「86-エイティシックス-」を見て

2021~2022年放映。久しぶりに思い出して配信でアニメを見返したりとか。うん、アニメ版のラストシーンはとても良く出来てると思う。(原作からの改変・追加あり)

正直、人物のドラマ性とかはいわゆるラノベで褒められものでは無いけれど、アニメ版の映像の綺麗さとわかりやすい感動シーンで、とりあえず頭からっぽにしてれば楽しめます。

AmazonのKindleUltimatedで原作が読めるようになってたんで、ちょっと気になってアニメの続を読んでいてちょっと思うところが。

設定としては、白い肌・青い目・銀髪or銀髪の白系種と呼ばれる人種の人たちが、他の有色人種をひとまとめに差別し、さらに彼らの人権を法的にも完全に奪った上で、白系種の大衆に秘匿して彼らを「兵器の部品」として扱い消費していくというおはなし。ちなみにこの国は民主国家ときている。

話の序盤では有色人種は収容所に完全に隔離されていて、一般大衆の白系種の差別意識がそこまで描写されてなかったけれど、アニメの最後あたりで戦争に負けて国が滅び、自らが難民同等になると、むしろその差別を心の拠り所にしようとする様が描かれていました。

あぁ・・・、連載当時はただのお話だと思えたけど、今読むとそうも言えない感じ。

とうとう日本も、人種問題とは無縁じゃなくなってしまったなぁ・・・と。

(ただし、作中の差別は昔ながらのステレオタイプな「外見」の差別なので、今起こっている文化衝突や経済などが絡み合った複雑な問題は反映されてない。)

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交渉

交渉と聞くと何かの代表としてプロがするようなイメージあったんですが、ふと思い返してみると社会生活している限り、すべての人がやっているんだな・・・と。

身近なところでは値切り交渉とか、あと、忙しい時に人に何かを頼まれた時とか。

なんでもかんでも「ハイワカリマシタ」と言うのが美徳のようにされているが、実際は違う。相手の要望を満たしつつ、自身の要望も受け入れてもらう交渉が行われれるのが一般的で、たとえば「今忙しいけど、その後なら」とか。これも交渉。

交渉の材料は、交渉開始時までの状態の要素も多い。相手との上下関係や、自身の日頃の行い、風貌、雰囲気など。相手に下手に見られるということは、それだけで交渉の難易度が上がる。

たとえば、プライドが高すぎる人は嫌われるが、低すぎるのも考えもの。そのプライドを相手が感じ取ることにより、こちら側からの交渉を有利に進められるという実利もある。逆にプライドのない人は相手側に交渉で強気に出られがちになる。

他人とコミュニケーションを取りそこに利害がある以上、避けられないのが交渉。そのわりには義務教育課程の学校教育ではほとんど扱ってないのはどうよ・・・と。

大学では交渉学とかいろいろあるらしい。算数教え直してる場合じゃないと思う。

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とある蕎麦屋さん

近頃、ドライブがてらに遠くの蕎麦屋さんに行ってます。昔はラーメンだったんですけどね。

ラーメンドライブやめちゃったのは、最近のラーメン屋界隈の傾向がちょっと苦手になってきたから。ラーメンが嫌いというわけではないけれど、まず今どきのラーメン屋の店の雰囲気が良くない。どこに行ってもファミレスっぽかったり、二郎系みたいに妙に厳しかったり、やたらと活気がある風に店員が声を張り上げていたりで、とにかく落ち着いて静かに食わせてくれない。一方で静かな店は妙に意識高い系で、盛り付けとか繊細なんだけど味も繊細?みたいで、正直自分にとって満足感がない。

最近の流行りも良くない。そもそも細麺好きなんで、麺の太い家系とかつけ麺とか自分に合わない。鶏白湯も薄味なのに脂っこいだけで何が美味しいのかわからない。豚骨醤油はいいんだけど、どこもおんなじような味で違いがわからない。好みは少し透明度のあるような醤油ラーメンだけど、おいしいそういう醤油ラーメンを出す店がめっきり減ってしまった。今のところ、王将の醤油ラーメンで十分なんです。

そこで蕎麦屋さんですよ。まず、ラーメン屋にありがちな「コレで一攫千金!」みたいな圧の強い店が殆どない。意識高い系の店はあるけど、そう言う店はラーメン屋の意識高い店と同じで一目で区別がつく。あと、蕎麦専門店じゃない定食屋みたいな所で意外に蕎麦が美味しかったりするのも良い。何よりも、個人店だと、店の雰囲気から店主の人となりを窺い知ることができるのも良い。

そんなわけでやってきた、自宅から車で1時間くらいのところにある蕎麦屋さん。新興住宅街の一角で自宅1Fを改装した蕎麦専門店。Googleのレビューも★4以上で、すでに数人が並んでいる。お値段は高め。しかし物価高のこのご時世、一概に自分の金銭感覚で高いと言ってはいけない気がする。

安いとは言えないお値段。とても綺麗な店内。しっかりと水切りされたざるそば。蕎麦つゆは甘めの関西風ではなく、あえて醤油の効いた関東風。厳選された長野産蕎麦粉。会計を終えた客が出て行くたびに厨房から聞こえる店主の「ありがとうございました!」の声。どれをとっても気遣いが感じられたんだけど、肝心のお蕎麦が割と普通。

世間一般のざるそばとしては美味しい部類だけど、専門店で食べるにしてはそこまでは・・・な感じ。そして何よりもいけてなかったのが天ぷらが臭かった。最初、臭いのは一口で分かったけど何が臭いんだろう?と思って食べて行くうちに「あ、これ油の匂い、古くなったやつ」と気づく。強烈に匂うわけではなく、ごくごく僅かに微かに匂う感じ。ちなみにうちは鼻はいい方。

なんというか、こういうチグハグもあるんだ・・・と、店を後にしました。

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Bambu lab P1Sはいいぞ

3Dプリンター買いました。

もともと10年くらい前に仕事でMakerbot社のReplicator2という3Dプリンター使ってたんで、大体の勝手はわかってるつもり。その上で、最近になってBambu lab社の3Dプリンターがすごくいいぞと、いろんな方面から噂を聞くようになってかなり気になってました。

ネットの記事とかそういうのだと、まーそーですかー、って感じなんですが、リアル人伝とか、マーケティング抜きのSNS経由とかで複数要因あるとちょっと気になるやん・・・と。

そんな折、セールきていたのと、ダメ押しで炭素繊維強化ポリアミドが印刷できることを知ってとうとう買ってしまいました。

購入に至るまでのおさらい・・・。

A1 mini

買ったのはこれじゃないけど、まず最初に注目したのがこれ。

マジか、今この値段で買えるのか。造形サイズも180x180x180と大きくはないけど、何とか許容できるレベル。でも材料が基本PLAで、ABSは非推奨とな。

(※非推奨とは出来なくはないがちょっと問題あり・・・という程度らしい。)

みんなのよく知っている「しっかりして、撓って簡単には割れないプラスック」とはだいたいABS。それにくらべてPLAは「曲がらないし、すぐ割れる」なんで、あんまり実用的じゃないなーと。オモチャ・・・と言うと失礼ですが実用性は限定的。そもそも市販の工業製品でPLAなんてほぼ使われていない事からお察し・・・。

PETGとかも使えるようだけどボトル以外のPETってよく知らんし。物性見るとやっぱり耐熱温度低いし結構硬めだからちょっとなぁ。

P1P

次に見たのがこちら。だいぶ本格的に。ABSもいけるぞ・・・と思うも、ABS印刷の場合はスケルトン筐体じゃなくて覆い(壁)が必要とな。

確かに、旧式の3DプリンターでABS印刷してた時も周囲温度には苦労しました。融点が高いから雰囲気の温度によって仕上がりが左右されやすいんよね・・・。まぁ覆いあったほうが結果安定するよなぁ。

後から覆いを追加することもできるけれど、最初から覆いの付いたモデルの方が安いぞ・・・と。

P1S

そんなことでやってきましたP1S。P1P+カバー付き。ABS OK いぇぁ。とはいえ、ウチはバイク用の部品が作りたいんだわ、ABSじゃ不足なんだわ。(ムービングゴールポスト)。

まぁABSでもそこそこ丈夫よ?でもオートバイで使用されるプラスチックって、だいたいPPかPA。ABSじゃちょっと性能不足。

PPは、収縮率が大きすぎてにFDMタイプの3Dプリンターじゃ造形が難しくて、そもそもあんまり使われないし、Bambu labのプリンターじゃ対応してないっぽい。

じゃぁPAは・・・というと、3Dプリンター向けにはPA-CF(カーボンファイバー)が存在するけど、P1Sでは非推奨。さらに上のクラスのプリンターが必要らしい。

X1C

PA-CFサポートOK、だがしかし、予算オーバー。P1Sの倍くらいするよ?

何となく見た目はP1Sと変わらないけど、中身は相当に高機能。というかX1Cの前のX1の廉価版がP1S/P1Pとのこと。コスパ的にちょっと無理ぽ。

セール情報&ダメ押し情報

そんなわけで、ここしばらく「あの葡萄は酸っぱいに決まってる」と思いながら「一時の物欲に流されてはいけない」割と長い間、悶々と過ごしていました。

そんな折、Bambu labの3周年記念セールがやってくる。何のことはない、毎年やってるらしい。そして年末にはBlackFridayセールやってるし、まぁ割と頻繁にセールやってる模様。しかしそれでも結構ガツンと値下がりする。

ふーん、ふーん、( ´_ゝ`)フーン

まぁ、「どうせ買わないけどね」とか思いながら性懲りも無く色々検索してたら・・・・

自宅で炭素繊維強化ナイロン6を印刷しよう(Bambu Lab P1S)
https://note.com/plastic_gear/n/n46f8f29894d4

マジか、P1SでPA-CF使えるんか。今までアルミ板で切ったり穴あけたり、エーモンステー頑張って加工して作ったパーツが置き換えできるやん!
(※屋外用途ではPA6-CFではなくPAHT-CF(PA12-CF)を使いましょう)

というわけで、勢い余ってAMSまで付けました。最初AMSなしで考えていたんですが、Pro2じゃなくてもいいから絶対にAMS買っとけ、と言いたい。多色印刷しなくてもむちゃくちゃ便利。例えなるなら「新しい洗濯機に付いてた洗剤自動投入機能が、期待してなかったのにむっちゃ便利だった」くらい便利でした(自分にしかわからない)。

AMSはPro2から材料乾燥機能が付くんですが65℃まで。結局のところPA-CF使いたかったら少なくとも85℃くらいで乾燥処理したいところ。なので中途半端かなぁと。

旧型のAMSには乾燥機能ありませんが、筐体がそれなりに気密を意識した作りになってるんで、隙間にシリカゲルの乾燥剤つっこんどけば保管中の吸湿は防げそうです。

使用感と懸念

データ転送もWifiで送れてらくちん。カメラ内臓なので、出先からスマホで造形状況をライブで確認もできたりする。

ただ一つ懸念があって、スライサー(3Dデータをプリンターの加工データに変換するソフト)がクラウドでしか提供されていないこと。しかもBambu labは中国企業です。Bambu lab社がどうあれ、中国は政府の意向で民間のソフトウェアを如何様にも弄ることが可能な国です。そんな国のクラウドに依存してるわけで・・・。

ただまぁ、最近になって非クラウドなスライサーの提供も始まったようなので、最悪の事態は避けられそうな・・・と。

ちょっと使ってみた

お試し用のPLAが3kgほど付属してきたんで、しばらくそれで遊べそうです。付属のBamboo社謹製のPLAフィラメント使ってる限りは、何にも難しいことなく綺麗に仕上がる。自動キャリブレーションてんこ盛り。10年の進歩はすげーな。

10年前だと、自分であれこれパラメーター調整しまくってようやく実用になる(仕上がりの質とか、造形の成功率とか)感じだったのが、ほぼプリセットのまま何もしなくてもいいかんじ。

ただ、巷に溢れる中華フィラメント買ってきて印刷してみると、ちょっと設定弄らないと、期待した仕上がり品質はなかなか難しい模様。そのあたりはちょっとノウハウがいりそう。

Bambu labどうなの?

今回、ほとんど他社の3Dプリンターとの比較もせずにBambu lab一択で選びましたが、後から調べてみたところ、まぁ良かったみたい。

同じ価格帯の3Dプリンターを出しているメーカーはいくつかありますが、某C社の製品レビューとかみると「改造と設定値のカスタムをやりこめば、圧倒的高性能な3Dプリンターになる」みたいなこと書かれたりするんですよね。いやいや、そういう試行錯誤は楽しいかもしれないけどもうええんですよ。

ちょっと高いけどBambu lab製の純正フィラメント使えば、2Dの普通のプリンターのように、苦労する事なく質の良いプリントができるみたいです。

詳しいレビューについては、まだ日本語での検索結果はまだ多く無い。しかし検索結果を英語に絞ると、かなりの記事がHitするようになるんで、海外では前から結構話題に上がっていたようです。

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