めの情報より,同じく厳密なオイル交換と,高いギアで低回転を使うことを極力避けるように心がけてきました。約3000km程度ですが,OHした状態見る限りこのくらいではさしてスラッジの堆積も見られず,それでだいたい合ってるような気がします。
4番は,冷却に関しては空冷なんで打つ手無しですが,ここでもオイルが重要でオイルの油膜切れはピストンとシリンダー間の熱伝導率の大幅な低下を招く事に。他にも燃焼温度が上がりすぎないようにリーンにならないよう,リッチ側に燃調を調整しつつ,あとはシリンダヘッドの温度センサ付きDFIシステムなんで,ある程度シリンダヘッド側の温度があがったらECUが警告してくれる…かな?

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