低価格ネットブック台頭で国内ノートPCの販売金額が12.5減 – BCN調べ
マイコミに限らず,同じデータを引用したPC Watchとかも同じ論調.この内容が酷い.Netbookに恨みがあるというより,とりあえずNetbookに絡めた論調にすれば注目を得られるという魂胆のように思える.大嘘ばらまいてるのはBCNの見解だろうか?
「低価格ネットブック台頭で国内ノートPCの販売金額が12.5減」というミスリード
- あたかも「ネットブックのせいで」と言いたげに見せかけて,グラフを見る限り「ノートPC全体の販売台数も大幅に落ち込んでいる」というのが主要因と見るのが妥当.
文中では平均単価が下がったと言うが,08年8月から現在までのデータから見る限り,販売台数と販売金額はほぼ連動しており,この期間内に「ノートPC全体の平均単価」 については大幅な変動が無かった事を示している.
文中では「2009年6月の1年前と比較して」平均単価が下がったというが,そのデータは図中には存在しない.
Netbookの登場にてノートPCの平均単価が下がった事は確かだと思われる.しかし,それはNetobook登場当時の出来事.しかも,当時はNetbookの販売台数の伸びが大きく,結果として総販売額自身が上向きになってしまったため,当時この点の指摘が出来ないでいた.今更になって鬼の首を取ったかの報道に思える..
ネットブックメーカーが「既存メーカーを抑えて」シェアを伸ばしたというミスリード
- シェアを伸ばしという点ではでは間違い無い.しかし,引き合いに出したのがソニー一社であり,既存メーカーがネットブックで攻勢をかけてきた事によりAsus/Acerのシェアがいったん落ちた事,東芝がさらにシェアを伸ばした点については一切無視.
とりあえずデータのない「最近こうである〜」とか「こういう傾向が見られる〜」って言うのは,まずアテにならない.