あちこちで見かけるサスペンションプリロードについての説明を見ると,(A)に対して(B)のようにスプリングを圧縮してサスを堅くするというような説明が為されてる.
しかし,いっくら考えても「ハァ?(゜Д゜)」てな感じだ.
サスが延びきった状態であれば成り立つ話しだが,実際には車重が掛かっただけでも少し縮んでいる筈だし,人が乗ればさらに縮む.「サスが延びきったまま走っている」なんてことは有り得ない.
サスが有る程度,縮んだままの状態でプリロードをかけると,スプリングに掛かる重量が同じであればスプリング長に変化は生じず,(C)のようにプリロード調整の分だけサスが延びるだけで,サス自身が堅くなったり初期動作が重くなったりはしないはずである.
しかし,フロントに限って言えば,サスが延びれば(D1)から(D2)のように,車体姿勢(重心)やキャスター角(ベクトル)に変化が生じる.つまり「プリロードを上げる>サスが延びる>キャスター角が増える(車体姿勢が変わる)>Gに対してサスの伸縮方向に掛かる力が減る>サスが堅くなったように感じる」という事ではないかと.
プリロードの調整による,運転に及ぼす結果については多くの書籍で述べられているとおりで違いはないと思うけれど,そのメカニズムの説明がどうにも納得いかない.ただこのような説明は,今のところお目に掛かった事はない.
ほんとのところはどうなんだか….
Cの前提がおかしいのではなかろうか。
Aの状態で重量がかかっている前提でサスがつくられているので、抜け止め(?)がそこにあって、それ以上伸びないと。
バネが縮むと押されっぱなしのバネ計りよろしく、最初の圧縮分の加重は無視される→固い ではなかろーか。
イヤ知らんけど。
とりあえず,プリロード2mm締めたら,にょきにょきって車高が2mmあがりますた.(´ω`)