二輪ABS対象外の「オフロード競技用の二輪自動車」について

調べてみたところ,EUの法令であるEU 168/2013を引用していてざっくり意訳すると以下の通り。(後ろの記号は,EUでのカテゴリ名。)

  • エンデューロ二輪自動車(L3e-AxE[x=1~3])
    • シート高 900mm以上
    • 最低地上高 310mm以上
    • 最も高いギアで最終減速比が6以上
    • 装備重量140kg以下(EV/HVの場合はバッテリー含む)
    • パッセンジャーの為のシートポジションが無いこと
  • トライアル二輪自動車(L3e-AxT[x=1~3])
    • シート高 700mm以下
    • 最低地上高 280mm以上
    • 燃料タンク4L以下
    • 最も高いギアで最終減速比が7.5以上
    • 装備重量100kg以下
    • パッセンジャーの為のシートポジションが無いこと

国交省の発表資料では「オフロード競技用の二輪自動車。構造要件により規定。」としか書かれていなくて,肝心の構造要件が書かれていない。

一方で,法改正内容が載る官報(の写し)では「欧州連合規則168/2013に規定するエンデューロ二輪自動車及びトライアル二輪自動車を除く。」としっかりと要件が書かれている。

シートが高い高いと言われるWR250Rで895mmだから,普通の人が考える「オフロードバイク(KLX/CRF-L/WR-R/セロー)」は該当しないっぽい。実質的に外車の輸入用みたいな感じ?

因みに125LCさんはエンデューロ二輪自動車の規定満たしているっぽい(タンデムステップはどうなんだろう?)。

二輪ABSの機能オフスイッチ設置禁止規制と合わせて,上記競技車両を除いてオフロードバイクを撲滅しに来ている感じ。

「え〜,オフロードバイクって昔は公道走っても良かったの?,あれって競技専用じゃないの?」って言われる未来が近い。

カテゴリー: 未分類 タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です