[te250] 日本のベアリングは世界一ぃぃぃ!?

KOYOのベアリングHusqvarna Motorcyclesはイタリアの会社でイタリア工場で作ってるわけで,イタリアからパーツ取り寄せに2週間強。で,届いたパーツは「KOYO/光洋販売(made in JAPAN)」とか。おぉぉい,イタリアまで行って帰ってきたんかい。他にもNTN(made in JAPAN)とか,NSK/日本精工(made in Poland)とか。一種類だけSNR(made in France)ってのがあったんだけど,実はこのメーカー,NTNに買収されてたりとか。
ベアリングって共通規格があって,ホンダのバイク以外なら,大抵は純正部品を入手しなくても,市販品の中から合う形状の物がみつかる(ホンダはやたらと外形サイズからして特殊品を使いまくるとか)。ただし,一見,同じ寸法で同じように見えるベアリングでも,細かい仕様を見ていくと様々。

  • 寸法精度 0級/6級/5級/4級…
  • ボールの隙間仕様(熱膨張の考慮など) C2/C3/C4…
  • 軸受けと玉の材質 クロム鋼/浸炭鋼/高速度鋼/ステンレス鋼
  • 保持器の材質 鉄鋼/黄銅…
  • 寸法安定化処理の有無
  • 高負荷容量対応品

などなど。一般的にクランクケース内で使われるベアリングは,高温環境下に晒されるため,ベアリング自体の熱膨張を考慮した「C3隙間」というちょっと隙間多めのベアリングが使われるという。ただ,特にクランクシャフトのベアリングって想像を絶する過酷な環境(1万回転以上回ったり,特に単気筒は,偏心したクランクの荷重を軸に受け続けたりとか)で使われるわけで,ちょろっと調べてみたら,ヤマハのマニュアルとか見てると,クランクのベアリングは一般の規格化された型番では無くて,特殊な型番で指定されていたりする。
TE250’10の場合,ベアリングのサイズ的には全て規格品にありそうなんだけど,パーツリストにはベアリングのサイズとHusqvarnaの品番しか載ってなくて詳細仕様不明。初めてなので念のため…ということもあり純正部品を頼んでみた。するとクランクベアリングは案の定,特殊品っぽい。サイズこそ規格品の6305と同じだけれども,そもそもKOYOの型番がカタログのどこにも乗っていない型番。本体に”SH”の刻印があるので,どうも特殊熱処理品らしく,保持器の色も通常の銀色とは異なり鉛色のような外観。これをうっかり,汎用仕様のベアリングと置き換えちゃうと酷い事になりそうです。ざっとみたところ,クランク以外の軸は,規格品の汎用仕様のC3っぽい。クランク以外はそんなにシビアに考えることもないのかな。今後はクランク軸以外のベアリングは市販品で調達しよう。

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