チンピラの手法

最初にさんざん脅しておいて,後で懐柔するという。最低の人間の使う手段らしい。うん,酷いね…とか思いながら見てたけど,結果的にながらふと先日同じ手法を納入業者の人に,自分が使っていた事にふと気付く。
そもそも,この手段を持ち出すのは納入業者がなんらかのミスを犯した場合。「1.ミスがあったという事実を明らかにする」「2.事後の対策案(譲歩案)を引き出す」という目的を果たすためには,キツい事でも事実を並べて淡々と追求するしかない。ココでのポイントは相手の処理能力。頭の回転の速い人は,1が確定したら早々に次どうするかをもう考えられるんだけど,そうでない人は1.の地点で打ちのめされてしまって呆然としてしまう。そのまんまじゃ仕事にならないんで,そういう人に対しては懐柔案をだして,リラックスさせてあげないとフリーズしてしまう。
すると,結果だけ見れば「チンピラの手法」と同じになる。事実を明らかにしているだけでも相手に非があると相手は「恐怖」を覚え,そのストレスのキャパの少ない人はパニックに陥り,パニックになった人は,懐柔してリラックスさせないと,まともに話が出来ない。
手法そのものは,割と普遍的なものなんじゃないかと思ったり。それを逆手に取り,恐怖を強調し,相手を思考停止に陥れるのを目的化したのこそがチンピラの手法なんかなぁ,とか思ったり。

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チンピラの手法 への3件のフィードバック

  1. にしかわ のコメント:

    付け加えるならそこで売った(ように思わせた)恩義をずーっと引っ張ってたかることでチンピラは生計を立てるのです。はい、錬金術ですね。

  2. のコメント:

    本質的にはチンピラのやる事も普通の交渉術と大差が無いのに,なんでチンピラの場合は非難されるのかよく分からなくなってきた…。深く考え出すと,そもそもの「人を騙す事がなぜ悪いのか?」とかを論理的に説明できなくなって思考が危ない方向に飛びそうなんで,深く考えるのは止めときます。(ぉ

  3. にしかわ のコメント:

    > 手法そのものは,割と普遍的なものなんじゃないかと思ったり。それを逆手に取り,恐怖を強調し,相手を思考停止に陥れるのを目的化したのこそがチンピラの手法なんかなぁ
    これがすべてかと。包丁で料理するか殺人するか的な。

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