IPv6のダメさ加減

についてちょっと書いてみる.v4アドレス枯渇があと1年くらいらしいので。最初に言っておくと「それでも,もうIPv6を使うしかない」というのが現状.「v4アドレスは枯渇しない」とか言っているデムパは放置で.
【v4とv6は相互通信出来ない】
まぁこれはv6が悪いというより,v4の設計に拡張性が無かったのが悪い.だからどうがんばっても不可避だったかと.結局,当分の間,全てのノードは可能な限りv6とv4の両方のアドレスを持つことに.というか,この「当分」というのが相当永く続きそうなヨカン.v4とv6の両方の設定が必要なのですごく面倒くさい.
ちなみにv6からv4へのTCP接続はIPv4のNAPT/Proxy介しては可能,でもNAPTだから接続は一方向のみ.v4からv6はどもなりません.
【v6対応にはインフラとOSだけでなくアプリ自身も対応が必要】
ここがv6化の落とし穴かも.OSもブラウザなどの主要アプリも大抵v6対応してきてるけれども,古〜い零細フリーウェアのIP使ったツールとか全滅かも,しかももうアップデートもされないとか.対応している筈のアプリでも,機能によってv6だと不具合がでたりとか,まだちょいちょい有るらしい.
【v6はのアドレスは128bitだけど実は48bitしかないとも言える】
v6では下位80bitはローカルネット内で自由に使って良い事になっており,プロバイダからは上位48bitだけがユーザーや企業に払い出される.v4の時は「固定IP4つでお得!」とか言ってたのが,全てのユーザーに平等に2^80≒1.2*10^24ということで1𥝱2千垓個のアドレスが貰えて(𥝱>垓>京>億>万)太っ腹〜って誰がそんなにアドレス使うねんッ!
なんでそんな仕様になってるのかというと、下位80bitのうちの64bitについては、イーサネットのMACアドレスをそのまま使う予定だったから。しかしその仕様も、MACアドレスダダ漏れって個人特定に繋がるからプライバシー・セキュリティ的にダメダメって事で、追加仕様としてランダムで振る事になってる。
結局,ユーザー・団体毎に個別に割り当てられるアドレス空間は48bitしかないと言える.まぁそれでもv4の約43億個から280兆個に増えるわけだから,今の世代が生きている間くらいは大丈夫そうだけど。
【アドレス長が固定】
これが一番納得がいかない.電話番号は0~9までの数字しかないけれど「アドレスが足りない」なんて話しは聞かない.それもそのはず,巧妙に桁数を自由に変えられるようになっている.これが可変長アドレス.一方IPv4もv6も固定長アドレス,だから足りなくなる.IPv6の検討時にも可変長アドレスは検討されたものの処理効率が悪いのとソフトウェアの実装が難しくなるって事で固定長になったそうな.処理効率が悪いのは事実だけれど,もうちょっとやりようあったような(オプション仕様で将来可変長に対応可にしとくとか).実装が難しいとか誰かがリファレンスコード書いたら終わりだと思うんだが.
とにかく,v6のアドレスも「いつか」は,また枯渇する可能性が残ったままで,いざ足りなくなったら、またこんな面倒くさい非互換プロトコルへの移行ドタバタをやんなくちゃいけない.というかその頃には今のメンバーはみんな居なくなってて,後世の人々から恨まれてそうな希ガス.まぁそもそものIPng-WGでの目標が「少なくとも20年程度は使い続けられる」とかいう目標とか.じゃぁたった20年後には,また同じ様な七面倒くさい移行作業やるのか,それともインターネット自体が無くなって残っていないとでも考えているんだろうか.
【最後に,v6しかアドレスが貰えなくなったら…】
v4宛の全ての通信は,プロバイダのNAPT経由で行うしかない.グローバルアドレスの意味ないなぁ.あとひょっとしたら,プロバイダが「プロバイダのNAPTを使う為のv4ローカルアドレス」をくれるかもしれない.そうなると,クライアント側は今まで通り.しかしSkypeもP2Pも通らなくなるだろうけど,プロバイダは願ったり叶ったりか.v4アドレスが枯渇してもプロバイダ単位でのNAPTが進むだけで,v6の普及がさらに遅れるという悲しい気がしてきた.(‘A`)

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