平成18年排ガス規制

国土交通省の告示
という事で,相当厳しいものになるらしい.規制値の大幅な変更もさることながら,これは前回の排ガス規制との大きな違いは測定条件が「コールドスタート」からになったという事.排ガスの浄化に大きなウエイトを占める触媒は排ガスの温度が十分に高く無いと働かない.つまり,エンジン(排ガス)が暖まるまでは触媒は役に立たたず垂れ流しになる.
じゃぁどうすんの?と,いうと,なるべく早く触媒が有効になるように,コールドスタート後はなるべくエンジンが早く暖まるように高い温度で燃焼しつつ,かつ,十分な温度に達した後も,オーバーヒートにもならないようにしなければならない.また,未燃焼の燃料(生ガス)が残らないように出来るだけ高い温度で出来るだけ空燃比を薄くする事も有効である.
この制御を最も行いやすいのが水冷+FI仕様車で,最も行いにくいのが,空冷+キャブ仕様車になる.そのあたりの理屈はココが詳しい.空冷+FIはそのまんなかぐらいか.水冷+キャブは不明.
かつての2ストのように,キャプレター車がイキナリ全滅って事もないだろうが,冷え込んだ日本のオートバイ市場で,先に挙げたようなZZRのような「過去の製品の焼き直し」モデルは,排ガス規制に対応するだけの開発費が確保できず,次々と消えていく可能性は十分にある.
オートバイのラインナップが,スクーター(売れ筋)とビッグバイク(欧州向けの逆車)のみっていう歪なラインナップになりそうでちょっと悲しいかな.

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平成18年排ガス規制 への2件のフィードバック

  1. にしかわ のコメント:

    まぁ、6年前の再来(…のパワーアップ版)ですよ。あの時も相当ヒドかった…。しかし今度の規制は世界最高水準らしいから空冷はまず全滅だとか…。ぶっちゃけ対応したエンジンユニットを一個開発してそれを使いまわせばいろんなデザインの車種は残せるだろうけどしかしそれでは全部同じ味付け、って事に…。強いて原付二種のみ来年から…が救い???

  2. 棉乃木 のコメント:

    規制値は一律絶対量なんで,高燃費の小排気量は有利・・・かも?

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