{□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □ □ □ −−− 爆演! 音読み道場!! −−− □ □ □ □ □ □ 其 ノ 五 『 色々な記号 』 □ □ □ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ -------------------------------------------------------------------------------  さて、もう楽譜は大方読めるようになったと思いますが、音符だけでは表せない細 かい表現や強弱・速度などを、色々記号を付けて指定します。今回はその記号につい て講座を進めて行きます。 ------------------------------------------------------------------------------- ■■■ 演奏の方法についての記号 ■■■  楽譜では、音符のほかにいろいろな記号を付けて、どんなふうに演奏したらよいか というような細かいことがらをあらわします。 □□ スラーとタイ □□  よく楽譜で、下図のように2つ以上の音符を線で繋いでいるのを見たことが ありませんか? | |`、 | | ; | | ● ● `・--------・'  二つの音符の高さに違いがあるかないかで、違う働きをします。 □ 繋いだ音符の高さが同じである場合(タイ)  この場合、線の事を『タイ』と呼び、意味は、線で繋いだ音符の長さをくっつける 事です。だから、上の例だと、符点4分音符と同じ意味になります。  他にも2分音符と8分音符を繋いだ物や、三つ以上の音符を繋いだ物なども あります。 □ 繋いだ音符の高さが違う場合(スラー)  この場合、線の事を『スラー』と呼び、意味は、繋いだ音符を滑らかに演奏せよと いうことです。普通の演奏だと、音符と音符の間に僅かな間が出来るのですが、 スラーの場合、ほとんど音を切らずに鳴らしたままで、音程だけ変えていくような 演奏をします。 □□ スタカート □□  意味は、スラーと反対で、音を短く切って演奏します。符点との違いは、符点は斜 め後ろにあるのに対して、スタカートは音符の真下、及び真上にあるということです。 | | | ● ・ ←この点がスタカート  意味は、スラーと反対で、音を短く切って演奏します。 つまり、上の例だと・・・ |`、 _ | ; ●/'/ | / ● /  ・・・というような、演奏をします。  また、スタカートは音をどれだけ短く切るかによって、幾つか種類があります。  先に挙げたのは、ごく普通のスタカートです。他にも以下のような物があります。 □ メゾスタカート  普通のスタカートより、音をやや長めにします。少しだけ音を切るというような感じ です。記号は下図の2種類の示し方があります。両方とも意味は同じです。 1) 2) | | | | | | | | | ● ● ● ・ ・ ・ − `・----------・' 1は点に短い線を付け加えるもの、2は点にスラーの線で繋いでいるものです。 □ スタカーティシモ  非常に短く音を切るという意味です。ちょうどメゾスタカートと反対の意味になり ます。  記号は、音符の上に“v”のような記号を付けます。       ~~~~~~ v ● | | | ※ この図では、アルファベットの“v”で代用しています。 ~~~~ □□ テヌート □□  音符の長さを十分に保って演奏する記号です。スラーを少し切るような感じです。  記号は、音符に短い線を付けてあらわします。 − ● | | | □□ レガート □□  五線の上に“Legato”の文字を書き込んで示します。意味はスラーと同じ です。 □□ 発想記号 □□  記号というより標語で、曲を演奏する雰囲気を示したものです。オーケストラや管 弦楽といったような楽譜でしか見かけることはないでしょう。 記号 読み方 意味 Dolce ドルチェ やわらかに Cantabile カンタービレ うたうように Grandioso グランディオーソ どうどうと ------------------------------------------------------------------------------- ■■■ 強弱記号 ■■■  音楽を演奏するときには、ある感じをあらわさなければなりませんので、あるとこ ろは強く、あるところは弱く静かに演奏されます。この強いところや弱いところを示 す記号が強弱記号です。 □□ フォルテとピアノ □□ 記号 読み方 意味 fff. フォルティシシモ 出来るだけ強く ff. フォルティシモ ごく強く f. フォルテ 強く mf. メゾフォルテ やや強く mp. メゾピアノ やや弱く p. ピアノ 弱く pp. ピアニシモ ごく弱く ppp. ピアニシシモ 出来るだけ弱く □□ クレシェンド □□  だんだん強く演奏していく事を示します。記号としては < を横長にしたような 記号を用います。また、“crescend”とか“cres.”と文字であらわす こともあります。その使い分けは決められているわけではありませんが、おおよそ長 いあいだクレシェンドするときには文字で“cresc.”と書き、短いクレシェン ドのときには < の記号が使われます。 □□ デクレッシェンドとディミヌエンド □□  デクレッシェンドはクレシェンドと反対に、「だんだん弱く」という意味で、 “decresc.”とか > を横長にしたような記号であらわします。これと似 た記号に「消えるように」という意味のディミヌエンドがあり、“dim”と書いて あらわします。 □□ アクセントとスフォルツァンド □□  特定の一つの音符だけを強く演奏する記号です。アクセントは音符の上に > か ^ の記号を付けて示します。スフォルツァンドは“sf.”または“sfz.”の 記号を用います。同じ意味で“fz.”とかくこともあります。 ------------------------------------------------------------------------------- ■■■ 速度記号 ■■■  意味は・・・・読んで字のごとく。(^^; □□ メトロノーム記号 □□  よく楽譜のはじめのところに書かれている・・・・ | . . .--. | --- | | | | | --- | | | | ● | | |__|  ・・・というような記号の事です。意味は「一分間に決められた音符をその回数だ け鳴らせる速度」ということです。だから、上の例だと「一分間に4分音符を110 回鳴らせるぐらいの速度」という事です。  他にも、左側の音符が2分音符のものもあります。 □□ 速度標語 □□  『発想記号』の速度記号版みたいなものです。(^^;  メトロノーム記号の代わりに用いられることがあります。 標語 読み方 意味 Adagio アダージョ ゆるやかに Largo ラルゴ はば広く,ゆるやかに Lento レント ゆるやかに Andante アンダンテ 歩くような速さで Andantino アンダンティーノ アンダンテよりやや速く Moderato モデラート 中ぐらいの速さで Allegretto アレグレット やや快速に Allegro アレグロ 快速に Presto プレスト 急速に Vivace ビバーチェ かっぱつに  ちなみにメトロノーム記号で表してみるとModeratoで92、Allegro で132、Vivaceで160ぐらいです。あくまで一つの目安ですが・・。(^^; □□ その他 □□ 記号 読み方 意味 rit. リタルダンド だんだんゆっくり accel. アチェレランド だんだん速く _ '・` フェルマータ その音を長くのばす a tempo ア テンポ もとの速さに Tempo I テンポ プリモ はじめの速さに □ リタルダンドとアチェレランド  曲のテンポ自体をだんだん変化させます。 □ アテンポとテンポプリモ ・リタルダンド等で曲のテンポが変わった場合にその変化する前に戻るのがアテンポ。 ・色々に変わったテンポを、初めの時のテンポに戻すのがテンポプリモ。 (一般にはアテンポがテンポプリモの意味で使われている事がよくあります) □ フェルマータ  テンポやリズムの流れとは関係無く、その音符のながさも越えて、その音の長さを 十分にのばします。 ------------------------------------------------------------------------------- ●●● あとがき ●●● ・風邪には気を付けましょう。ひく時期によっては休養がとれないから。(経験者) ・どうも最近2ヶ月ごとのような気がする・・・。(^^; ・来年あたりに98nを買おうなどと計画していたりする。目的はもちろん寝なが  らチャット!(笑) しかしノート専用モデムを買うつもりも金もない。 ・最近、OPLLもMIDIもキーボードもな〜んもいじってないなぁ・・・。バキッ! ・次回は、わらしも忘れかけている(^^; 反復記号だぁ〜〜! Written by WATA