知り合いのセローさんが動かなくなって、その修理を手伝いに。御仁の見立てによると、圧縮がすごく弱くなってるとのことで吸気側バルブが焼き付いたんではないかとの事で、もう一台のセロー(を持ってるのがオカシイんだけど)からヘッドを移植するつもりで開けてみたら、ピストンに綺麗に穴。とりあえずピストン交換により動く様にはなったけど、そのままではまた再発するんじゃなかろうか。高速走行中に動かなくなったとの事で、もう高速は乗らないようにするとか。
穴の空いたピストンとか、初めて見たので、原因についてちょっと考察してみた。珍しいことかと思ったらググってみるとそうでもなく、国産スクーターのノーマル状態でも、ちょいちょい有ったりするとか。
まずピストンに穴が空いた直接の原因はというと、最初は「高温でピストンの強度が落ちて壊れた」と、単純に考えて居たけど圧力はほぼ均等にかかる筈で、普通はそこまで行く前にピストンが溶ける。空いていた穴は上から固いもので叩いたような穴。しかも、銃弾で撃ち抜かれた様に、裏側に向けて穴が大きく広がっていた。となると、考え得るのはデトネーション(=プレイグニッション)による衝撃波で撃ち抜かれた可能性が高い。しかも、綺麗に真ん中でしかもやや右側(プラグ側)という事は、加熱されたプラグ自身がデトネーションの火種になった可能性も高い。他に火種になりそうなカーボンの堆積は比較的少なかった。
で、デトネーション発生の原因はというと、直接の原因は異常発火。そして異常発火の原因が加熱。で、こっから先、加熱の原因が山ほど出てきて原因特定が難しくなる。まぁそれでも、やはり一番有りそうなのは混合気が薄すぎるんじゃないかというパターンかと。それにしてもキャブ自身の調整だけでなく、2次エアの吸い込みやらガソリン流路の目詰まりやらわらわらと可能性のある要因が上がってくる。御仁にキャブの分解清掃を勧めてみたけどすごく面倒くさそうにしてたからたぶんやらなそうな感じ。
しょっちゅうバイク乗り換えている人なんで、もう一度ピストンに穴が空くより先に、セローがジェベルかシェルパに化けてるか、ちゃっかりもう一台セローのエンジン確保しているかに1ガバス。「水冷にしたらピストンに穴あくほど高熱になること無いんじゃね?」とアホなことを言ってたので、一応KLX250も勧めといた。
すっーーーーーーっごく後ろ向きな対策として、プラグの熱価上げたら、プラグ自身の加熱によるデトネーションは若干回避出来るかも知れない。今度逢ったとき勧めてみよう。その時まで、そのセローがまだ有ればの話だけれど。
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タイトルだけ見ると卑猥に感じる すごい不思議!(殴
いやいやいや、おかしくね?w 最後に「式」とか付いてないよ?(死