「壊れるまで」は使えません使わせません

 ついこの前,電気用品取締法から電気用品安全法への移行の件(PSEマークの件)で,まだ動くのに使えないなんて状態になり,まぁ,消費者や販売店からは避難轟々だったわけで.
 それはそもそも,メーカーや政府が想像していた製品寿命以上に製品が長期に亘って使用され続けたコトも関係している.しかし,現在「メーカーの想定寿命を過ぎたら積極的に製品を使用不可能にしてしまおう」という話が持ち上がっている.ソレなんてソ○ータイマー?みたいな.(ぉ
 発端は,松下の石油ファンヒーター然り,パロマのガス瞬間湯沸かし器なりの事故.この結果,消費生活用製品安全法が改正されることとなり,ざっくり超要約すると「そんな重大事故やったらメーカーを法律で罰せるようにしたよん♪」という内容.今までは,民事訴訟起こさない限りは法的責任は生じなかった模様.
 ココまで聞くと,まぁステキ,タダ飯ぐらいの官僚もたまには仕事するやんっ,みたいな.ただ,最初の話はまだぴんと来ない.何でそう言う話になるかというと「経年劣化による重大事故の発生」も対象に成りうるというコトが関係する.
 つまり,メーカーが「保証期間3年(+さらに普通は設計寿命として4〜6年くらい)」と謳っている製品を,とりあえず使えてるからって5年とか10年とか使ってて,故障した時に重大事故を起こした場合,さぁだれの責任か!ってのが,使ってる人の自己責任ではなく,明確に「メーカーが悪い!」とされたのが今回の法改正に含まれる.
 するとメーカーとしては「そういうコト」が起こらないように対策をとる「法的責任」が課せられた訳である.通常,製品設計において,どこかが壊れても重大事故に陥らないようにはしているが,期待寿命を超えて予想外に長持ちしちゃって,予想外の部品が壊れて重大事故になっちゃったらどうすんの?って話がでてくるわけである.
 その一つの解決法が「期待寿命を超えたら意図的に動かなくなるようにしてしまう」というハナシ.まだそういうハナシが業界で挙がってるというレベルで,積極的にそういう設計の流れになっているというわけではない.が,いずれそういう製品がでてきたたとすると,消費者の感覚からはずれてそうで,なんか揉めそうだのぅ.とか思ったり.ウチとしては,まぁ仕方ないんでないの?と.ソ○ータイマーと重大事故とどっちかを取れってなるとねぇ.

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