[car] エンジンオイル諸々

ホビオさんは点検パック付けてるんで,オイル交換はディーラー任せっきりなんだけれども,1回目の交換では0W-20だったのに,2回目の交換で10W-30突っ込まれて「どうよ?」って聞いたら,ディーラー標準は10W-30で,前交換では間違えたと宣う。しかし,帰ってから取説を見ると,推奨オイルは0W-20または5W-30。10W-30とかはそもそも載ってない。はて?
入れてるのはホンダ純正オイルなんだけど,10W-30はスポーツカー除くと「燃費が低下するのでお勧めしません」となっている。はて?
ちなみに3回目のオイル交換では0W-20を指定した。10W-30入れた直後から,燃費2割くらい顕著に悪化したんだもん。交換した後に「0W-20で問題出ていないんなら,たぶん大丈夫だと思いますけどねぇ…」と露骨にイヤそう。はて?
ちなみに,0W-20に戻したら燃費も戻り,心なしかエンジンもシュンシュン廻るようになった…希ガス。フィーリングはプラシーボっぽいけど。
気になって調べたら,ホンダ純正オイル,2010年末頃にSM級→SN級とオイルを新しくしたらしい。こことか参考にして,ホンダ純正の新旧オイルの粘度データから動粘度の比較グラフつくってみたり。
オイル動粘度

破線が旧製品で実線が新製品,5W-40は参考までに。赤色の10W-30が新製品になって粘度が上がってるし。そして2010年のホビオの説明書見たら,推奨オイルに10W-30がまだ載っている。どうやら純正オイルをSN級へ刷新したときに,10W-30を推奨から外したっぽい?
グラフ作ってみて気づいた興味深いことが,オイル粘度の「低温側/高温側」の意味。低温側の数字が変わっても,実用域(40℃~100℃)の温度範囲ではほとんど粘度の差が無い。低温側とはSAE粘度分類によると-20℃とか-30℃とかの環境でエンジン始動時に「ポンプがオイルを吸える粘度かどうか」という程度の粘度の規格らしい。そして「高温側」と呼ばれるのが,シビアな高温時だけでなく実用域温度内での粘度をほぼ決めているっぽい。うろ覚えの感覚から事実はちょっとずれてた。
先のSAE粘度分類のページによると,動粘度2.6mm2/sあたりから焼き付きの可能性が出てくるらしい。ホンダ純正の0W-20ですがデータ通りだと,100℃の動粘度が8.3mm2/sと,SAE粘度20の5.6mm2/s~9.3mm2/sという規格の中でも上限に近く割と優秀。2.6mm2/sの3倍程度の動粘度も確保出来ているし,データで見る限りでは0W-20で問題なさげ。
さらにネットをさまよっていると,2010年から出回り始めたSN級の0W-20などの省燃費性オイルというのは,オイル添加剤との相性が非常によろしく無いらしいという事が分かる。なんでも反応起こしてオイルがゲル状のプルンプルンになるとか。そしてオイルライン詰まってエンジンあぼーん,と。噂じゃ無くて,被害例多数。ま,ウチは添加剤入れないけど。
また,0W-20のグラフを見て分かるとおり他のオイルよりも傾きがフラットに近い(=温度依存性が低い)。40℃付近でも柔らかく,かつ,100℃付近でも粘度を失わないということで,オイル性能としては確かに優秀。んだけれども,ここまで傾きが小さいということは相当に粘度向上剤を盛ってるっぽい。つまり劣化が早いかもしれない。5W-40とか0W-40とかのいわゆる「マルチグレード」と呼ばれるオイルが,よく劣化が早いと言われているけれど,0W-20でも同じ事が当てはまるっぽい。それでディーラーが0W-20を嫌ってたのかなぁ。
ということで色々すっきり。

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